【伺わさせていただきます】と【お伺いします】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「伺わせていただきます」(読み方:うかがわせていただきます)と「お伺いします」(読み方:おうかがいします)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「伺わせていただきます」と「お伺いします」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「伺わせていただきます」と「お伺いします」の違い

「伺わせていただきます」と「お伺いします」の意味の違い

「伺わせていただきます」と「お伺いします」の違いを分かりやすく言うと、「伺わせていただきます」とは「伺います」の間違った使い方、「お伺いします」とは訪れるの謙譲語です。

「伺わせていただきます」は二重敬語で誤字

一般的には「伺わせていただきます」という言葉は間違っています。「伺います」をさらに丁寧に表現しようとして「伺わせていただきます」を使っている人がほとんどです。

「お伺いします」も二重敬語だが使っても問題ない

「お伺いします」も二重敬語で間違った表現なのですが、広く一般的に使われていて定着している言葉なので、使っても問題ないとされています。

二重敬語だが一般的に認められている「お伺いします」を使った分かりやすい例としては、「明後日御社にお伺いします」「明日こちらからお伺いします」「今回の取り組みについてお伺いします」「明後日の正午頃そちらにお伺いします」などがあります。

「お伺いします」という言葉は認められていても、「伺わせていただきます」という言葉は認められていません。同時に「お伺いします」という単語の意味について「訪れるの謙譲語」と覚えておきましょう。

「お伺いします」の英語表記

「お伺いします」を英語にすると「visit」「I’ll be there 」「come」「hear」となり、例えば上記の「明後日御社にお伺いします」を英語にすると「I’m coming to your office day after tomorrow」となります。

「伺わせていただきます」の意味

「伺わせていただきます」とは

「伺わせていただきます」とは、「伺います」の間違った使われ方です。

「伺わせていただきます」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「伺います」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「伺わせていただきます」が間違っている理由

「伺わせていただきます」が何故間違った言葉かというと、二重敬語だからです。二重敬語とは「尊敬語+尊敬語」「謙譲語+謙譲語」「丁寧語+丁寧語」のように同じ種類の敬語を重複させることです。

「伺わせていただきます」は訪ねるの謙譲語の「伺う」と、相手に許しを請うことによってある動作を遠慮しながら行うことを意味する謙譲語の「させていただく」と丁寧語の「ます」で成り立っています。

したがって、「伺わせていただきます」は謙譲語が二つ含まれており、二重敬語の例に当てはまるので間違った日本語です。

二重敬語はより丁寧に表現しようとして、同じ種類の敬語を重ねて使ってしまうことですが、間違った敬語の使い方なので使わないように気をつけましょう。

しかし、ビジネスシーンなどにおいて「お伺いします」や「拝見させていただきます」などが頻繁に使われており、二重敬語であっても一般的に認められている言葉も増えてきています。

「お伺いします」の意味

「お伺いします」とは

「お伺いします」とは、訪れるの謙譲語を意味しています。その他にも、聞くや尋ねるの謙譲語の意味も持っています。

「お伺いします」の使い方

「明日ご自宅にお伺いします」「すぐそちらにお伺いしますのでしばらくお待ちください」「明後日の午後3時頃そちらにお伺いします」などの文中で使われている「お伺いします」は、「訪れるの謙譲語」の意味で使われています。

一方、「少しお伺いしたいことがあるのですがお時間よろしいでしょうか」「この件についてご意見をお伺いします」などの文中で使われている「お伺いします」は、「聞くや尋ねるの謙譲語」の意味で使われています。

「お伺いします」は謙譲語の「お」と訪れるの謙譲語の「伺う」と丁寧語の「ます」で成り立っている言葉です。そのため、「お伺いします」は二重敬語になります。

しかし、「お伺いします」は広く一般的に使われているので、二重敬語ではあるものの、間違った日本語ではないとされている言葉の一つです。そのため、二重敬語だからと言って必ずしも間違いとは言えなくなってきています。

公的な場面では「お伺いします」ではなく「伺います」

「お伺いします」は広く一般的使われている言葉ですが、敬語としては間違っているので公的な場面ではなるべく使わないように気をつけましょう。

「お伺いします」の正しい敬語は訪ねることの謙譲の「伺う」と丁寧語の「ます」で成り立っている「伺います」になります。

「お伺いします」の類語

「お伺いします」の類語・類義語としては、分からないことを人に聞くことを意味する「尋ねる」、分からないことやはっきりしないことを人に聞くことを意味する「問う」、尋ねや問うことを意味する「聞く」などがあります。

「伺わせていただきます」の例文

1.「伺わせていただきます」という言葉は存在しないので、おそらく「伺います」の言い間違いだろう。
2.「お伺いします」という言葉は訪れるの謙譲語で、「伺わせていただきます」という言葉はない。
3.「伺わせていただきます」という言葉は今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.明日の午後そちらに伺わせていただきますという言葉を使う人はいるが、正しくは明日の午後そちらにお伺いしますです。
5.今回の議題について意見をお伺いしますという言葉はあるが、今回の議題について意見を伺わさせていただきますという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「お伺いします」という言葉を間違えて「伺わせていただきます」と表現している時などが挙げられます。

「伺わせていただきます」は二重敬語なので、「伺います」を間違えて使っている可能性が高いです。

「伺わせていただきます」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「伺わせていただきます」ではなく、「伺います」と表現するのが正しい使い方になります。

「お伺いします」の例文

1.今週の金曜日の午後5時頃、そちらにお伺いしますのでよろしくお願いします。
2.社長がご不在のようでした、また後日改めてお伺いします。
3.少しお伺いしたいのですが、明日の会議午後2時開始でよろしかったでしょうか。
4.この研究について先生のご意見をお伺いしたいのですが、お時間よろしいでしょうか。
5.来週の午後1時以降でご都合のつく日をお伺いしたいのですがよろしいでしょうか。
6.つかぬことをお伺いしますが、と言うのが最近娘がよく口にする言葉なのだが、まだ小学校の低学年である娘がいったいどこでそんな言葉を覚えてきたのだろうと頭を捻っている。
7.ちょっとお伺いしたいことがあるのでいいですかと部下から言われたのだが、何だか言いにくそうにしているので言いたいことがあるならはっきり言いなさいと叱った。
8.記者と名乗る男から「例の件でお話をお伺いしたいのですが」とインターホン越しで言ってくるので、怪しいと思ったわたしはすぐにインターホンのスイッチを切ってしまった。
9.わたしは借金を取り立てに来たのではないかと思ったが、男は今回お伺いしたのはそのようなことではありませんと言われて肩をなでおろした。
10.わたしが前置きを話そうとすると、女はあなたのお友達からそのお話はお伺いしましたわといってくるものだからさっそく本題へと切り出した。

この言葉がよく使われる場面としては、訪れるの謙譲語を表現したい時などが挙げられます。その他にも、聞くや尋ねるの謙譲語の意味も持っています。

例文1と例文2の「お伺いします」は訪れるの謙譲語、例文3の「お伺いします」は聞くの謙譲語、例文4と例文5の「お伺いします」は尋ねるの謙譲語の意味で使っています。

「伺わせていただきます」と「お伺いします」どちらを使うか迷った場合は、「伺わせていただきます」は広く一般的に使われていない二重敬語なので、二重敬語ではあるものの、広く一般的に使われている「お伺いします」の方を使うようにしましょう。

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