【関わる】と【係わる】と【拘わる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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同じ「かかわる」という読み方、似た意味を持つ「関わる」と「係わる」と「拘わる」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「関わる」と「係わる」と「拘わる」という言葉は、どれも物事とつながりを持つことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



関わると係わると拘わるの違い

関わると係わると拘わるの違いを分かりやすく言うと、関わるとは物事に関係することを意味する常用漢字、係わるは物事に関係することを意味する常用外漢字、拘わるとは物事に執着することを意味しているという違いです。

一つ目の「関わる」と二つ目の「係わる」に意味の違いはありません。「命に関わる」も「命に係わる」も意味の違いはありません。語源的には関は扉のかんぬきを意味し、係は紐などで結びことを意味しますが、一般的にニュアンスの差はないと考えられています。

ただし常用漢字なのは「関わる」の方だけです。関わるも一昔前は常用外でしたが、平成22年(2010年)に常用漢字になりました。なので「かかわる」を漢字で表記する際は「関わる」と書くことが好ましいです。

三つ目の「拘わる」は、「物事に執着する、こだわる」という意味の言葉です。拘わるも常用外の読み方なので、普通漢字で表記されることはありません。なお、拘わるは「こだわる」と読むこともあります。

関わると係わるは、例えば「会社の信用に関わる/係わる問題だ」のように、物事と物事がつながりを持つことに対して使うことが出来ますが、拘わるは執着するという意味なので、必ず人に対して使われます。

例えば「勝負に拘わる」は、ある人が勝負事にこだわることです。また「今も昔の恋人に拘わる」は、人が人に執着心を持つことです。

なお「何々にもかかわらず」は、漢字では「拘らず」と表記するのが正しく、「関わらず」や「係わらず」は厳密には間違いです。「かかわらず」は漢文の「否拘」から来ている言葉だからです。

しかし繰り返しますが、「拘わる」は常用外の読み方なので、一般に「かかわらず」が漢字表記されることはありません。

関わるの意味

関わるとは、物事にかかわりを持つことを意味しています。関わると係わるは語源は違いますが、ニュアンスの違いはなく全く意味を持ちます。しかし常用漢字なのは「関わる」だけなので、普通はこちらで表記されます。

関わるの関の字は、元々は扉を閉めるために使う「かんぬき」や「関所」などを意味しています。関の字は「物と物とをしっかりとくっつける」というイメージを連想させます。

そのため物と物とが構造的、有機的に繋がっていることを意味する言葉に、関の字はよく使われています。

例えば、骨と骨のつなぎ目を意味する「関節」、組織集団を意味する「機関」、ある物事と別の物事との間のつながりを意味する「関連」、二つのものがお互いに密接につながり、依存しあっていることを意味する「相関」などがあります。

しかし繰り返しますが、「関わる」という言葉はこのような構造的、有機的なニュアンスを必ずしも持っているとは限りません。例えば「事件に関わる」などを考えてみて下さい。

「事件に関わる」には様々な仕方があり、捜査に加わることも、巻き込まれることも「事件に関わる」です。特に巻き込まれる場合、事件とどのような構造的、有機的なつながりを持っているのかが分かりません。

関わるという言葉は、関の字のニュアンスよりも広く様々な物事を表すことが出来るのです。

関わるの類語・類義語としては、仲間になって一緒に物事をすることを意味する「与する」、ある物事に従事することを意味する「携わる」などがあります。

係わるの意味

係わるとは、物事にかかわりを持つことを意味しています。係わると関わるは語源は違いますがニュアンスの違いはなく、意味としては同一です。しかし係わるは係の字を常用外の読み方で使っているので、漢字表記されることは普通ありません。

係わるの係の字は、元々は「ひもでつなぐ」という意味です。「つながる」「つなぎとめておく」というニュアンスだと考えると分かりやすくなります。

係わるの係の字をこの意味で使っている別の言葉としては、舩を港につなぎとめておくことを意味する「係留」、切れ目なくつながり一連の動きをなしていることを意味する「連係」などがあります。

また係の字は、「係員」や「飼育係」などのように、組織の中での役割を表現するために使われることがあります。役割とは、自分を組織の中につなぎとめておくものだと考えると、係の字が何故、役割を意味することになるのか、分かりやすくなります。

ただし係わるは今述べたようなニュアンスで使われないこともあります。例えば世間体にかかわる問題であることを意味する「沽券に係わる問題」という表現には、「つなぎとめる」というニュアンスを見て取ることは出来ません。

拘わるの意味

拘わるとは、執着すること、こだわることを意味しています。拘わるは「かかわる」とも「こだわる」とも読むことが出来ますが、いずれにせよ、拘の字を常用外の読み方で使っているので、公用文ではひらがなで表記されます。

「雨にもかかわらず傘を持たずに来た」のように「何々にもかかわらず」という表現がありますが、これは漢字にすると「拘らず」で、「関わらず」は厳密に言えば正しくありません。「かかわらず」は漢文の「不拘」から来ているからです。

ただし繰り返しますが、拘わるは常用外なので、ひらがなで「かかわらず」と表記するのが適切です。

拘わるの拘の字は「捕まえて離さない」という意味を持っています。例えば捕まえて自由を奪うことを意味する「拘束」、身柄を確保し収容することを意味する「拘置」などの言葉があります。

拘の字は「離さない」という意味から転じて、「固執する、執着する」という意味を持つようになりました。例えば些細なことを異常に気にすることを意味する「拘泥」などの言葉をあげることが出来ます。

関わると係わるは、例えば「潮の満ち引きには月の引力が関わっている/係わっている」のように、物事と物事との関係を表現することが出来ますが、拘わるは人の心理状態なので、必ず人に対して使われます。

例えば「彼は学生時代の思い出にいまだに拘わっている」は、人が物事に執着していることで、「彼女は昔付き合っていたにいまだに拘わっている」は、人が人に執着を見せていることです。

関わるの例文

1.誰の目にも明らかなように、結婚率の低下は出生率の低下に直接関わる事柄だ。
2.業務に関わる事なので、お話することは出来ません。
3.君みたいな人とは金輪際、関わり合いになりたくない。

この言葉がよく使われる場面としては、物事にかかわりを持つことを表現したい時などが挙げられます。関わるも係わるも意味は全く同一ですが、公文書などでは関わると表記されます。

かつては関わるも係わるも常用外とされていましたが、2010年から関わるは常用漢字として認められるようになりました。

関わるは「物事と物事がつながること」「人と人がつながること」「人と物がつながること」のどの場合にも使うことの出来る言葉です。

係わるの例文

1.医師に命に係わる病気だと宣告された。
2.災害救助に係わった人々には、頭が下がる心地がする。
3.施設利用に係る費用は、以下の通りとなります。

この言葉がよく使われる場面としては、物事にかかわりを持つことを表現したい時などが挙げられます。係わるは関わると意味は同じですが、係の字を常用外の読み方で使っています。そのためこの表記は普段ほとんど目にすることはありません。

「かかわる」を漢字で表記する時には、「関わる」と表記する方が適切で、誤解を生じることもありません。

なお例文3の「係る」(読み方:かかる)は「時間や費用、労力などが必要とされる」という意味です。他には「手の係る子供」や「完成までに5年係る」などのように使われます。この読み方の場合には、係は常用漢字です。

拘わるの例文

1.彼はファッションにはちょっと拘わる人だ。
2.彼は事前に十分に確認をしたにも拘わらず、結局つまらないミスをしてしまった。
3.些細なことに拘って、結局時間内に仕上げることが出来なかった。

この言葉がよく使われる場面としては、物事へ執着することを表現したい時などが挙げられます。拘わるは一般的には「こだわる」という読み方で親しまれている言葉です。

「かかわる」も「こだわる」もどちらも正しい読み方ですが、これらの読み方の場合、拘の字は常用外なので、普通ひらがな表記されます。

例文2の「にも拘らず」は、間違って「にも関わらず」と表記されることがあるので、注意が必要です。

例文3の「拘って」は「かかずらって」と読みます。「かかずらう」とは「こだわる、「執着心を持つ」という意味で、「拘わる」と同一の意味を持っています。

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