【ですので】と【ですから】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ですので」と「ですから」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ですので」と「ですから」という言葉は、どちらも前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ですので」と「ですから」の違い

「ですので」と「ですから」の意味の違い

「ですので」と「ですから」の違いを分かりやすく言うと、「ですので」の方が「ですから」よりも柔らかい表現という違いです。

「ですので」と「ですから」の使い方の違い

一つ目の「ですので」を使った分かりやすい例としては、「外は大雪ですので外出は控えてください」「サッカーを始めてまだ1ヶ月ですので上手くボールが蹴れません」「目的地まではもう少しですので頑張りましょう」などがあります。

二つ目の「ですから」を使った分かりやすい例としては、「彼は優秀ですから試験に落ちることはなさそうです」「彼は引き籠りですから飲みに行くはずがありません」「彼女は残業ですので今日は来れません」などがあります。

「ですので」と「ですから」の使い分け方

「ですので」と「ですから」はほぼ同じような意味で使う言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「ですので」は「なので」を丁寧にした表現なので、状況を強調する場合に使います。一方、「ですから」は「だから」を丁寧にした表現なので、強い断定を表す場合に使います。したがって、「ですので」の方が「ですから」よりも柔らかい表現というのが違いです。

「ですので」と「ですから」の英語表記の違い

「ですので」も「ですから」も英語にすると「so」「because」となり、例えば上記の「彼女は残業ですので今日は来れません」を英語にすると「She can not come today because he has overtime」となります。

「ですので」の意味

「ですので」とは

「ですので」とは、前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを意味しています。

表現方法は「初めてですので」「危険ですので」

「初めてですので」「危険ですので」などが、「ですので」を使った一般的な言い回しになります。

「ですので」の使い方

「ですので」を使った分かりやすい例としては、「外は雹が降っていて危険ですので外出は控えてください」「野球を始めてまだ3ヶ月ですので全然上手くできません」「まだ時間かかりそうですので先に帰ってください」などがあります。

「ですので」は前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを意味する「なので」を丁寧にした表現です。また、「ですので」は主に話し言葉として使われる接続詞になります。

「ですので」は尊敬語や謙譲語ではないですが、丁寧語なのでビジネスシーンにおいて目上の人に対しても使うことができます。また、同等や目下の人に対しては、「なので」の方を使うといいでしょう。

「ですので」は「なので」を丁寧にした表現なので、文頭では使うことができません。

分かりやすい例を挙げると、「外は雪が降っているようです。ですのでお迎えに上がりました」は間違った使い方になります。正しい日本語としては、「外は雪が降っているようですので、お迎えに上がりました」になります。

「ですので」の類語

「ですので」の類語・類義語としては、そのような理由であることを述べることを意味する「なので」、前に述べた事柄から次に述べようとする事柄が起こることを意味する「就きましては」などがあります。

「ですから」の意味

「ですから」とは

「ですから」とは、前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを意味しています。

「ですから」の使い方

「ですから」を使った分かりやすい例としては、「明日はお仕事もお休みですからゆっくり遊びましょう」「彼女は陽キャですからネットゲームなんてやるはずがありません」「彼はサッカー選手ですから体力はあります」などがあります。

「ですから」は前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを意味する「だから」を丁寧にした表現です。また、「ですから」は主に話し言葉として使われる接続詞になります。

「ですから」は尊敬語や謙譲語ではないですが、丁寧語なのでビジネスシーンにおいて目上の人に対しても使うことができます。また、同等や目下の人に対しては、「だから」の方を使うといいでしょう。

「ですから」は「だから」を丁寧にした言葉なので、文頭においても使うことができます。分かりやすい例を挙げると、「明日は雨の予報です。ですから洗車に行くのは辞めよう」「娘はニンジンが嫌いです。ですから調理の時は工夫しなければいけません」などがあります。

「ですから」の類語

「ですから」の類語・類義語としては、前述の事柄を受けてそれを理由としてあとの事柄を導くことを意味する「それで」、前の条件によって順当にあとの事柄が起こることを意味する「したがって」などがあります。

「ですので」の例文

1.この辺りは治安が悪く危険ですので、夜間の外出は控えるようにしましょう。
2.今日は妻との結婚記念日ですので、定時で帰らせていただきます。
3.準備にもう少し時間がかかりそうですので、しばらくお待ちください。
4.彼女は一般の方ですので、名前の公表は控えさせていただきます。
5.彼は入社して1年目ですので、このプロジェクトへの参加は少し早い気がします。
6.本当はお見舞いに伺いたいところですが、こういう時期ですので、遠慮させていただきました。
7.みんなの表情には疲れの色が見えていたが、わたしは山頂まであと少しですので、もうひと頑張りしましょうと発破をかけた。
8.外は大雨で川が増水して危険ですので、親御さんは子どもたちを外に出さないようにしてください。
9.彼はボルダリングをはじめてまだ一か月ほどですのでそれほど上手くはないが格好は様になっているだろう。
10.お客様には大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません。ただいま対応について協議中ですのでもうしばらくお待ちください。

この言葉がよく使われる場面としては、前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「ですので」は様々な場面で使うことができる言葉です。

「ですから」の例文

1.明日は10時に出社いたします。ですから10時以降なら何時でもご連絡いただいて結構です。
2.弁護士は一生続けられる仕事ですから、資格を取っても損はないと思います。
3.ここから先は関係者以外立ち入り禁止ですから、お引き取り願いします。
4.午後の会議は14時開始予定です。ですからそれまでに資料をまとめておいてください。
5.凶悪犯が脱獄して外は危険ですから、必要な時以外は外出を控えてください。
6.わたしは運転免許をもっているとはいえペーパードライバーですから、大人しく助手席に座っておりますよ。
7.彼はもともとサッカー部に入っていたくらいですから、体力には自信があったのでしょうが、少し無理をし過ぎましたね。
8.話し合いの中で相手から例の件をまた蒸し返そうとする意図を感じたので、「ですからその件についてはすでに決着がついたはずです。」ときっぱり言った。
9.かつて彼は士業は一生食っていける仕事ですからと言っていたので、仕事を辞めてしまったのは一体何があったのだろうと心配になった。
10.彼はこの道のプロですから、資産運用に関しては全幅の信頼を置いています。

この言葉がよく使われる場面としては、前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「ですから」は様々な場面で使うことができる言葉です。

「ですので」と「ですから」はどちらも前に述べた事柄を受けてそれを理由として順当に起こる内容を導くことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「ですので」の方が「ですから」よりも柔らかい表現と覚えておきましょう。

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