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【過半数を超える】と【半数を超える】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「過半数を超える」(読み方:かはんすうをこえる)と「半数を超える」(読み方:はんすうをこえる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「過半数を超える」と「半数を超える」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「過半数を超える」と「半数を超える」の違い

「過半数を超える」は「半数を超える」の間違い

「過半数を超える」と「半数を超える」の違いを分かりやすく言うと、「過半数を超える」とは「半数を超える」の間違った使い方、「半数を超える」とは全体の半分を超えることです。

「過半数を超える」は誤字

一般的には「過半数を超える」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「半数を超える」のことを間違えて「過半数を超える」を使っている人がほとんどです。

「過半数を超える」と「半数を超える」を間違えやすい理由としては、テレビのニュースなどで正しい日本語である「半数を超える」よりも、間違った日本語である「過半数を超える」の方が頻繁に使われていることです。

そのため、「過半数を超える」という表現の方が広く浸透しています。間違った言葉であっても、多くの人が使うようになれば一般的な言葉になるのが日本語の難しいところです。

「半数を超える」は正しい日本語

正しい言葉である「半数を超える」を使った分かりやすい例としては、「日本語だけではなく英語を話せる人が島の半数を超えている」「半数を超える国民が法律の改正を求めている」「半数を超える人々がそう思っていると言えるでしょう」などがあります。

「半数を超える」は正しい日本語であり、「過半数を超える」は間違った日本語です。同時に「半数を超える」という単語の意味について「全体の半分を超えること」と覚えておきましょう。

「半数を超える」の英語表記

「半数を超える」を英語にすると「majority」「more than half」となり、例えば上記の「半数を超える人々がそう思っていると言えるでしょう」を英語にすると「I would say more than half the people think that way」となります。

「過半数を超える」の意味

「過半数を超える」とは

「過半数を超える」とは、「半数を超える」の間違った使われ方です。

「過半数を超える」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「半数を超える」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「過半数を超える」は重複表現

「過半数を超える」は全体の数の半分よりも多い数を超えるという重複表現なので、間違った日本語です。しかし、選挙のニュースなどで頻繁に使われており、最近では一般的な日本語になってきています。

正しい表現方法は「過半数を占めました」「過半数に達しました」

本来であれば、「過半数を占めました」「過半数に達しました」「半数を超えました」が正しい日本語になるのですが、ニュースを観ている人達は議席数の半数を1つでも上回るかどうかに一番注目しています。

そのため、正しい日本語である「半数を超える」をより強い意味にするために「過半数を超える」という表現を使うようになりました。

「半数を超える」の意味

「半数を超える」とは

「半数を超える」とは、全体の半分を超えることを意味しています。

「半数を超える」の使い方

「半数を超える」を使った分かりやすい例としては、「半数を超える賛成を得ることができた」「投票した人の半数を超える票を得たため大統領になりました」「今日の授業の出席者は半数を超えなかった」「半数を超える議席を獲得しました」などがあります。

その他にも、「この絵が美しいと答えた人は会場にいる人の半数を超えた」「我が大学では留学生の数が非留学生の半数を超えることとなった」「国民の半数を超える人達が応援している」「この地域のぶどうの生産量は全国の半数を超える」などがあります。

「半数を超える」は、全体の半分を超えることを意味している正しい日本語なのですが、選挙のニュースなどではあまり使われていません。

「半数を超える」の類語

「半数を超える」と同じ意味を持つ言葉としては、「過半数を占める」「過半数に達する」などがあります。

「半数を超える」の類語・類義語としては、ほとんど全部を占めることを意味する「大多数を占める」、多くの人が占めることを意味する「大勢を占める」、二分の一の量を超えることを意味する「半分を超える」などがあります。

「過半数を超える」の例文

1.「過半数を超える」という言葉は存在しないので、おそらく「半数を超える」の言い間違いだろう。
2.「半数を超える」という言葉は全体の半分を超えることで、「過半数を超える」という言葉はない。
3.「過半数を超える」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.全体の過半数を超える票を取ったという言葉を使う人はいるが、正しくは全体の半数を超える票を取ったです。
5.リモートワークを希望する人が半数を超えるという言葉はあるが、リモートワークを希望する人が過半数を超えるという言葉はない。
6.ここに書かれているのは、過半数を獲得し勝利したならわかるが、過半数を超えて勝利したは不自然ではないか。
7.私は先生に指摘されるまで、過半数を超えるという言い方が重複表現であることに気づきませんでした。
8.過半数にはすでに全体の半数を超える数という意味があるので、過半数を超えるとするのはおかしい。
9.あなたがおっしゃった議席が過半数を超える勝利をするというのは、過半数に達するとしたほうがいいと思います。
10.下院選挙と上院選挙でも共和党は過半数を超えることはなかったと書かれた箇所は、過半数を取れなかったと書き直すべきです。

この言葉がよく使われる場面としては、「半数を超える」という言葉を間違えて「過半数を超える」と表現している時などが挙げられます。

「過半数を超える」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「半数を超える」を間違えて使っている可能性が高い言葉です。

「過半数を超える」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「過半数を超える」ではなく、「半数を超える」と表現するのが正しい使い方です。

「半数を超える」の例文

1.半数を超える選手が取材に応じてくれたので、こちら側として大変助かっています。
2.この議会の半数を超える人が賛成したため、この案は可決されました。
3.学校の校則を変えるために投票を行ったが、半数を超えることができなかったので否決となりました。
4.インターネットの利用者が史上初めて、世界の総人口の半数を超えると発表がありました。
5.奨学金を得ている学生が半数を超える大学もあまり珍しくないのが現実です。
6.自分は一般入試でこの大学に入ったが周囲には推薦入試で入ってきた者が意外と多く、学科によっては半数を超えるらしい。
7.アンケートを実施したところ、参加者の半数を超える人が、このイベントを来年も開催してほしいと要望しています。
8.選挙は破れたものの、若年層の半数を超える人たちから支持を得た事は大きな成功であったと思う。
9.この学校では、半数を超える生徒が部活動に所属しており、活気があります。
10.今回の展示会では、半数を超える出展者が国外から参加しており、世界の技術が集まっています。

この言葉がよく使われる場面としては、全体の半分を超えることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように様々な場面で使うことが出来る言葉です。

「過半数を超える」と「半数を超える」どちらを使うか迷った場合は、「過半数を超える」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「半数を超える」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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