【喫食】と【摂食】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「喫食」(読み方:きっしょく)と「摂食」(読み方:せっしょく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「喫食」と「摂食」という言葉は、どちらも「食べること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




喫食と摂食の違い

喫食と摂食の意味の違い

喫食と摂食の違いを分かりやすく言うと、喫食とは楽しく食べること、摂食とは生きるために食べることという違いです。

喫食と摂食の使い方の違い

一つ目の喫食を使った分かりやすい例としては、「お客様の喫食率を調べています」「介護施設の喫食状況を把握する」「喫食調査の結果を来月のメニューに反映させる」「喫食障害で食事をするのが億劫になった」などがあります。

二つ目の摂食を使った分かりやすい例としては、「中高生の朝食摂食率が低くなっています」「若者の摂食障害が急増している」「摂食障害の治し方を調べる」「サメは濾過摂食動物です」「草食動物の摂食回数は多い」などがあります。

喫食と摂食の使い分け方

喫食と摂食という言葉は、共通する「食」という字があるように「食べること」と意味しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

喫食とは、食事をする行為を意味しますが、満足して楽しく食事をとることの意味合いを持つ言葉です。単に食べることだけでなく食事を楽しむことを表し、「喫食障害」は何らかの原因で食事を美味しく食べることができなくなってしまう病気です。

摂食とは、生物が生きるために食物を体内に取り入れることを意味します。喫食のように楽しむという意味合いはなく、「摂食障害」は、必要な食事をとらなかったり、必要以上に食べ過ぎたり、異常な食行動が日常生活に支障をきたす疾患のことです。

つまり、喫食には食事を楽しむというニュアンスがあることが、二つの言葉の違いになります。

喫食と摂食の英語表記の違い

喫食を英語にすると「having a meal」「eating something」となり、例えば上記の「喫食率」を英語にすると「eating rate」となります。一方、摂食を英語にすると「feeding」「eating」「ingestion」となり、例えば上記の「摂食率」を英語にすると「feeding rate」となります。

喫食の意味

喫食とは

喫食とは、食事をとることを意味しています。

喫食の使い方

喫食を使った分かりやすい例としては、「喫食者の嗜好に関する調査を実施する」「ホテルの朝食喫食率は低めです」「ネイティブと英語を話しながら喫食する」「調理後2時間以内に喫食時間を設ける」などがあります。

その他にも、「入院患者の喫食量で健康状態を把握する」「喫食率の計算方法を教えてください」「嗜好調査や喫食調査を行って献立内容を改善します」「片付けの時間を含めて給食の喫食時間を考える」などがあります。

喫食とは、食べるという行為を指す言葉です。ただ食べて栄養を補給するだけでなく、食事を楽しんでおいしく食べるというニュアンスを含みます。喫食の「喫」は飲み食いを表す漢字ですが、「喫煙」「喫茶」のように飲食を堪能する言葉として用いられています。

「喫食率」の意味

上記の例文にある「喫食率」とは、食事をする割合や、提供した食事をどれだけ食べたかの割合を表します。一般的に、ホテルや旅館などの宿泊施設の喫食率は、食事をした宿泊客の割合を指し、学校や病院での摂食率は、提供された食事から残った食物を除いたものの比率を指します。

喫食の対義語

喫食の対義語・反対語としては、食事をとらないことを意味する「欠食」、食物を全くとらないことを意味する「絶食」、修行や祈願などの目的で食物を断つことを意味する「断食」などがあります。

喫食の類語

喫食の類語・類義語としては、飯を食うことを意味する「喫飯」、食物をかんでのみ込むことを意味する「食う」、食べ物のおいしさをよく味わって食べることを意味する「賞味」、食物をよくかんで味わうことを意味する「玩味」などがあります。

摂食の意味

摂食とは

摂食とは、食物をとることを意味しています。

摂食の使い方

摂食を使った分かりやすい例としては、「娘のブログを読んで摂食障害を疑った」「摂食障害が治るきっかけを探しています」「摂食機能療法を試してみることにした」「食事内容を変えたら摂食率が1割アップした」などがあります。

その他にも、「犬と猫の摂食行動を比較する」「一日に何度も少量ずつ摂食する動物です」「摂食嚥下リハビリテーション学会の会報が届いた」「摂食嚥下障害の原因は何ですか」「視床下部には摂食中枢と満腹中枢があります」などがあります。

摂食という言葉の「摂」は訓読みで「とる」と読み、いろいろ合わせ取り入れたり、取り込むことを表します。摂食とは、物を食べることを意味し、特に特に飼育している動物について言う言葉です。昨今では、人間が食べることや人の病名などにも用いられるようになっています。

「摂食障害」の意味

摂食を用いた日本語には「摂食障害」があります。食事の量や食べ方など、食事に関連した行動の異常が続き、心と体の両方に影響が及ぶ病気のことです。過食症や拒食症は摂食障害の一つであり、「摂食異常」とも言います。

摂食の対義語

摂食の対義語・反対語としては、不要な物質を体外に出すことを意味する「排泄」、食べたものを胃から吐き戻すことを意味する「嘔吐」などがあります。

摂食の類語

摂食の類語・類義語としては、栄養物などを体内に取り入れることを意味する「摂取」、飲むことと食べることを意味する「飲食」、酒を飲み物を食べることを意味する「酒食」、飲むことと食うことを意味する「飲み食い」、口の中の物を飲み下すことを意味する「嚥下」などがあります。

喫食の例文

1.私たちの保育園では、給食の喫食率と残食率を毎日チェックしています。
2.ある中学校で導入されているデリバリー給食は喫食率が低く、評判が悪いようです。
3.飛沫感染を防ぐために、社員食堂では対面での喫食禁止となりました。
4.缶詰に賞味期限はありますが、未開封であれば半永久的に喫食可能です。
5.古い母屋にネズミがいるようなので、喫食性の高いネズミ用毒餌を置いて様子をみることにした。

この言葉がよく使われる場面としては、 物を食べること、食事をすることを表現したい時などが挙げられます。

例文5にある「喫食性」とは、ネズミが好んで積極的に食べる性質を意味します。喫食という言葉には、単に食べるだけでなく、楽しんで食べるという意味合いがあります。

摂食の例文

1.家で飼っている猫がなぜか十分に摂食しなくなり、痩せてしまいました。
2.子供にきちんと食習慣をつけさせたいので、摂食指導を受けようと思います。
3.インターネットに摂食障害ブログが多数あることを知り、身近な病気だと感じました。
4.摂食障害の治し方については、ネットの情報より病院で聞くのが一番だと思います。
5.うまく食べ物を飲み込めない摂食嚥下障害は、高齢者だけの病気ではありません。

この言葉がよく使われる場面としては、食物を食べることを表現したい時などが挙げられます。

例文5にある「摂食嚥下」(読み方:せっしょくえんげ)とは、食物を口に取り込むことに始まり、胃の中に送り込む一連の過程のことです。

喫食と摂食という言葉は、どちらも食べることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、楽しんでおいしく食べることを表現したい時は「喫食」を、生命を維持するために食べることを表現したい時は「摂食」を使うようにしましょう。

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