【ご武運を】と【武運長久を】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ご武運を」(読み方:ごぶうんを)と「武運長久を」(読み方:ぶうんちょうきゅうを)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ご武運を」と「武運長久を」という言葉は、どちらも負けないでや頑張ってと励ますことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「ご武運を」と「武運長久を」の違い

「ご武運を」と「武運長久を」の意味の違い

「ご武運を」と「武運長久を」の違いを分かりやすく言うと、「ご武運を」は四字熟語ではない、「武運長久を」は四字熟語という違いです。

「ご武運を」と「武運長久を」の使い方の違い

一つ目の「ご武運を」を使った分かりやすい例としては、「新天地でのご武運をお祈り申し上げます」「あなたのご武運を願います」「このプロジェクトが成功するようご武運を祈っています」「あなたのご武運を祈ります」などがあります。

二つ目の「武運長久を」を使った分かりやすい例としては、「娘が無事大学を卒業できるよう武運長久を祈る」「明日の試合で十分な力を発揮できるよう武運長久を願っています」などがあります。

「ご武運を」と「武運長久を」の使い分け方

「ご武運を」と「武運長久を」はどちらも負けないでや頑張ってと励ますことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「ご武運を」は四字熟語ではないのに対して、「武運長久を」は四字熟語という点になります。

また、基本的に意味は同じなので、「新天地でのご武運をお祈り申し上げます」を「新天地での武運長久をお祈り申し上げます」のように置き換えて使っても問題ありません。

「ご武運を」と「武運長久を」の英語表記の違い

「ご武運を」も「武運長久を」も英語にすると「good luck」となり、例えば上記の「あなたのご武運を祈ります」を英語にすると「I wish you good luck」となります。

「ご武運を」の意味

「ご武運を」とは

「ご武運を」とは、負けないでや頑張ってと励ますことを意味しています。

表現方法は「ご武運をお祈り申し上げます」「ご武運を祈る」「ご武運を願う」

「ご武運をお祈り申し上げます」「ご武運を祈る」「ご武運を願う」などが、「ご武運を」を使った一般的な言い回しになります。

「ご武運を」の使い方

「ご武運を」を使った分かりやすい例としては、「新しい職場でもご活躍できるようご武運をお祈りします」「明日の試合で日々の成果が十分発揮できるよう皆様にご武運を」「ここにいる全員があなたのご武運を願っています」などがあります。

「ご武運を」は戦いの勝ち負けの運命のことを意味する「武運」に、接頭語の「ご」が付いた言葉です。元々は戦争や戦いにおいての運命や武士としての運という意味で使われていましたが、時代が経つにつれて様々な場面での運命という意味で使われるようになりました。

それがさらに転じて、現代では何に挑戦する人や勝負ごとに挑む人に対して、負けないでや頑張ってという励ましの意味で使われています。そのため、基本的にプラスのイメージで使う言葉になります。

「ご武運を」は男性から女性にも使える

「ご武運を」は武士が居た時代に作られた言葉なので、女性が男性に対して使うイメージが強いですが、現代では何に挑戦する人や勝負ごとに挑む人に対して言葉なので、男性から女性に使っても何も問題ありません。

「ご武運を」の類語

「ご武運を」の類語・類義語としては、非常に幸せなことを願うことを意味する「ご多幸を願う」、幸福を祈ることを意味する「幸せを祈る」などがあります。

「武運長久を」の意味

「武運長久を」とは

「武運長久を」とは、負けないでや頑張ってと励ますことを意味しています。

表現方法は「武運長久をお祈り申し上げます」「武運長久を祈る」「武運長久を願う」

「武運長久をお祈り申し上げます」「武運長久を祈る」「武運長久を願う」などが、「武運長久」を使った一般的な言い回しになります。

「武運長久を」の使い方

「武運長久を」を使った分かりやすい例としては、「娘が無事志望校に合格できるよう武運長久を祈る」「武運長久を祈るために神社へ足を運ぶ」「来週国家試験を受ける彼のために武運長久を願う」などがあります。

「武運長久を」の読み方

「武運長久を」の読み方は「ぶうんんちょうきゅうを」です。誤って「ぶうんながひさを」などと読まないようにしましょう。

「武運長久を」の由来

「武運長久を」は武人としての命運が長く続くことを意味する四字熟語です。

「武運長久を」は元々、武人としての命運が長く続くことという意味で使われていましたが、時代が経つにつれて様々な場面での運命という意味で使われるようになりました。

それがさらに転じて、現代では何に挑戦する人や勝負ごとに挑む人に対して、負けないでや頑張ってという励ましの意味で使われています。

「武運長久を」は男性から女性にも使える

「武運長久を」は武士が居た時代に作られた言葉なので、女性が男性に対して使うイメージが強いですが、現代では何に挑戦する人や勝負ごとに挑む人に対して言葉なので、男性から女性に使っても何も問題ありません。

「武運長久を」の類語

「武運長久を」の類語・類義語としては、幸運に向かうことを願うことを意味する「開運を願う」、非常に幸せなことを祈ることを意味する「ご多幸を祈る」などがあります。

「ご武運を」の例文

1.九州地方へ赴任することになった同僚に、ご武運を祈ると伝えました。
2.今まで練習を活かして無事甲子園に出場できますよう、ご武運を願っております。
3.このプロジェクトが無事に成功するよう、ご武運をお祈り申し上げます。
4.お気に入りの部下が新天地でも活躍できるよう、ご武運を願う。
5.明日から春高バレーが始まるので、全員怪我をせず無事に終わるようご武運を祈る。
6.これまでの血の滲むような努力が、ご武運をも呼び寄せた結果になりましたね。本当に心からおめでとうございます。
7.本社に栄転おめでとうございます。新しい職場で活躍できるようご武運をお祈りいたします。
8.たしかにこの戦は厳しいものになるでしょうが、お館様はご武運をお強い方なのできっと勝つと信じております。
9.この度は疎開された奥方の代わりにわたくしが、旦那様のご武運をお祈り申し上げます。
10.明日の結晶の試合では日ごろの成果が発揮されるように選手の皆様のご武運を祈っておりますよ。

この言葉がよく使われる場面としては、負けないでや頑張ってと励ますことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「ご武運を」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「武運長久を」の例文

1.明日の決勝戦で十分な力を発揮できるよう。心から武運長久を願っています。
2.姉が海外転勤すると聞いたので、武運長久を祈るために神社へ足を運ぶ。
3.自衛隊として、被災地へ赴いた兄の武運長久を祈っています。
4.他の営業所に移ることになった同僚に、武運長久を祈ると伝えました。
5.大事な商談へと向かう部下に、武運長久を祈ると一言伝えました。
6.念願の海外進出一号店。ライバルの多い業界内ですが、武運長久を祈願して乾杯。
7.旅先の神社では、今年受験生になる息子たちが無事志望校合格できるように武運長久の願いを込めた。
8.天満宮には出陣の前に武運長久を祈願するために妻たちがたびたびお参りに来ていたのだそうだ。
9.送別会では、部下たちから新天地での活躍を願って武運長久と書かれた寄せ書きをプレゼントされた。
10.念願の初出場に箱根駅伝では選手たちに武運長久を祈るべく、大学の応援団からエールをもらいました。

この言葉がよく使われる場面としては、負けないでや頑張ってと励ますことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「武運長久を」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。

「ご武運を」と「武運長久を」はどちらも負けないでや頑張ってと励ますことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、意味は同じ言葉なので、好きな方を使って問題ないと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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