【リマインダー】と【タスク】と【ToDo】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「リマインダー」と「タスク」と「ToDo」(読み方:トゥードゥー)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「リマインダー」と「タスク」と「ToDo」という言葉は、やらなければならないことという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




リマインダーとタスクとToDoの違い

リマインダーとタスクとToDoの意味の違い

リマインダーとタスクとToDoの違いを分かりやすく言うと、リマインダーは仕事を思い出させることを表現する時に使い、タスクは期限が決められている仕事を表現する時に使い、ToDoは期限が決められていない仕事を表現する時に使うという違いです。

リマインダーとタスクとToDoの使い方の違い

リマインダーという言葉は、「リマインダーを設定しておく」「リマインダーの通知で思い出す」などの使い方で、予定などを通知する機能を意味します。

タスクという言葉は、「今日のタスクはこれで全部だ」「タスクを抱えすぎて何から手を付けるべきかを見誤りそうになる」などの使い方で、課せられた仕事を意味します。

ToDoという言葉は、「ToDoをまとめておいて優先順位をつけていく」「ToDoリストを用意しておくと後々の自分が救われる」などの使い方で、しなければならないことを意味します。

リマインダーとタスクとToDoの使い分け方

タスクとToDoは、どちらもスケジュール管理を行うにあたって使われる言葉で、やらなければならないことを意味しますが、前者は期限が決められている仕事に対して、後者は期限が決められていない仕事に対して使います。

この場合の、期限が決められていない仕事とは、やらなくてもいい仕事というわけではなく、いつかはやらなければならない仕事を指すため、多少なりとも先延ばしにしても差し支えありません。

一方、リマインダーは、予定などを思い出させるための機能を指すため、タスクやToDoとは異なります。予定だけではなく、やるべきことを思い出させるために使うため、タスクやToDoなどの言葉と混同されています。

これが、リマインダー、タスク、ToDoの明確な違いです。

リマインダーの意味

リマインダーとは

リマインダーとは、あらかじめ設定した時間に予定を知らせてくれる機能やサービスを意味しています。

リマインダーは、気付かせるものや思い出させるものを意味する「reminder」という英語の読み方をそのままカタカナ表記にして使っている言葉です。そのため、本来は知らせてくれる人に対しても使うことができる言葉です。

リマインダーはスマホアプリを指すことが多い

今日では、使用者に対して予定などを通知してくれるアプリなどが多く利用されていることから、リマインダーというとアプリケーションを指すことが多いです。

「リマインド」の意味

また、「リマインド」という言葉も使われていますが、リマインダーが名詞であるのに対してリマインドは動詞であるため、思い出させるという動作を意味することから、人が他の人に対して行う連絡などをリマインドと言います。

表現方法は「リマインダーを設定する」「リマインダーを無効にする」「リマインダーを追加する」

「リマインダーを設定する」「リマインダーを無効にする」「リマインダーを追加する」などが、リマインダーを使った一般的な言い回しです。

リマインダーの類語

リマインダーの類語・類義語としては、忘れたときのためにあらかじめ用意しておくことを意味する「備忘」、物事を早くするように促すことを意味する「催促」、物事の実行を促すことを意味する「督促」があります。

タスクの意味

タスクとは

タスクとは、課せられた仕事や職務を意味しています。

タスクは、仕事や務めを意味する「task」という英語の読み方をカタカナ表記にして使っている言葉で、本来はコンピューターが処理する作業に対して使われますが、ビジネスシーンでも多く使われています。

「マルチタスク」の意味

タスクを使った言葉として、「マルチタスク」があります。これは、二つ以上のプログラムを一台のコンピューターで同時に実行することや、一方のプログラムの待ち時間に他のプログラムを実行することを意味する言葉です。

それを人間にも応用し、複数の作業を同時に行うこともマルチタスクと言いますが、この場合は英語表記にすると「multitasking」となります。

「シングルタスク」の意味

また、「シングルタスク」という言葉もありますが、これは一台のコンピューター上で、一度に一つの処理しか行うことができないことを指す言葉で、マルチタスクとは大きく異なります。

表現方法は「タスクが多い」「タスクが終わらない」「タスクが増える」

「タスクが多い」「タスクが終わらない」「タスクが増える」などが、タスクを使った一般的な言い回しです。

タスクの類語

タスクの類語・類義語としては、人それぞれの立場に応じて当然しなければならない務めを意味する「義務」、役として成し遂げなければならない仕事を意味する「役目」、果たさなければならない務めを意味する「責務」などがあります。

ToDoの意味

ToDoとは

ToDoとは、するべきことを意味しています。

ToDoの読み方は「トゥードゥー」

ToDoは「トゥードゥー」と読み、カタカナ表記されることもありますが、ほとんど英語表記のまま使われています。

ToDoは「Things to do」の省略語

「Things to do」の「Things」を省略した言い方であったり、「To do」という表現が「やること」とそのまま訳すことができることから、海外でも使われている表現です。

「ToDoリスト」の意味

ToDoを使った言葉として、「ToDoリスト」があります。これは、やるべきことを箇条書きなどで列挙した表を指すものですが、その機能を持つアプリケーションを指すことも多いです。

他の表現方法もありますが、「To Do List」はToDo同様に海外でも使われている表現です。

ToDoの類語

ToDoの類語・類義語としては、人がそれぞれの立場に応じて当然しなければならない務めを意味する「業務」、机の上でする仕事を意味する「事務」、人に用件を頼むことを意味する「依頼」、責任をもって果たすべき務めを意味する「任務」などがあります。

リマインダーの例文

1.明後日の会議のリマインダーを設定して、参加者に対して忘れないように促しておこうと思う。
2.リマインダー通知が上手く作動せずに、同僚に言われて今日の予定を思い出すこととなった。
3.主催としてリマインドをすることは非常に重要で、後から開催時間などに対して行き違いがないことを確認できる。
4.仕事の納期の前日にリマインダーを設定しているのだが、その通知を確認して通知バーから消したところすっかり忘れてしまったという事があったので、完了するまでは決して消すまいと心に誓った。
5.学年首席の友人に暗記科目の覚え方のコツを聞いたところ、リマインダーアプリを使って3時間おきに覚えたいことを通知させ、その度にその内容を通読することによって、覚えているらしい。
6.上司はスマホのカレンダーやリマインダーをいちいち設定するのが面倒だったらしく、結局いつも使っている手帳に落ち着いたというわけだ。
7.大好きなYouTuberが今夜9時からライブ配信を行うので、うっかり忘れないよう通知が来るようにリマインダー設定した。
8.このアプリはグループの間でリマインダーを共有することができるので、一度設定すれば皆に一斉に通知することができるのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、あらかじめ設定した時間に予定を知らせてくれる機能やサービスを意味する時などが挙げられます。

例文3のように「リマインド」という使い方をして、思い出させる動作を指す使い方も多くされています。

タスクの例文

1.先輩はマルチタスクができる人間で、指示を出して資料を待っている間に他のプロジェクトを進めていた。
2.タスク管理を効率的に行うことで仕事自体の効率もよくなり、作業主にも大きな負担が掛からないと思う。
3.あまりにもパソコンの動作が遅いため、タスクマネージャーを開いて不可状況の確認をした。
4.同時に複数の案件を進行しているため、やらなくてはならないタスクが多くてんてこ舞いであるが、きたる四連休を気兼ねなく満喫するために、どうしても今日までに終わらせておきたい。
5.マルチタスクに対応しているノートパソコンを探していたのだが、その場合ノートパソコンにこだわるよりもデスクトップを選んだ方が、低い予算で購入できることがあるらしい。
6.最近タスクが多すぎてケアレスミスが多発したことから、仕事のやり方を一旦白紙にしたうえで改めなくてはならないと痛感した。
7.わたしはかねてからマルチタスクが苦手で、もしも同時進行でいろいろな仕事をすると必ず大きなミスをしてしまうのだ。
8.いくつもの仕事を抱えている身としては、タスク管理をちゃんとしておくことで、ミスが減りクレームをつけられることもなくなるのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、課せられた仕事や職務を意味する時などが挙げられます。

例文2の「タスク管理」は「ToDo管理」とも言われている言葉です。

例文3の「タスクマネージャー」とは、起動しているアプリや最前面にはない状態で処理を行っているアプリなどを管理するプログラムを指す言葉です。

ToDoの例文

1.ToDoの管理が苦手なため、たまに友人に確認してもらい尻たたきをしてもらう時もある。
2.やるべきことが多くなってきたため、ToDoリストを作成して何を優先させるべきかを把握する必要がある。
3.家族でToDoを共有していると、お互いが協力できることもあれば、任せっぱなしになってしまうこともある。
4.ToDoリストに入れたはいいものの、期限がなくかつ優先順位が低いものは、いつまででもリストに残ってしまっているので、それらをまとめて片付けるための日を作らなければならないと思った。
5.ToDoを共有する際には、リスト化するだけではなくチェックボックスなどを活用し、それが今どのような状態であるのかについても、だれが見ても分かるようにすることが大切だ。
6.きょうは親戚の人たちが大勢来るので、何をすればいいかしっかりToDoリストに書き出して一つ一つ確認することにした。
7.社内全体でクラウドを使ってToDoを管理しているが、誰が何をやっていて誰が何をやってないか一目瞭然となったので、不都合な社員もいるだろう。
8.以前はToDoに付箋を使っていたが、あちこちに貼ってしまうものだから、結局何をやるのかわからなくなってしまったことがあった。

この言葉がよく使われる場面としては、するべきことを意味する時などが挙げられます。

例文2は紙媒体でやるべきことをまとめることもありますが、今日ではそういったアプリケーションを指すことも多くあります。

リマインダーとタスクとToDoどれを使うか迷った場合は、仕事を思い出させることを表す場合は「リマインダー」を、期限がある仕事を表す場合は「タスク」を、期限が決められていない仕事を表す場合は「ToDo」を使うと覚えておけば間違いありません。

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