【開ける】と【拓ける】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「ひらける」という読み方の「開ける」と「拓ける」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「開ける」と「拓ける」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「開ける」と「拓ける」の違い

「開ける」と「拓ける」の意味の違い

「開ける」と「拓ける」の違いを分かりやすく言うと、「開ける」とは狭い状態から広い状態になること、「拓ける」とは努力して自分の力で切り拓くことという違いです。

「開ける」と「拓ける」の使い方の違い

一つ目の「開ける」を使った分かりやすい例としては、「この一本道を抜けると道が開けるのでもう少しの辛抱だ」「スカイツリーに登ると東京の街を開けることができます」「やっと霧が晴れてきたので視界が開ける」「広々とした視界が眼下に開ける」などがあります。

二つ目の「拓ける」を使った分かりやすい例としては、「諦めず続けた結果道が拓けることとなりました」「この極寒の地が拓けるようになったのは先住民のおかげです」「生きてさえいれば道は拓けるはずです」「私は自分の道を切り拓ける」などがあります。

「開ける」と「拓ける」の使い分け方

「開ける」と「拓ける」は同音の言葉ですが、意味は少し異なっているので間違えないように注意が必要です。

「開ける」は狭い状態から広い状態になることや遮るものがなく広く見渡せるようになることを意味しており、「バイパスを抜けると道が開ける」「この先は視界が開ける」などのように、物理的なことに関して使います。

一方、「拓ける」は努力して自分の力で切り拓くことを意味しており、「己の手で運命を切り拓く」「一生懸命努力したことで道が拓ける」などのように、未来のことや心理的なことに関して使うというのが違いです。

ただし、「開ける」は常用漢字表に載っている読み方なのに対して、「拓ける」は常用漢字表に載っていない読み方なので、公的な場面では「開ける」か「ひらける」に置き換えるようにしましょう。

常用漢字とは、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安として、内閣告示の常用漢字表で示された日本語の漢字のことです。

常用漢字はあくまで漢字使用の目安であって制限ではないので、常用漢字以外は使えないというわけではありません。ただし、公用文や新聞などでは常用漢字を使用するのが好ましいとされています。

「開ける」と「拓ける」の英語表記の違い

「開ける」を英語にすると「open」「become civilized」となり、例えば上記の「広々とした視界が眼下に開ける」を英語にすると「A broad view open out below us」となります。

一方、「拓ける」を英語にすると「develop」「pave」となり、例えば上記の「私は自分の道を切り拓ける」を英語にすると「I can pave the way for myself」となります。

「開ける」の意味

「開ける」とは

「開ける」とは、狭い状態から広い状態になることを意味しています。その他にも、遮るものがなく広く見渡せるようになることの意味も持っています。

「開ける」の読み方

「開ける」の読み方は「ひらける」になります。同じ漢字表記である「あける」と勘違いしやすいですが、「あける」は隔てや仕切りになっているものを取り除くことを意味しており、「窓を開ける」「ドアを開ける」などのように使うため、混同しないように注意しましょう。

「開ける」の使い方

「このトンネルを抜けると急に道が開けるらしいです」「これだけ開ける道だと運転しやすいです」などの文中で使われている「開ける」は、「狭い状態から広い状態になること」の意味で使われています。

一方、「雨が上がったことで目の前の視界が開ける」「山頂に登ったので眺望が開ける」などの文中で使われている「開ける」は、「遮るものがなく広く見渡せるようになること」の意味で使われています。

「開ける」は狭い状態から広い状態になることやるものがなく広く見渡せるようになることなどのように、複数の意味を持つ動詞です。

「開ける」は「この路地を抜けると道が開ける」「雨が止んで視界が開ける」などのように、物理的なことに関して使うのが特徴になります。

「開ける」は公的な文章で使える方

また、「開ける」は常用漢字表に載っている読み方なので、新聞や公用文などの公的な文章においても使うことが可能です。

「開ける」の対義語

「開ける」の対義語・反対語としては、開いてたものが閉まることを意味する「閉じる」があります。

「開ける」の類語

「開ける」の類語・類義語としては、 空間や面積が大きくなることを意味する「広がる」、ひろく広がることを意味する「展開する」などがあります。

「拓ける」の意味

「拓ける」とは

「拓ける」とは、努力して自分の力で切り拓くことを意味しています。

「拓ける」の使い方

「拓ける」を使った分かりやすい例としては、「実験に成功したので実用化へ向けての道が拓ける」「健康でさえいれば道が拓けるのは間違いないです」「プロテストに合格したことでサッカー日本代表への道が拓ける」などがあります。

「拓ける」は努力して自分の力で切り拓くことを意味する動詞です。したがって、努力して良い状態に変えるや新しいことにチャレンジするというニュアンスがあるため、基本的にプラスのイメージで使うと覚えておきましょう。

「拓ける」の特徴

「拓ける」は「逃げ出さずに頑張ったことでプロへの道が拓ける」「大きな商業施設が完成したことにより地域が拓ける」などのように、未来のことや心理的なことに関して使うというのが特徴になります。

「拓ける」の注意点

「拓ける」を使う上で注意しなければならないのは、「拓ける」は常用漢字表に載っていない読み方なので、新聞や公用文などの公的な文章においては使うことができないという点です。もし使いたいのであれば、同じ意味を持つ「開ける」やひらがなの「拓ける」に置き換えるようにしましょう。

「拓ける」の類語

「拓ける」の類語・類義語としては、他のものより先になることを意味する「先駆ける」、新しい分野や進路などを切り開くことを意味する「開拓する」、物事の勢いなどが伸び広がって盛んになることを意味する「発展する」などがあります。

「開ける」の例文

1.この洞窟を抜ければ道が開けるので、そこまで運転を頑張ろうと思います。
2.森の中は狭くて歩きにくいので、早く開ける場所に行きたいです。
3.この先は道が開けるので、長かった渋滞も少しは解消されるだろう。
4.夜が明けて視界が開けたので、遠くの富士山が見えるようになりました。
5.吹雪がやんだことにより視界が開けるので、これでやっと車を運転することができそうです。

この言葉がよく使われる場面としては、狭い状態から広い状態になることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、遮るものがなく広く見渡せるようになることを表現したい時にも使います。

例文1から例文3の「開ける」は狭い状態から広い状態になること、例文4と例文5の「開ける」は遮るものがなく広く見渡せるようになることの意味で使っています。

「拓ける」の例文

1.試合中に大怪我をして落ち込んでいたが、顧問の先生の一言で道が拓ける。
2.学生時代に勉強を頑張ることで、将来の道が拓けるのは間違いありません。
3.日本の景気を良くすることで、子供たちの未来へ希望が拓けるだろう、
4.この辺りは都市開発が進み、引っ越してきた20年前よりも拓けています。
5.諦めずに漫画を書き続けることで、プロへの道が拓けることとなりました。

この言葉がよく使われる場面としては、努力して自分の力で切り拓くことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように「拓ける」はプラスのイメージで使う言葉です。

「開ける」と「拓ける」は同音の言葉ですが意味は少し異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、狭い状態から広い状態になることを表現したい時は「開ける」を、努力して自分の力で切り拓くことを表現したい時は「拓ける」を使うと覚えておきましょう。

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