【緊張しい】と【緊張しやすい】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「緊張しい」(読み方:きんちょうしい)と「緊張しやすい」(読み方:きんちょうしやすい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「緊張しい」と「緊張しやすい」という言葉は、どちらも緊張しやすい人のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「緊張しい」と「緊張しやすい」の違い

「緊張しい」と「緊張しやすい」の意味の違い

「緊張しい」と「緊張しやすい」の違いを分かりやすく言うと、「緊張しい」は関西の方言、「緊張しやすい」は標準語という違いです。

「緊張しい」と「緊張しやすい」の使い方の違い

一つ目の「緊張しい」を使った分かりやすい例としては、「あんさん緊張しいなぁ」「緊張しいみたいだからもっとリラックスしてこ」「緊張しいという表現は親しみを感じられるので私は好きです」などがあります。

二つ目の「緊張しやすい」を使った分かりやすい例としては、「私は緊張しやすいので上手に話せないことがあります」「緊張しやすい性格を直したいです」「緊張しやすいのは私の短所です」などがあります。

「緊張しい」と「緊張しやすい」の使い分け方

「緊張しい」と「緊張しやすい」はどちらも緊張しやすい人のことの意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「緊張しい」は関西の方言なのに対して、「緊張しやすい」は標準語という点です。

また、「緊張しい」の方が「緊張しやすい」よりも親しみやすいニュアンスがあるという説もあります。

「緊張しい」と「緊張しやすい」の英語表記の違い

「緊張しい」も「緊張しやすい」も英語にすると「get nervous easily」となり、例えば上記の「私は緊張しやすいので上手に話せないことがあります」を英語にすると「Because I get nervous easily, sometimes I can’t talk properly」となります。

「緊張しい」の意味

「緊張しい」とは

「緊張しい」とは、緊張しやすい人のことを意味しています。

「緊張しい」の使い方

「緊張しい」を使った分かりやすい例としては、「彼女は緊張しい人やなぁ」「あんさん緊張しいな」「関西人が緊張しいという言葉をよく使っている」「そんなに緊張しいくても大丈夫や」「緊張しいみたいやけどもっと気楽にいこか」などがあります。
緊張しやすいことはマイナスなイメージを持たれやすい表現ですが、「緊張しい」とすることによって、親しみがある表現にすることができます。

「緊張しい」人の特徴としては、真面目で完璧主義、周りを気にして失敗を恐れやすい、自分に対して自信がない、人見知りであることなどが挙げられます。

「緊張しい」は関西の方言

「緊張しい」とは、慣れない物事などに直面して心が張りつめて体がかたくなることを意味する「緊張」に、そういう様子であることを意味する「しい」が合わさり、緊張しやすい人のことを意味する言葉です。

「しい」は主に関西で使われている表現で、「気にしい」「自慢しい」「邪魔しい」など言い回しでも使われています。そのため、「緊張しい」は関西地方以外だと聞いたことがない人も多いでしょう。

「緊張しい」の類語

「緊張しい」の類語・類義語としては、感情が顔に表れて赤くなることを意味する「赤面する」があります。

「緊張しやすい」の意味

「緊張しやすい」とは

「緊張しやすい」とは、緊張状態になりやすい人のことを意味しています。

表現方法は「緊張しやすい人」「緊張しやすい性格」「緊張しやすい男性」

「緊張しやすい人」「緊張しやすい性格」「緊張しやすい男性」「緊張しやすい女性」などが、「緊張しやすい」を使った一般的な言い回しになります。

「緊張しやすい」の使い方

「緊張しやすい」を使った分かりやすい例としては、「緊張しやすいのでゼミの発表会が苦手です」「緊張しやすい性格なのでそれを克服していきたいです」「緊張しやすいのは決して悪いことではないと思うよ」などがあります。

「緊張しやすい」とは、慣れない物事などに直面して心が張りつめて体がかたくなることを意味する「緊張」に、簡単起こりやすいことを意味する「しやすい」が合わさり、緊張状態になりやすい人のことを意味する言葉です。

「緊張しやすい」はおどおどしやすいや自分の力を発揮できないなどの、マイナスなイメージを持ちやすい言葉ですが、裏を返せば慎重だったりや先のことを考えているという、プラスのイメージで使うこともできる言葉です。

したがって、就活の面接などで、短所として改善した方が良い部分だけではなく、長所としてアピールする人もいます。

「緊張しやすい」は標準語

「緊張しやすい」は標準語なので全国どこでも使われています。そのため馴染みがある人も多いでしょう。

「緊張しやすい」の類語

「緊張しやすい」の類語・類義語としては、人前で極度に緊張しやすい質であることを意味する「上がり症」があります。

「緊張しい」の例文

1.あんちゃん緊張しい人みたいだけど、そう気になさんな。
2.ずっと関東地方から出たことなかったせいか、緊張しいという言葉をしりませんでした。
3.少し緊張しいな、失敗しても誰も気にしてないからもっと気楽にやってこか。
4.彼は緊張しいみたいやから、ゆっくりと教えて上げてな。
5.あんさん緊張しい人やな、もう少しリラックスしていこう。
6.君もしかして緊張しい?と新しい上司に聞かれて、何かの隠語か英語かと思ってますます緊張してしまった。
7.あの人は緊張しいで、いつも顔がこわばっている印象があるが、話してみるととてもいい人だ。
8.緊張しいの人は、自分自身を過剰に責める傾向があるため、失敗やミスに対してストレスを感じやすい。
9.彼女は恥ずかしがり屋の緊張しいで、人前に立つのが苦手。いつも注目されるのが嫌で存在感を消して生きている。
10.緊張しいの生徒は、人見知りをすることが多く、コミュニケーション能力が低い傾向がある。

この言葉がよく使われる場面としては、緊張しやすい人のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「緊張しい」は関西では親しみを込めて使われることが多い表現です。

「緊張しやすい」の例文

1.緊張しやすい性格なので、社内でのプレゼンがとても苦手です。
2.失敗を常に恐れているので、大事なことになると緊張しやすくて困っています。
3.私は緊張しやすいので、就活の面接でいつも失敗してしまいます。
4.緊張しやすいのは短所であることも多いが、時には長所にもなると思っています。
5.緊張しやすい性格を直すために、人前へ出る練習をしています。
6.息子は口下手で緊張しやすいせいか、推薦入試をすすめてみたが面接は絶対嫌だといって一般受験を選んだ。
7.緊張しやすい性格の人は、周りの人たちとのコミュニケーションが苦手なことがあります。
8.私は緊張しやすいせいか、手に汗握ってしまうことが多く、紙の資料が汗でふやけてしまうことがあります。
9.息子は緊張しやすいので、周りの目を気にしすぎて、自分自身を表現することができないことがあります。
10.私は緊張しやすいので、プレゼンが大の苦手なのですが、英語であれば話すことに気を取られるので、結果的にそれほど緊張しません。

この言葉がよく使われる場面としては、緊張状態になりやすい人のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「緊張しやすい」はややマイナスなイメージを持たれやすい言葉です。

「緊張しい」と「緊張しやすい」はどちらも緊張しやすい人のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、関西の方言なのが「緊張しい」、標準語なのが「緊張しやすい」と覚えておきましょう。

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