【夫】と【主人】と【旦那】と【亭主】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「夫」(読み方:おっと)と「主人」(読み方:しゅじん)と「亭主」(読み方:ていしゅ)と「旦那」(読み方:だんな)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「夫」と「主人」と「亭主」と「旦那」という言葉は、どれも女性が配偶者の男性を指す言葉という共通点がありますが、それぞれの意味は少し違います。



夫と主人と亭主と旦那の違い

夫と主人と亭主と旦那の違いを分かりやすく言うと、夫とは一般的な呼称、主人とは丁寧な呼称、亭主はやや丁寧な呼称、旦那はややくだけた呼称を意味しているという違いです。

どの言葉も指し示す対象は同じですが、いずれの言葉も二人称として使われることはなく、三人称として、つまり配偶者を紹介したり話題にしたりする時などに使われます。二人称には「あなた」などが使われます。

四つの言葉は、どれも紹介や話題の場面などで使われる言葉ですが、話し相手との立場によって使い分けられます。傾向としては主人がもっとも丁寧で、亭主はやや丁寧で、旦那は若干くだけた言い方です。

ただし、使い分け方は傾向的なもので、厳密な区別はありません。これらの言葉が使われた時にはどれが正しくてどれが間違っているかではなく、話者のニュアンスを聞き取ることが求められます。

つまり「そこは旦那じゃなくて亭主を使うべきだ」と目くじらを立てるのではなく、「自分だったら亭主という言葉を使うけど、亭主という言葉が使われているということは、この人はこういうニュアンスで話をしているのか」と理解をすることが大切です。

一つ目の「夫」は一般的な呼称で、丁寧でもなければくだけてもいません。法律上の配偶者を意味するために用いられるのは夫という字で、婚姻届けを始め、役所などに提出する書類で配偶関係を示す時には「夫と妻」という言葉がセットになって使われます。

夫という言葉は丁寧でもなければくだけてもいないので、相手と対等な立場で話す時に用いられます。例えば友人との食事中に話題にする時などには夫という言葉が用いられる傾向があります。

二つ目の「主人」は夫を丁寧に表現する言葉です。主人は自分の主を意味するので、明確に上下や主従の関係を念頭においた言葉です。

ただし日本国憲法第第24条には「夫婦が同等の権利を有すること」及び「両性の本質的平等」の規定があることから、もはやそのような意味では使われていません。

女性が自分の夫を主人と呼ぶのは、丁寧に紹介したり話題にしたりする時です。目上の人との会話の中で夫を話題にする時に「主人がいつもお世話になっております」と言ったりする場合が、主人という言葉が使われる場面です。

主人という言葉を使うのは、自分の夫に対して敬意を払うためではありません。話し相手に敬意を払ったり、失礼のないようにするために主人という言葉を使います。自分の夫を主人と呼ぶことで、間接的に謙遜の念を表現しているのです。

また相手の夫を表現する時に「ご主人」という言葉を使うことも一般的です。

三つ目の「亭主」は夫を丁寧に表現する言葉ですが、やや主人よりもくだけた言い方です。亭主とは元々は料理店の主人、店主、オーナーという意味の言葉です。

亭主の主という字は主人にも使われていて、亭とは屋敷のことや、日本庭園などにある休憩用の建屋の「あずまや」のことでもあります。今では少なくなりましたが、料理店の屋号にも亭の字が使われることがあります。

そのため簡単に言うと、亭主とは家の主です。亭主は主人と同様に、話し相手に敬意の念を表したり、失礼のないようにするために使われる言葉です。例えば「うちの亭主がお世話になっているようで」のように使われます。

亭主は主人と同じような使われ方をします。つまり、目上の立場の人に対して自分の夫を紹介したり、話題にしたりする時に使われます。しかし、亭主は主人よりもフランクな言い方です。

というのも、亭主は家の主のことですが、主人とは違って上下関係を強調した言葉ではないからです。そのため、亭主という言葉では敬意の念も僅かながら薄くなり、ややフランクな物言いになるのです。

また相手の夫を表現する時に「ご亭主」という言葉を使うこともあります。

ただし、亭主という言葉は主人に比べて使われることが少なくなっています。その理由は大きく二つあって、一つ目が亭主という言葉が敬意を表しつつもくだけた言い方のため誤解される可能性があることで、二つ目が亭の字が使われなくなってきていることです。

四つ目の「旦那」という言葉は、自分の夫のことを若干くだけて表現する時に使われる言葉です。この「若干くだけて」という点が重要です。

友人との食事の時に軽い気持ちで「うちの旦那」と言うこともあれば、やや畏まった気持ちで「うちの旦那がお世話になりました」と言うこともあります。どちらも正しい言葉遣いですが、相手が目上であることが明確な場合には旦那ではなく主人が使われる傾向があります。

旦那という言葉は元々はパトロンを意味します。つまり、自分を経済的に支援してくれる人のことです。商人が得意客のことを呼んだり、奉公人が自分の主人を呼んだり、住職や坊主がお布施をしてくれる人を呼んだりする言葉でした。

さらに遡るとこの言葉は元々は仏教用語で、「与える、贈る、施す」という意味の「ダーナ」というサンスクリット語から来ています。ダジャレのようですが、サンスクリット語を漢字に移す時、音をそのままにして当て字をすることは古来行われていたことでした。

ちなみにお布施をしてくれる人の意味では「檀那」(読み方:だんな)とも言います。ちなみに今でも使われる「檀家」(読み方:だんか)とは、お寺にお墓を建てたりして供養してもらう代わりに金銭を支払う人のことです。なお壇という字は常用外です。

旦那という字には経済的な意味がありますが、基本的には尊敬の二人称や三人称として用いられています。しかし尊敬と言っても、ややくだけた使われ方をします。

このことは「へい!旦那!」という使い方を想像すれば分かります。また辞書的な定義では、旦那は商人が男性客に対して言うものだとされていますが、逆に客の方がマスターや店主を呼ぶのに旦那という言葉を使うこともあります。

これらのことから、旦那という言葉は意味としては丁寧、使い方としてはくだけたものであると言うことが出来ます。

また相手の夫を表現する時に「旦那さん」や「旦那様」という言葉を使うこともあります。

繰り返しになりますが、夫も主人も亭主も旦那も、配偶者を示す言葉としては三人称です。二人称では普通使いません。ただし、自分の仕える相手の意味で主人を、お店の主の意味で亭主や旦那を使う時には二人称として使うことが出来ます。

なお、妻の別の呼び方としては、主人に対応するものが「奥方/奥様/奥さん」、亭主に対応するものが「女房、かかあ」で旦那に対応するものが「嫁」です。

夫の意味

夫とは、配偶関係にある二人の男性側を意味しています。夫婦という言葉がありますが、憲法や法律では婚姻や配偶関係を示すのに夫と妻という言葉を使います。夫や妻という言葉は客観的、中立的な三人称だと考えてみて下さい。

婚姻届に「夫になる人」「妻になる人」という欄があるように、役所などに提出する書類で配偶関係を示す際に夫という言葉で男性側を言い表します。

夫という言葉は尊敬の念も卑下の念も込められていない、中立的なものです。日常的に多くの場面で使われる言葉ですが、特に親しい間柄の人を話す時に「この間夫が・・・」などのように使われる傾向があります。

目上の人と話す際には、あくまでも傾向的なものですが、主人や亭主の方が使われやすいです。

夫という言葉は三人称なので、女性が自分の配偶者の男性に対して呼びかける時には通常は使われません。「あなた」と呼んだり、名前や愛称で呼ぶことが一般的です。

また相手の夫を言い表す際には「主人」「亭主」「旦那」の方が使われる傾向があります。相手の夫は三人称なので、定義としては夫を使うことも出来るはずですが、実際の使われ方としては夫はあまり用いらません。

主人の意味

主人とは、目上の人に対して使われる夫を意味しています。

主人は夫を丁寧に表現する言葉です。主人という言葉は、読んで字のごとく「あるじ」を意味します。主人と奴隷ないし雇用者と労働者など、上下関係、主従関係を連想させるのが主人という言葉です。

夫が上で妻が下という観念は、戦前の憲法や法律の下では存在していました。いわゆる家父長制は、大日本帝国憲法下では戸主権として事実上存在し、男性側に優越的な地位を与えていました。

戦後の日本国憲法では、その第第24条で「夫婦が同等の権利を有すること」及び「両性の本質的平等」の規定が盛り込まれ、夫婦は原則的に平等とされました。

この考え方は基本的には社会に浸透していますので、主人という言葉は、もはや自分より夫の方が立場が上であるということを直接的に表現するための言葉ではなくなっています。

女性が自分の夫のことを主人と呼ぶのは、目上の人に対して丁寧に紹介したり、あるいは話題にしたりする時です。例えば夫の会社の同僚に対して「いつも主人がお世話になっております」と言うような場合が考えられます。

主人という言葉は、自分の夫に対して敬意を払うためではなく、話し相手に敬意を払ったり、失礼のないようにするために使われます。自分の夫を主人と呼ぶことで自分の立場を下げてみせ、間接的に謙遜の念を表現しているのです。

また相手の夫を表現する時に「ご主人」という言葉を使うことも一般的で、丁寧な言葉遣いになっています。

亭主の意味

亭主とは、やや丁寧に自分の夫を表現する言葉を意味しています。亭主は丁寧な言葉ですが、主人よりも少しくだけて響きます。しかしこの区別は傾向的なもので、人によっては亭主の方が丁寧と考える人もいます。

亭主とは元々は料理店の店主やオーナーという意味の言葉です。チーフコックとオーナーが別々の場合、その両方を意味することもあります。亭とは屋敷を意味し、日本庭園などにある休憩用の建屋「あずまや」を意味することもあります。

料理店の屋号に使われることもありますが、寄席の「新宿末廣亭」(読み方:しんじゅくすえひろてい)も亭の字を使っています。

亭主とは文字通りには家の主を意味する言葉です。主人同様この言葉も話し相手に敬意を表したり、礼を尽くすために使われる言葉です。例えば「いつもうちの亭主がお世話になっています」などのように使われます。

亭主と主人は置き換え可能な言葉です。しかし、亭主は主人よりもくだけた言い方です。亭主は主人よりも上下関係を強調した言葉ではないからです。亭主という言葉を使うと、敬意の念も僅かながら薄くなり、若干くだけた印象を与えます。

また相手の夫を表現する時に「ご亭主」という言葉を使うこともあります。

亭主という言葉は主人に比べて使われることが少なくなりつつあります。単純な理由としては、亭という字があまり使われなくなってきていることがありますが、言葉の意味の問題としては、丁寧でありながらもくだけているという微妙なニュアンスを持つからです。

旦那の意味

旦那とは、夫のことを少しくだけて言う表現を意味しています。この「少しくだけて」という点が重要で、そしてこの言葉の難しいところでもあります。

この言葉は元々は仏教用語から来ています。「与える、贈る、施す」という意味の「ダーナ」というサンスクリット語が旦那の由来です。ダジャレのようですが、サンスクリット経典を漢字に移して漢訳仏典を作る際には、当て字をして音を出来るだけ残していました。

旦那という言葉は「お金を与える人」、経済的に支援してくれる人、つまりパトロンを意味していました。商人がお客さんのことを呼んだり、奉公人が自分の主人を呼んだり、住職や坊主がお布施をしてくれる人を呼んだりする言葉でした。

この意味では旦那は二人称ですが、女性が自分の配偶者のことを言う時には三人称として使われます。

友人との笑い話の中で「うちの旦那が」と言うこともあれば、やや畏まった気持ちで「旦那がお世話になりました」と言うこともあります。どちらも正しい言葉遣いですが、特に後者の場合、相手が明確に目上であれば、主人を使うことが推奨されます。

旦那という言葉には敬意が込められていますが、しかし少しくだけた使われ方をします。辞書的な定義としては尊敬や丁寧で、実際の使われ方としてはくだけた使われ方をされます。

旦那という言葉がくだけた言い方だということは、「へい!旦那!」という使い方を想像すると分かります。また辞書的な意味では、旦那は商人が男性客に使う呼称ですが、逆に客の方がマスターや店主を呼ぶのに旦那という言葉を使うこともあります。

また相手の夫を表現する時に「旦那さん」や「旦那様」という言葉を使うこともあります。

夫の例文

1.夫のことは大好きなんだけれど、だらしのない部分は嫌いでストレスが溜まってイライラする。
2.夫婦岩を見に来た旅行で、あろうことか夫婦喧嘩をしてしまった。
3.選択的夫婦別姓の議論が徐々に始まっている。
4.婚姻届の夫になる人欄と妻になる人欄の記入を済ませて、やっと結婚する実感が湧いてきた。
5.子供が産まれたのをきっかけに、夫は専業主夫を希望したので、私は仕事に専念することとなった。
6.夫婦でありながらも婚姻届を出していないので、彼はいわゆる内縁の夫である。

この言葉がよく使われる場面としては、客観的、中立的に配偶者の男性側を表現したい時などが挙げられます。法律上の呼称は「夫と妻」や「夫婦」です。夫という言葉が客観的で中立的であることは、この使い方に典型的に見て取ることができます。

そのため夫という言葉には、その人を尊敬したり、自分を下げたりするようなニュアンスが含まれないことが多いです。あくまでも単に配偶者ということを表現するために使われる言葉です。

主人の例文

1.夫のことを主人という呼び方は嫌いだ。
2.主人呼びは夫を目上のように敬っているようで違和感があるけれども、亭主も何か違う気がするし、なんて呼ぶか悩ましい。
3.フェルメールの絵画「婦人と召使」は別名を「女主人と女中」という。
4.お得意様の御主人様にお薦めするとしたら、こちらの商品は如何でしょうか、と上司に提案した。
5.我が家では、猫のミケがこの家の主人のような顔をしている。
6.隣家の奥さんにご主人と呼ばれていたので、主人公は既婚者という設定らしい。

この言葉がよく使われる場面としては、夫を丁寧に表現したい時などが挙げられます。主人とは文字通りには自分の主のことなので、例文1や2のように、現代人の中には主人という言葉を使って夫を言うことに違和感や嫌悪感を持つ人も多いです。

とはいえ、主人は三人称として使われます。夫のことを直接敬っているのではなく、夫を使って自分を下げることで、会話の相手に対する尊敬や謙譲の念を間接的に表現する言葉だと考えることも出来ます。

例文3の「女主人」という言葉は、主人という言葉を配偶者という意味ではなく、元々の「主人と従者」という上下関係の意味で使っています。

亭主の例文

1.「亭主元気で留守がいい」なんて今の若い人には通じない言葉だろうな。
2.あの家は今時珍しい亭主関白だからさ、奥さんの立場が弱いんだよ。
3.茶道では茶会の主催者を亭主と呼び、挨拶をしたり、お茶を立てたり、お菓子の説明をしたりする。
4.うちの亭主は出不精だから、と呟くその女性は、休日二人で一緒に出掛けられないことがとても残念そうだった。
5.その酒場の亭主は、この街や人のことにとても詳しくて皆から頼りにされている。
6.この店の亭主は美味いものを食べ歩いて全国を旅しているのでとても料理の腕がいい。

この言葉がよく使われる場面としては、やや丁寧に夫のことを表現したい時などが挙げられます。亭主は丁寧な言葉ですが、その丁寧の度合いは主人よりもやや低いです。そのため、例文1や2の揶揄混じりの成句の中で使われることがあります。

例文1の「亭主元気で留守がいい」とは、夫はお金を稼いでくれればそれでよく、家に居てくれない方が妻にとって良いということを意味していて、1986年の流行語の一つにも選ばれました。バブルの時代を象徴する言葉と見なされています。

プラザ合意が1985年9月のことなので、1986年のこの言葉はまさにバブルを象徴する言葉です。なお誤解されがちですが、有名なジュリアナ東京の開店は1991年5月にオープンしましたが、経済学的な意味でバブル景気と呼ばれるのは91年2月までです。

例文2の「亭主関白」は、夫の権威が強く家の中で威張っていることを意味する言葉です。関白とは、天皇を補佐する役目の人のことで、日本史を習うと主に中世で取り上げられます。

旦那の例文

1.旦那の語源はダーナという言葉らしく、ダジャレみたいで笑ってしまった。
2.いいかげん、旦那の誕生日プレゼントの選択肢もなくなってきた。
3.自分が旦那のストレスになっていないか気を揉んで、かえって自分がストレスを感じてきてしまっている。
4.映画で演じた若旦那役がはまり役だったため、彼はそれ以降も若旦那と呼ばれるようになった。
5.わたくしは旦那さまに長年お仕えしておりますが、あんなに人のいいお方はなかなかございません。
6.あのお店も今の若旦那が穀潰しなので先はそう長くないかもしれませんね。

この言葉がよく使われる場面としては、夫のことをややくだけて表現したい時、軽口で表現したい時などが挙げられます。旦那は元々は尊敬の念を込めて使われる言葉ですが、この言葉の使われ方は軽いノリであることも多いです。

最近では、彼氏のことを旦那と呼ぶ若い女性がいたり、若い女性の間で、相手に交際相手がいることを少し茶化すために旦那という言葉を使うことが目立ちます。

つまり、彼氏と呼ぶことに対する若干の気恥ずかしさを誤魔化したいという気持ち、軽いノリから旦那という言葉が使われる傾向があります。

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