【シンボル】と【ランドマーク】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「シンボル」と「ランドマーク」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「シンボル」と「ランドマーク」という言葉は、「特徴的なもの」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




シンボルとランドマークの違い

シンボルとランドマークの違いを分かりやすく言うと、シンボルは思想や認識を象徴した記号を表現する時に使い、ランドマークは地理学上の目印を表現する時に使うという違いです。

一つ目のシンボルを使った分かりやすい例としては、「シンボルツリーにオススメの樹木を調べている」「国旗はシンボルとして扱われているため該当の国が分かりやすい」「シンボルマークのデザインが秀逸で」などがあります。

二つ目のランドマークを使った分かりやすい例としては、「新しいランドマークとなり、その地域の活性に貢献してくれた」「ロンドンの時計台は有名なランドマークと言えるだろう」「ランドマークが見えたら右折するように言われた」などがあります。

シンボルとランドマークはどちらも、特徴的なものを指す言葉ですが、使い方が若干異なります。

シンボルは、象徴や表象を指す言葉です。上記例文の「シンボルツリー」「国旗はシンボル」「シンボルマーク」などのように使われ、意味を持つ記号を表す言葉としても使われています。

一方のランドマークは、地上の目印や、象徴とされるような建造物を意味する言葉として使われています。上記例文の「ロンドンの時計台は有名なランドマーク」などのように、観光スポットがランドマークとされていることも多くあります。

つまり、シンボルは思想や認識を象徴した記号を指し、ランドマークは地上における目印を指すという違いがあります。

シンボルを英語にすると「symbol」となり、例えば上記の「シンボルツリー」を英語にすると「a symbol tree」となります。

一方、ランドマークを英語にすると「landmark」となり、例えば上記の「新しいランドマーク」を英語にすると「a new landmark」となります。

シンボルの意味

シンボルとは、象徴や表象を意味しています。

その他にも、意味を持つ記号、言葉や身振りを意味する言葉として使われています。

「子どもが生まれたため庭にシンボルツリーを植えることにした」「ハトは平和のシンボルとして世界的に知られている」「日本で幸運のシンボルとされる動物は多くいる」などの文中で使われているシンボルは、「象徴」の意味で使われています。

一方、「街のシンボルマークはその土地をイメージさせるものになっている」「シンボルとして愛されているキャラクターのマスコットが売られている」などの文中で使われているシンボルは、「意味のある記号や身振り手振り」の意味で使われています。

シンボルは英語で「symbol」と表記され、「象徴」「表象」「符号」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われ、上記例文の「平和のシンボル」「幸運のシンボル」など目に見えない概念を形として表す場合に用いられています。

上記例文の「シンボルツリー」とは、住居や建築物の象徴となる樹木を指す言葉です。庭の中心や玄関などに植えられ、外観を飾るのはもちろん、住居のプライバシーを守る、樹木の種類によって火災時に延焼を防ぐ役目があるなど様々なメリットがあります。

シンボルの類語・類義語としては、標章や記章を意味する「エンブレム」、ファイルの内容や機能などをディスプレイ上に表辞した図形や記号を意味する「アイコン」、指数や指標を意味する「インデックス」などがあります。

ランドマークの意味

ランドマークとは、地上の目印を意味しています。

その他にも、目印や象徴とされるような建造物を意味する言葉として使われています。

「新しくできたビルはこの街のランドマークになるだろう」「ランドマークを目指して歩いていけば駅に着くだろう」「ランドマークへの案内が書かれていた」などの文中で使われているランドマークは、「地上の目印」の意味で使われています。

一方、「日本の有名なランドマークには神社などが挙げられる」「ランドマークタワーからの夜景がきれいに見える」「自由の女神はランドマークの中でも一目見たい」などの文中で使われているランドマークは、「目印となる建造物」の意味で使われています。

ランドマークは英語で「landmark」と表記され、「目印」「境界標」「顕著な事件」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われ、「ランドマークタワー」「ランドマークを目指す」などのように用いられています。

日本では、建築物の名称などに用いられることもありますが、灯台や鉄塔、教会などの方向の目印となるようなものや、国や地域を象徴するようなモニュメントや建築物、自然物や事象を表す言葉として使われています。

そのため、上記例文の「自由の女神」「ランドマークタワー」「東京タワー」「エッフェル塔」などのように、世界の観光名所として挙げられるような場所の多くがランドマークに該当します。

ランドマークの類語・類義語としては、記念建造物や金字塔を意味する「モニュメント」、標高の基準となる点を意味する「水準点」、港湾などの水面に浮かべておく標識を意味する「浮標」などがあります。

シンボルの例文

1.色にはそれぞれ連想させるものがあり、シンボルカラーはそれを踏まえて選択されることがある。
2.シンボルエンカウントは、あらかじめ敵の姿が見えており、それに触れることでバトルが開始されるシステムだ。
3.新しいシンボルマークの最終案の投票が始まったが、どの案も魅力的で困ってしまった。
4.ピースシンボルは平和運動のために世界中で使われており、NとDの手旗信号を図案に起こしたものらしい。
5.この企業のシンボルキャラクターは、今や全国的に愛されるキャラクターとなった。

この言葉がよく使われる場面としては、象徴や表象を意味する時などが挙げられます。

例文1の「シンボルカラー」とは、企業や商品などのテーマに合った、宣伝や象徴として使われる色を指す言葉です。

ランドマークの例文

1.夜の海では灯台がランドマークとして扱われているが、昔は何もない場合は星をランドマークとすることもあった。
2.地元にショッピングモールが建ち、新たなランドマークとして有名になることを期待されていた。
3.ランドマークスポットとされている公園は非常に広く、見ごたえのある場所だと感じた。
4.フランスのランドマークは多く、エッフェル塔や凱旋門といった場所は是非訪れておきたい場所だ。
5.ランドマークホテル近辺で友人と落ち合うことにしたため、それほど合流に手間取ることはなかった。

この言葉がよく使われる場面としては、地上の目印を意味する時などが挙げられます。

例文4や5のように、目印や象徴とされるような建造物を意味する言葉としても使われています。

シンボルとランドマークは、どちらも「特徴的なもの」を表します。どちらを使うか迷った場合は、思想や認識を象徴した記号を表す場合は「シンボル」を、地理学上の目印を表す場合は「ランドマーク」を使うと覚えておけば間違いありません。

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