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【加入】と【入会】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「加入」(読み方:かにゅう)と「入会」(読み方:にゅうかい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「加入」と「入会」という言葉は、どちらも「ある組織に入ること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




加入と入会の違い

加入と入会の意味の違い

加入と入会の違いを分かりやすく言うと、加入とは義務や責任を負うような組織に入ること、入会とは大きな責任を負わない組織に入ることという違いです。

加入と入会の使い方の違い

一つ目の加入を使った分かりやすい例としては、「火災保険に加入する」「加入者番号を入力してログインする」「携帯電話があるので加入電話を解約した」「遠近両用メガネの加入度数の見方を教えて下さい」などがあります。

二つ目の入会を使った分かりやすい例としては、「見学後に入会申込書を提出した」「入会金が高いので躊躇している」「入会キャンペーンの対象外だった」「入会案内の書類が郵送で届く」などがあります。

加入と入会の使い分け方

加入と入会という言葉は、ある目的を持った組織や団体に入ることを意味します。二つの言葉は、ほぼ同じような意味を持ちますが、使い方には違いがあります。

加入とは、一員になることで責任や義務を負うような場合に用いられる言葉です。保険料を納付しなければならない年金や医療保険に入ることに対して使われています。

入会とは、一員となることで大きな責任や義務を負わないような場合に用いられています。気軽に入れるようなサークルや、習い事などに入ることを表すことが多い言葉です。

加入と入会の英語表記の違い

加入を英語にすると「affiliation」「entry」となり、例えば上記の「火災保険に加入する」を英語にすると「get fire insurance」となります。一方、入会を英語にすると「admission」「entrance」となり、例えば上記の「入会金」を英語にすると「an entrance fee」となります。

加入の意味

加入とは

加入とは、団体や組織などの仲間に加わることを意味しています。

表現方法は「加入する」「加入を勧める」「加入している」

「加入する」「加入を勧める」「加入している」などが、加入を使った一般的な言い回しです。

加入の使い方

加入を使った分かりやすい例としては、「生命保険に加入する」「労働組合に加入しないつもりです」「固定電話の加入権を持っています」「加入実績に応じた年金額を計算する」「国民年金基金の加入資格があります」などがあります。

その他にも、「商工組合に加入することにした」「遠近両方コンタクトの加入度数を確認する」「iDeCoの加入者掛金について調べる」「下4桁が加入者番号になります」「私学共済の加入者数は増加傾向にあります」などがあります。

加入とは、ある組織や団体に構成員として加わることを意味ます。その一員であることを強く意識し、何らかの恩恵を受けたり、義務を負ったりするような場合に用いられる言葉です。主に、保険や年金、組合などに加わることを表します。

「強制加入」の意味

加入という言葉を用いた日本語には「強制加入」があります。主に年金に対して用いられ、一定条件を満たした国民に統一的に加入することを義務付けることです。対する言葉には「任意加入」があり、加入が本人の意思に委ねられていることを意味します。

加入の対義語

加入の対義語・反対語としては、属している団体や組織から抜けることを意味する「脱退」、組織などから離れ去ることを意味する「離脱」などがあります。

加入の類語

加入の類語・類義語としては、ある集まりに一員として加わり行動をともにすることを意味する「参加」、事業や政策などの計画に加わることを意味する「参画」、盟約に加入することを意味する「加盟」、仲間に加わることを意味する「仲間入り」などがあります。

入会の意味

入会とは

入会とは、会に入ること、新しく会員になることを意味しています。

表現方法は「入会する」「入会を見送る」「入会を断る」

「入会する」「入会を見送る」「入会を断る」などが、入会を使った一般的な言い回しです。

入会の使い方

入会を使った分かりやすい例としては、「入会申込書をダウンロードして記入する」「入会案内を熟読する」「入会金の勘定科目を会計士に問い合わせる」「新規入会​キャンペーンを実施中です」などがあります。

その他にも、「今なら入会金無料です」「結婚相談所の入会資格を確認する」「入会方法を教えて下さい」「こども英語塾に娘を入会させた」「スイミングクラブに入会する」「簡単にオンライン入会できます」などがあります。

入会の読み方

入会の読み方は「にゅうかい」の他に、「いりあい」があります。「いりあい」と読む場合、「特定地域の住民が共同の収益をあげること」という別な意味になるので注意しましょう。

入会とは、ある集まりや組織に入ってその会員となることを意味します。多くは組織ではなく個人が何かしらの目的を持った団体やクラブなどに加わることを表し、そのことで責任を負う必要がない場合に使われる言葉です。

入会の対義語

入会の対義語・反対語としては、会から退き会員でなくなることを意味する「退会」、属していた会から抜けることを意味する「脱会」、ある団体から抜けることを意味する「退団」などがあります。

入会の類語

入会の類語・類義語としては、市場などに新たに加わることを意味する「参入」、すでにある戸籍に入ることを意味する「入籍」、個人や事物などが団体や組織に加わっていることを意味する「所属」などがあります。

加入の例文

1.英語の勉強のために一年ほど海外に滞在するので、留学保険に加入することにしました。
2.個人型確定拠出年金の加入者は年々増えており、特に若い世代の加入率が高くなっています。
3.携帯電話と違って、加入電話は引越しの際に移転の手続きをしないと電話が使えません。
4.自転車による重大な事故が多発しているため、自転車保険に加入することを義務化する自治体が増えています。
5.ねんきん定期便にある「これまでの加入実績に応じた年金額」を見る度に、老後のために貯蓄しなくてはと思う。
6.私の勤務している会社は、業界最大手の企業でありながら労働組合を持っていないため、万が一の事態に備えて、自主的にユニオンに加入することにした。
7.地元のサッカーチームに期待のホープが加入したと聞き、新しい風を取り入れたことによって、これからより強いチームになっていくだろうと胸を躍らせた。
8.労働組合の加入者数が減っているのは、若者世代が労働運動に無関心なのもあるが、そもそも非正規雇用者などが増加していることも挙げられる。
9.国民年金制度は成人になれば加入することが義務付けられているが、なかには毎月の支払いをしていない人もいるのだ。
10.火災は火災でも、大規模地震による火災には火災保険が適用されないので、地震保険に加入する必要があります。

この言葉がよく使われる場面としては、団体や組織などに入ることを表現したい時などが挙げられます。

例文3にある「加入電話」とはアナログ固定電話のことであり、電話会社と利用契約を結んで回線を引き込むことにより通話が可能になる電話サービスのことです。従来のアナログ固定電話の利用に必要な権利を「電話加入権」と言います。

入会の例文

1.運動不足が気になってきたので、フィットネスジムの入会案内をいくつか取り寄せた。
2.コンサートチケットが取りやすくなるので、ファンクラブに入会することにした。
3.英語を話せるようになりたいので、英会話スクールへの入会を検討しています。
4.クーリングオフ期間に解約をされた場合には、お支払い頂いた入会金は返金いたします。
5.新規入会キャンペーンの特典が魅力的で、また新たにクレジットカードを作ってしまった。
6.クレジットカードの新規入会キャンペーンにつられて、新規申し込みをしたのだが、すでに多くのクレジットカードを持っており、年会費が初年度無料の期間が過ぎたら解約しようと思った。
7.プライベートジムの入会金が今だけ無料ということもあり、この機会に日ごろの運動不足を解消しようと申し込みに訪れたが、思った以上にハードそうで続けられるか不安になった。
8.運動不足解消のために駅前のスイミングクラブに入会したものの、二、三回行ったところで飽きてしまいそのまま通わずにいる。
9.広告チラシには入会金が無料と言っていたのに、いざお店に行ってみるといろいろ条件があるらしく実質無料ではなかった。
10.近くのバレエ教室に体験入学させてみたが、子供があまり合わないようだったので、やむなく入会を見送ることにした。

この言葉がよく使われる場面としては、会に入ること、会員になることを表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「入会案内」とは、会の詳しい内容、入会金や月会費など入会するにあたって知っておくべき事柄を書き記したものです。例文4の「入会金」とは、会員になるために支払うお金のことです。

加入と入会という言葉は、どちらも「ある組織に入ること」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、責任を負うような組織に入ることを表現したい時は「加入」を、大きな責任を負わない組織に入ることを表現したい時は「入会」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
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