【ご賢察】と【ご高察】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ご賢察」(読み方:ごけんさつ)と「ご高察」(読み方:ごこうさつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ご賢察」と「ご高察」という言葉は、どちらも相手を敬ってその人が推察することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ご賢察」と「ご高察」の違い

「ご賢察」と「ご高察」の意味の違い

「ご賢察」と「ご高察」の違いを分かりやすく言うと、「ご賢察」とは依頼や謝罪の場面で使うことが多い、「ご高察」とは相手を褒める時に使うことが多いという違いです。

「ご賢察」と「ご高察」の使い方の違い

一つ目の「ご賢察」を使った分かりやすい例としては、「今回はご賢察の上ご理解くださいますようお願い申し上げます」「この件につきましては社長のご賢察の通りでございます」「ご賢察のほどよろしくお願いいたします」「私の立場をご賢察ください」などがあります。

二つ目の「ご高察」を使った分かりやすい例としては、「ご高察のほど何卒よろしくお願い申し上げます」「この件に関してご高察を賜れますと幸いです」「この件につきましては社長のご高察の通りでございます」などがあります。

「ご賢察」と「ご高察」の使い分け方

「ご賢察」と「ご高察」はどちらも似た意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「ご賢察」は賢い推察力を表しており、「今回はご賢察の上ご理解くださいますようお願い申し上げます」「誠に恐れ入りますが、何卒上記の事情をご賢察いただき、ご理解の程お願い申し上げます」などのように、依頼や謝罪の場面で使うのが適しています。

一方、「ご高察」は高い推察力を表しており、「この件につきましては社長のご高察の通りでございます」のように相手を褒める場合に適しています。

しかし、これはあくまでも使うことが多かったり適しているだけで、依頼や謝罪の場面で「ご高察」を使ったからと言って間違いになるわけではないと覚えておきましょう。

「ご賢察」と「ご高察」の英語表記の違い

「ご賢察」も「ご高察」も英語にすると「conjecture」「guess」「understand」となり、例えば上記の「私の立場をご賢察ください」を英語にすると「I hope you will understand my position」となります。

「ご賢察」の意味

「ご賢察」とは

「ご賢察」とは、相手を敬ってその人が推察することを意味しています。

表現方法は「ご賢察いただければ幸いです」「ご賢察のほどよろしくお願い申し上げます」

「ご賢察いただければ幸いです」「ご賢察のほどよろしくお願い申し上げます」「ご賢察の通り」などが、「ご賢察」を使った一般的な言い回しになります。

「ご賢察」の使い方

「ご賢察」を使った分かりやすい例としては、「さすが部長です、ご賢察の通りでございます」「来月はご希望に添いかねます、ご賢察いただければ幸いです」「弊社の事情をご賢察いただき、誠にありがとうございます」などがあります。

「ご賢察」は相手を敬ってその人が推察することを意味する「賢察」に、尊敬の接頭語の「ご」がついた敬語表現です。また、敬語表現なので目上の人に対して使うことができます。

「ご賢察」は二重敬語だが誤用ではない

「ご賢察」の「賢察」という言葉は「推察」の尊敬語なので、二重敬語ではないかという説があります。結論から言ってしまうと二重敬語なのですが、慣習的に使用されている言葉なので、誤用ではないとされています。

二重敬語とは「尊敬語+尊敬語」「謙譲語+謙譲語」「丁寧語+丁寧語」のように同じ種類の敬語を重複させることで、より丁寧に表現しようとしてしまう間違った敬語の使い方です。

「ご賢察」の対義語

「ご賢察」の対義語・反対語としては、自分の推察や観察を謙って言うことを意味する「愚察」があります。

「ご賢察」の類語

「ご賢察」の類語・類義語としては、相手を敬ってその推察を言うことを意味する「ご明察」、他人の事情や心中を思いやることを意味する「ご推察」、他人を敬ってその心配りを言うことを意味する「ご高配」などがあります。

「ご高察」の意味

「ご高察」とは

「ご高察」とは、相手を敬ってその人が推察することを意味しています。

表現方法は「ご高察いただければ幸いです」「ご賢察いただけますと幸いです」

「ご高察いただければ幸いです」「ご賢察いただけますと幸いです」「ご高察くださる」などが、「ご高察」を使った一般的な言い回しになります。

「ご高察」の使い方

「ご高察」を使った分かりやすい例としては、「この件に関してご高察を賜りますようお願い申し上げます」「開催日の変更に関しご高察いただきまして、誠にありがとうございました」などがあります。

「ご高察」は相手を敬ってその人が推察することを意味する「高察」に、尊敬の接頭語の「ご」がついた敬語表現です。また、敬語表現なので目上の人に対して使うことができます。

「ご高察」は二重敬語だが誤用ではない

「ご高察」の「高察」という言葉は「推察」の尊敬語なので、二重敬語ではないかという説があります。結論から言ってしまうと二重敬語なのですが、慣習的に使用されている言葉なので、誤用ではないとされています。

「ご高察」の類語

「ご高察」の類語・類義語としては、敬うべき立場の者からの意見のことを意味する「ご意見」、敬うべき立場の者の考えのことを意味する「お考え」などがあります。

「ご賢察」の例文

1.到着が遅れてしまう可能性があります。事情をご賢察いただければ幸いです。
2.誠に勝手ながら、私共の事情をご賢察の上、ご了承くださいますようお願い申し上げます。
3.ご不便をおかけしますが何卒ご賢察の上、ご理解くださいますようお願い申し上げます。
4.解散の理由はご賢察のことと思いますが、長い間大変お世話になりましたことを感謝申し上げます。
5.弊社の事情をご賢察いただき、ご協力いただけますようお願い申し上げます。
6.おそらくご賢察の通りだと思われます。とはいえ、彼もいろいろ大変なので協力していただければと思います。
7.クライアント様には、当社の置かれている経営状況をご賢察のうえ、ご理解賜りたい旨を伝えました。
8.この度の週刊誌報道の弊社に対する内容は事実無根であり、関係者各位の皆様におかれましては誤解なきようご賢察願います。
9.貴社においては、弊社の納期スケジュールの都合をご賢察していただけたことを心より感謝申し上げます。
10.さすがです。部長のご賢察の通りでございます。おっしゃる通りライバル社はすでに動き始めているようです。

この言葉がよく使われる場面としては、相手を敬ってその人が推察することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「ご賢察」は謝罪や依頼を行う際に使われることが多いです。

「ご高察」の例文

1.日時変更に関しご高察いただきまして、誠にありがとうございました。
2.弊社の事情をご高察の上、ご協力いただきますようお願い申し上げます。
3.ご多忙中に関わらず、弊社の事情をご高察いただき、ありがとうございます。
4.閉店の理由はご高察のことと思いますが、長い間大変お世話になりましたことを感謝申し上げます。
5.こちらの事情をご高察いただけたようで、誠にありがとうございます。
6.この件につきましては本人も重々承知しておりますので、どうか皆様においてはご高察いただければと思います。
7.緊急メンテナンスの影響で皆様には大変ご迷惑をおかけしておりますが、どうかご高察の程よろしくお願いいたします。
8.先日は仕事でご多忙にもかかわらず、わたくしの事情をご高察いただき誠にありがとうございました。
9.プロジェクトの一連の問題につきましては、部長のご高察の通りでありまして弁解の余地もございません。
10.支払いにつきましては彼の家庭の事情のこともあるので、支払い免除などのご高察いただけたらと思いますが、いかがでしょうか。

この言葉がよく使われる場面としては、相手を敬ってその人が推察することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「ご高察」は相手を褒めたり感謝を述べる場合に使われることが多いです。

「ご賢察」と「ご高察」はどちらも相手を敬ってその人が推察することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、依頼や謝罪の場面で使うことが多いのが「ご賢察」、相手を褒める時に使うことが多いのが「ご高察」と覚えておきましょう。

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