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【思われます】と【思います】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「思われます」(読み方:おもわれます)と「思います」(読み方:おもいます)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「思われます」と「思います」という言葉は、どちらもある物事についての考えのことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「思われます」と「思います」の違い

「思われます」と「思います」の意味の違い

「思われます」と「思います」の違いを分かりやすく言うと、「思われます」とは婉曲に表現したい場合に使う、「思います」とは明確に表現したい場合に使うという違いです。

「思われます」と「思います」の使い方の違い

一つ目の「思われます」を使った分かりやすい例としては、「これは恋だと思われます」「お早い時期にご予約いただければ大丈夫だと思われます」「こちらの方がよろしいかと思われます」「今手に入れるのは難しいと思われます」などがあります。

二つ目の「思います」を使った分かりやすい例としては、「これから数学の授業を始めたいと思います」「次の試合も勝ちたいと思います」「人間は性格がとても大事だと思います」「こちらを選択した方がいいかと思います」などがあります。

「思われます」と「思います」の使い分け方

「思われます」と「思います」はどちらも似た意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いがあります。

「思われます」は、婉曲に表現したい場合に使います。婉曲とは、言いまわしが穏やかで角立たないことを意味しています。もう一方の「思います」は、明確に表現したい場合に使います。また、主体者が不明確であるのが「思われます」で、主体者が明確であるのが「思います」です。

例えば、相手がミスをした場合に「そちらの側のミスだと思います」とすると角が立ちますが、「そちら側のミスだと思われます」とすると多少柔らかい印象を与えることができます。

反対に、会議の日程などを明確に伝えたい場合は「次の会議は来週の月曜日だと思われます」とすると、とても曖昧な表現になってしまい適切ではありません。「次の会議は来週の月曜日だと思います」とすると、相手に対して明確な日時を伝えているので適切な表現になります。

「思われます」と「思います」の英語表記の違い

「思われます」も「思います」も英語にすると「think」「guess」「believe」「suppose」となり、例えば上記の「今手に入れるのは難しいと思われます」を英語にすると「I think it’s difficult to get now」となります。

「思われます」の意味

「思われます」とは

「思われます」とは、自分の考えを婉曲に表現することを意味しています。

「思われます」の使い方

「思われます」を使った分かりやすい例としては、「子供から怖い先生だと思われている」「とても素晴らしい商品だと思われます」「素敵な考えだと思われます」「子供にがやるには中々難しいと思われます」「寝坊したがまだ授業には間に合うと思われる」などがあります。

「思われます」は、「思う」という動詞に「れる」「られる」の助動詞と丁寧語の「ます」がついた言葉になります。

この「れる」「られる」という表現は、主体者を明確にするのを好まないという日本人の感性から来る表現です。つまり、自分の考えに自信ない場合や自分の考えを婉曲的に主張したい場合に適しています。

また、自分の考えだけではなく、状況などを含んで予測した結果を伝える場合にも使われています。

「思われます」の目上の人へ表現方法

「思われます」をビジネスシーンで目上の人に対して使う場合は、「この企画はどう思われますか?」などと疑問形にすると尊敬の意味合いを持つ表現になります。

表現方法は「難しいかと思われます」「大丈夫だと思われます」「いると思われます」

「難しいかと思われます」「大丈夫だと思われます」「いると思われます」などが、「思われます」を使った一般的な言い回しです。

「思われます」の類語

「思われます」の類語・類義語としては、知識や経験などに基づいて筋道を立てて頭を働かせることを意味する「考えられます」、物事の状態などを推し量ることを意味する「推量」、ある事柄を元にして推量することを意味する「推測」などががあります。

「思われます」の思の字を使った別の言葉としては、あれこれ考えを巡らすことを意味する「思案」、考えることを意味する「思惟」(読み方:しい)、経験や知識を元に頭を働かせることを意味する「思考」、論理的に道筋を立てて考えることを意味する「思索」などがあります。

「思います」の意味

「思います」とは

「思います」とは、自分の考えを明確に表現することを意味しています。

「思います」の使い方

「思います」を使った分かりやすい例としては、「これから英語のテストを始めたいと思います」「次の試合もベストを尽くしたいと思います」「真面目な話ばかりではつまらないんじゃないかと思います」などがあります。

「思います」は主体者が明確であり、自分がそのように思っているという個人の思いのことです。

「思います」は敬語の中の丁寧語

「思います」は敬語の中の丁寧語なので、ビジネスシーンにおいて使うことも可能ですが、使えない場面もあるので注意しましょう。また、「思います」を謙譲語として使う場合は、「存じます」になります。

表現方法は「かと思います」「たらと思います」「したいと思います」

「かと思います」「たらと思います」「したいと思います」「いいと思います」「かなと思います」「望ましいと思います」などが、「思います」を使った一般的な言い回しになります。

「思います」の類語

「思います」の類語・類義語としては、自分一人だけの考えのことを意味する「一存」、常に深く心に思っていることを意味する「思念する」、注意深く心を働かせて考えることを意味する「思慮」、ある状況や条件を仮に設定することを意味する「想定する」などがあります。

「思われます」の例文

1.このスケジュールでは、一日で全てをこなすのは難しいと思われます。
2.果物が野菜が高騰しているのは、新型コロナウイルスと猛暑が続く異常気象のせいだと思われます。
3.新型コロナウイルスが流行しているので、本イベントを中止にしたのは賢明な判断だと思われます。
4.電車を1本逃してしまったが、開場の時間までに到着することができると思われます。
5.社長はこの企画についてどう思われますか。ご意見を下さるとありがたいです。
6.取引先の社長が今回のプレゼンを聞いてはっきりNOと言わなかったということは、脈ありだと思われます。
7.企業の不祥事を記者が問い詰めると社長が「それは問題ないと思われます」と他人事のように言うものだから、世間からバッシングされるに至った。
8.色々試着して迷っていると店員から、こちらのほうがよろしいかと思われますといわれたので、着てみたがやっぱりしっくりこないのであった。
9.三社面談でこの大学の合格は難しいと思われますといわれたことでガッツが湧いてきて、授業以外に10時間を勉強に費やし、ついには難関大学に合格してしまったのだ。
10.この橋は一見すると問題がないように思われますが、細部を点検してみると老朽化が進んでおり、すぐにでも新しいものを作らなければならないでしょう。

この言葉がよく使われる場面としては、自分の考えを婉曲的に表現したい時などが挙げられます。

例文の5のように、ビジネスシーンにおいて目上の人に対して使う場合は、疑問形で使うと尊敬の意味合いになり好ましいです。

「思います」の例文

1.前回の試合は優勝候補相手に難しい試合を勝つことができて、非常に嬉しく思います。
2.リーグ戦も残り少なくなってきてたので、明日からの試合もチーム一丸となって頑張りたいと思います。
3.問題ありませんので、そのまま進めていただけたらと思います。よろしくお願いします。
4.お忙しいかと思いますが、新型コロナウイルスが流行しているので、お体に気を付けてお過ごしください。
5.理想を掲げるのも大事ですが、日々の日常が充実することが一番望ましいと思います。
6.この料理はこのままでも充分美味しいけれど、盛り付け方やお皿を変えてみるともっと良くなると思います。
7.人事にはこれ以上の減俸が続けば生活は苦しくなるばかりなので、このままでいまの会社を辞めることになると思いますとはっきりと告げた。
8.世の中は混沌としていて、心無い言葉をいう人もいますが、どんなときでも人を思いやる気持ちを忘れないことはとても大事だと思います。
9.高校野球で初出場の母校がみごとに勝利を収め、盛り上がりの中、主将がつぎの試合も今回のように勝ちたいと思いますと沈着冷静にインタビューに答えていた。
10.わたし個人としてはシンボルカラーは青系の色がいいと思いますが、君たちは黄色系の色がピッタリだというので、いろいろ話し合った結果、君たちの意見を採用したいと思います。

この言葉がよく使われる場面としては、自分の考えを明確に表現したい時などが挙げられます。

例文3と例文4のような、「たらと思います」「かと思います」などの表現はよく使われています。

「思われます」と「思います」どちらを使うか迷った場合は、自分の考えを婉曲的に表現したい時には「思われます」を、自分の考えを明確に表現したい時には「思います」を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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