【射幸心】と【山気】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「射幸心」(読み方:しゃこうしん)と「山気」(読み方:やまけ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「射幸心」と「山気」という言葉は、どちらも運で利益を得ようとすることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




射幸心と山気の違い

射幸心と山気の意味の違い

射幸心と山気の違いを分かりやすく言うと、射幸心とはまぐれで利益を得ようとする一時的な気持ち、山気とは勝負事で利益を得ようとする気質という違いです。

射幸心と山気の使い方の違い

一つ目の射幸心を使った分かりやすい例としては、「射幸心をかき立てるガチャに夢中です」「魅力的な景品で客の射幸心を煽る」「万馬券と聞くと射幸心がそそられる」「射幸心を煽り過ぎることは違法です」などがあります。

二つ目の山気を使った分かりやすい例としては、「山気のある商人は信用できません」「一攫千金を夢見て山気を起こす」「彼は働き者だけど山気があるのが玉にキズだ」「投機話に山気が出る」などがあります。

射幸心と山気の使い分け方

射幸心と山気という言葉は、どちらも地道な努力なしで運や勝負で利益を得ようとすることを表しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

射幸心とは、まぐれで利益を得ようとする気持ちを意味します。ギャンブルやゲームなどで利益を得ようと一時的に芽生える考えのことです。「射幸心を煽る」「射幸心を掻き立てる」「射幸心がそそられる」など、外的な刺激によって利益を得たいと考える時に用いられることがほどんどです。

山気とは、一攫千金をねらって大勝負にでる気質を意味します。投機や冒険的な事業に、自分の財産をかけることを好んだり、幸運を頼みにして思い切った事をしようとすることを表します。「山気がある」「山気が出る」のように、もともと持っている内面の気質を表します。

つまり、射幸心とは外的な刺激によって利益を得たいと願う一時的な気持ちを表し、山気とは勝負事で利益を得ようとする内的な気質を表すという違いがあります。

射幸心と山気の英語表記の違い

射幸心を英語にすると「speculative spirit」「fondness for speculation」となり、例えば上記の「射幸心をかき立てる」を英語にすると「arouse the passion for gambling」となります。

一方、山気を英語にすると「speculative disposition」「enterprise」となり、例えば上記の「山気のある商人」を英語にすると「an enterprising merchant」となります。

射幸心の意味

射幸心とは

射幸心とは、まぐれ当たりによる利益を願う気持ちを意味しています。

射幸心の使い方

射幸心を使った分かりやすい例としては、「パチンコスロットは射幸心を煽る」「宝くじ売り場の前を通ると射幸心がそそられる」「射幸心を煽るソシャゲのガチャもギャンブルです」「射幸心を心理学の観点からアプローチする」などがあります。

その他にも、「射幸心を煽るような広告は規制されています」「人の射幸心を掻き立てるゲームだ」「射幸心を煽る競馬は規制対象にならないのだろうか」「射幸心を刺激する広告は問題です」などがあります。

射幸心は「射倖心」とも書きますが、常用漢字である「幸」を用いた「射幸心」と表記することが一般的です。

射幸心はパチンコ・スロット・ソーシャルゲームのガチャで使われる

射幸心という言葉の「射幸」とは、努力によらず偶然の利益や成功を得ようとすることです。射幸心とはそれを願う気持ちであり、主に金品を代償として勝負するパチンコやスロット、課金により良いアイテムを当てようとするソーシャルゲームのガチャなどに関して用いられています。

「射幸心を煽る」の意味

上記の例文にある「射幸心を煽る」とは、思いがけない幸運によって利益を得たいといった心理を助長することを表す言い回しです。「煽る」とは、相手がある行動をするように仕向けることや、焚きつけることを意味します。

射幸心の類語

射幸心の類語・類義語としては、偶然の成功をねらってする危険な試みを意味する「博打」、結果は運にまかせて思い切って物事をすることを意味する「賭け」、運を天に任せることを意味する「運否天賦」、事の成り行きを天に任せることを意味する「運任せ」などがあります。

山気の意味

山気とは

山気とは、万一の幸運を頼んで、思い切って事をしようとする心を意味しています。

山気の使い方

山気を使った分かりやすい例としては、「安易に山気を起こすな」「軌道に乗るまでは山気を出すな」「山気に富んだ男は相場で儲けようとした」「山気がある人とは結婚したくありません」などがあります。

その他にも、「山気を除けば成就早しとおみくじに書いてあった」「なまじ山気を出すから失敗するのだ」「山気のない誠実な人が好きです」「ふいに山気が出て株を買うことにした」「山気の強い父は事業に失敗しました」などがあります。

山気の読み方

山気の読み方には4通りあり、「やまけ」の他に「やまき」「やまぎ」「さんき」とも読みます。「やまき」「やまぎ」は「やまけ」と同じ意味ですが、「さんき」と読むと、山中の冷え冷えとした空気という別の意味になります。

山気の由来

山気という言葉の由来は、 投機的な事業で大もうけをねらう「山師」にあります。山気とは、山師のような気質の意味から、万一の幸運をねらって一か八かの大勝負にでる心を表す言葉です。「山っ気」(読み方:やまっけ)とも言います。

「山気を除けば成就早し」の意味

上記の例文にある「山気を除けば成就早し」とは、おみくじで使われている一文です。幸運に頼ろうとせず自分で努力をすれば、願い事が早く成就することを意味します。

山気の類語

山気の類語・類義語としては、功名を強く求める心を意味する「功名心」、ひそかに抱く大きな望みを意味する「野心」、身の程を知らない大それた野心を意味する「野望」、機会を得て大功を立てたり立身出世したりしようとする志を意味する「風雲の志」などがあります。

射幸心の例文

1.いつの世も射幸心を煽るもので溢れていますが、今の流行はソーシャルゲームのガチャでしょう。
2.音と光で感覚を麻痺させるパチンコ店の射幸心の煽り方は、不健全だと思います。
3.競馬は国が認める公営ギャンブルだから、射幸心を煽るような広告は出さないらしいよ。
4.こんな射幸心を煽る麻雀店のポスターは、風営法に引っ掛かりそうだな。
5.元ギャンブラーの私は、射幸心をそそるおそれのある遊技には近づかないようにしています。

この言葉がよく使われる場面としては、まぐれ当たりによる利益を願う気持ちを表現したい時などが挙げられます。

例文5にある「射幸心をそそる」とは、偶然の利益を得ようという気持ちを起こさせることであり、「射幸心を煽る」とほぼ同義の言い回しです。

山気の例文

1.山気を出すなと言われても、大安吉日に宝くじ売り場前を通ると買いたくなってしまう。
2.おみくじを引いたら「山気を除けば成就早し」とあったので、何事も自力で頑張ろうと思いました。
3.先物取引の山師と呼ばれる私は、小さい頃から両親に山っ気があると言われてました。
4.山気を季語にした俳句をつくる宿題が出たが、季節がいつなのか分からない。
5.努力もせずに果報を寝て待つタイプの息子には、折に触れて山気を起こすなと話しています。

この言葉がよく使われる場面としては、万一の幸運をねらって、思いきって物事をしようとする心を表現したい時などが挙げられます。

例文3にある「山っ気がある」や「山気がある」とは、投機や冒険を好む気質を表します。例文4の「山気」は「さんき」と読み、山中の冷たい空気や山間の霧などを意味します。

射幸心と山気という言葉は、どちらも運で利益を得ようとすることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、まぐれで利益を得ようとする一時的な気持ちを表現したい時は「射幸心」を、運で利益を得ようとする気質を表現したい時は「山気」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター