【鑑みる】と【踏まえる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「鑑みる」(読み方:かんがみる)と「踏まえる」(読み方:ふまえる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「鑑みる」と「踏まえる」という言葉は、類語になりますが混同して使われる傾向があります。



「鑑みる」と「踏まえる」の違い

「鑑みる」と「踏まえる」の違いを分かりやすく言うと、「鑑みる」とは照らし合わせて考えること、「踏まえる」とは基準として判断することという違いです。

一つ目の「鑑みる」を使った分かりやすい例としては、「時局に鑑みて決定する」「前年度の売り上げに鑑みて予算を増やすことにしました」「米国の取り組みに鑑みるとまだ改善んの余地がある」「彼女の失敗に鑑みて私達は新たな方法を考える必要がある」などがあります。

二つ目の「踏まえる」を使った分かりやすい例としては、「経験を踏まえた上で助言します」「大地を踏まえて立ちました」「事実を踏まえて討論を行ないました」「彼女の考えは実状をよく踏まえている」などがあります。

「鑑みる」と「踏まえる」は似た意味を持つ言葉ですが、使い方に少し違いがあります。

「鑑みる」は過去の例や手本などに照らし合わせて考えることを意味しており、過去の例を参照して考えている場合にのみ使います。一方、「踏まえる」は物事を基準として判断する場合に使います。

「鑑みる」と「踏まえる」は非常に使い分けの難しい言葉ですが、参考にするのか前提にするのかで使い分けると覚えやすいでしょう。

「鑑みる」を英語にすると「in view of」「in consideration of」「in the light of」となり、例えば上記の「彼女の失敗に鑑みて私達は新たな方法を考える必要がある」を英語にすると「In view of her failure, we should work out a new approach」となります。

一方、「踏まえる」を英語にすると「based on」「have its basis in」となり、例えば上記の「彼女の考えは実状をよく踏まえている」を英語にすると「Her idea is based on the actual circumstances」となります。

「鑑みる」の意味

「鑑みる」とは、過去の例や手本などに照らして考えることを意味しています。

「鑑みる」を使った分かりやすい例としては、「彼の取り組みに鑑みると自分は練習不足感が否めない」「これまでの結果に鑑みると彼女を推薦すべきだろう」「前回の結果に鑑みるとまだ改善の余地がある」「利用状況に鑑みて運行可能か判断する」などがあります。

その他にも、「現在の状況に鑑みて中止を予定しています」「この間話し合いに鑑みるとどちらに転ぶか分からない状況です」「昨年度の売り上げに鑑みた結果今年度は募集人員を増やすことにしました」などがあります。

「鑑みる」は元々「かがみる」でしたが、時代が経つにつれて「かんがみる」と読まれるようになりました。

また、「鑑みる」は常用漢字ではなかったので、平仮名で「かんがみる」と記載することが多かったのですが、平成22年の常用漢字表の改定で「鑑みる」が常用漢字表に載ったため、「鑑みる」と漢字で記載するようになりました。

「鑑みる」を別の漢字にすると「鑒みる」とすることができますが、あまり一般的ではありません。

「世間体に鑑みる」「事情に鑑みて」「情勢に鑑みて」「昨今の状況に鑑みて」などが、「鑑みて」を使った一般的な言い回しになります。

「鑑みる」の類語・類義語としては、予想して勘定に入れることを意味する「見込む」、あれこれ照らし合わせて取捨すること意味する「斟酌」(読み方:しんしゃく)、ある事をしっかり考えに入れて心を配ることを意味する「顧慮」(読み方:こりょ)などがあります。

「踏まえる」の意味

「踏まえる」とは、判断の拠り所や根拠にすることを意味しています。

「踏まえる」を使った分かりやすい例としては、「今回の事故を踏まえてより安全な物を作る努力をする」「前回の失敗を踏まえて今回のテストに望む」「事実を踏まえて論じることにしました」「以上のことを踏まえて再契約は見送ることにしました」などがあります。

「顧客のニーズを踏まえて商品を製作する」「祝日の移動は国会の議論を踏まえる意向です」「現実を踏まえて作戦を立てなければ必ず失敗するだろう」「先ほど頂いたお話を踏まえて企画書を作り直します」などがあります。

「踏まえる」はビジネスシーンでも頻繁に使われています。そのため、「以上を踏まえて」「上記を踏まえて」という言い回しを使ったことがある人も多いはずです。

「踏まえる」を上司や取引先などの目上の人に対して使う場合は、失礼と捉えられることもあるので十分に注意しましょう。ただし、「米国で生活していた経験を踏まえて英語を話すことができます」などのように自分の行動に対して使う場合は、不快に感じる人はいないはずです。

「ニーズを踏まえる」「議論を踏まえる」「上記を踏まえて」「以上を踏まえて」「現実を踏まえて」「踏まえた上で」などが、「踏まえる」を使った一般的な言い回しになります。

「踏まえる」の類語・類義語としては、常に心掛けることを意味する「念頭に置く」、推論において結論が導き出される根拠となる判断のことを意味する「前提」、心にしっかり覚えておくことを意味する「心に留める」などがあります。

「鑑みる」の例文

1.前回の試合内容に鑑みると、我がチームはもう少し改善の余地があるだろう。
2.前年度の成績に鑑みて、当初予定していた年棒よりも大幅に引き上げることにしました。
3.過去半年間の売り上げに鑑みた結果、食品の分野からは撤退することが役員会議で決まりました。
4.今までの成績に鑑みると、彼は移籍してからもさらなる活躍が期待できるだろう。
5.今年のビットコインは、昨年の動きに鑑みると多分上がると予想しています。
6.ベンチャー起業の投資の10年の状況を鑑みて、これから伸びると判断したわたしは、いくらか投資していたのだがまさかあんなに暴騰するとはね。
7.葬儀の香典の相場は世間体を鑑みるとあまりケチってしまっては何を言われるかわからないので、しっかりとした額を支出しなくてはいけないだろう。
8.仕事が減ってしまうなどの経済状況を鑑みて月々の支払いを見直すことも考えたが、やはりワンランク下の家賃のアパートに引っ越するほうが得策だろうか。
9.いままでの失敗を鑑みて、あらたに運用のルールを作ったところ、いくらかスムーズに行くようになったが、まだまだ課題は多いようだ。
10.個人的には部下たちの取り組みを鑑みると、このプロジェクトを白紙に戻すなんて言えなかったが、上からの命令だから仕方ないのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、過去の例や手本などに照らして考えることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように様々な場面で使うことが可能です。

「踏まえる」の例文

1.前回の敗戦を踏まえて、今日の試合は新しいフォーメーションで挑むことにしました。
2.今日観た映画は原作の基本設定は踏まえた上で、完全オリジナルストーリーとなっていました。
3.今回の反省を踏まえて、もう一度新たなデザインを練ることにしました。
4.初動捜査および解剖の結果を踏まえて、第1回捜査会議が行われました。
5.先ほど届いた対戦相手の資料を踏まえて、もう一度スターティングメンバーを組み直してみる。
6.わたしは去年のマークシートミスの大失敗の教訓を踏まえて試験に臨んだ結果、なんとか合格点ギリギリだったが、試験をパスすることができた。
7.大会の出場辞退は経験を踏まえた上の結論で、まわりの人たちはその結論に反対していたが、顧問はそれを押し通したのだった。
8.いままでの会議の議事録を調べた結果、半数近くの議題が事実を踏まえた上での議論になっておらず、有意義なものになっていないことがわかった。
9.以上のことを踏まえて、家計の節約について家族と話し合ったのだが、やはり自分のおこずかいを減らされたくないので、なかなか合意にたどり着けなかった。
10.新しく立ち上げたSNS事業はさほどユーザーのニーズを踏まえたわけではないが、思わぬ大ヒットを生んだことで、その原因を今調査しているところだ。

この言葉がよく使われる場面としては、判断の拠り所や根拠にすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のようにビジネスシーンで使われることが多く、「反省を踏まえて」や「結果を踏まえて」という言い回しはよく使われています。

「鑑みる」と「踏まえる」どちらの言葉を使うか迷った場合、過去の例や手本などに照らして考えることを表現したい時は「鑑みる」を、判断の拠り所や根拠にすることを表現したい時は「踏まえる」を使うようにしましょう。

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