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【もうすぐ】と【まもなく】と【そろそろ】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「もうすぐ」と「まもなく」と「そろそろ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どの言葉を使えば日本語として正しい言葉となるのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「もうすぐ」と「まもなく」と「そろそろ」という言葉は、近い将来を表すという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「もうすぐ」と「まもなく」と「そろそろ」の違い

「もうすぐ」と「まもなく」と「そろそろ」の意味の違い

「もうすぐ」と「まもなく」と「そろそろ」の違いを分かりやすく言うと、「もうすぐ」は近い未来を表現する時に使い、「まもなく」は過去の出来事を表現する時にも使い、「そろそろ」は物事の緩やかな進行を表現する時に使うという違いです。

「もうすぐ」と「まもなく」と「そろそろ」の使い方の違い

「もうすぐ」という言葉は、「もうすぐ食べごろになると言われてメロンを譲ってもらった」「好きな作家の新作がもうすぐ発売されるため発売日が待ち遠しい」などの使い方で、すぐ先の遠くない未来を意味します。

「まもなく」という言葉は、「まもなく生放送が開始される時間だ」「まもなく祭りが始まった」などの使い方で、あまり時間がたたない様子を意味します。

「そろそろ」という言葉は、「そろそろ鍋の季節がやってきた」「前職をやめてそろそろ2年になる」などの使い方で、ある時期や状態になりつつある様子を意味します。

「もうすぐ」と「まもなく」と「そろそろ」の使い分け方

「もうすぐ」と「まもなく」はどちらも近い将来を表す言葉として使われますが、前者は「もうすぐ新学期がやってくる」など先の未来にも使われるのに対して、後者は「まもなく姿が見えなくなった」など過去の出来事にも使われる言葉です。

一方の「そろそろ」という言葉も同じように近い未来を表し、「そろそろ帰ろう」という提案や要望の言葉と共に使うことができますが、「もうすぐ帰ろう」や「まもなく帰ろう」のように使われることはありません。

そのため、三つの言葉をより現在に近い未来を指す順番に並べると、「もうすぐ」>「まもなく」>「そろそろ」となりますが、使われる文章によっては「もうすぐ」が最も先の未来の話をしていることもあります。

これらが、「もうすぐ」、「まもなく」、「そろそろ」の明確な違いです。

「もうすぐ」の意味

「もうすぐ」とは

「もうすぐ」とは、すぐ先の遠くない未来を意味しています。

「もうすぐ」の「もう」はわずかな時間でその状態になる様子を表す時に使い、「すぐ」も時間をおかない様子を表す時に使います。そのため、「もうすぐ到着するだろう」を「もう到着するだろう」や「すぐ到着するだろう」に変えて使うこともできます。

しかし、現在にほとんど近く、すぐにやってくるようなものに対してしか「もうすぐ」という言葉を使うことができないため、「もうすぐ到着した」という表現をすることはできません。ただし、「すぐ到着した」という表現をすることはできます。

表現方法は「もうすぐで見頃を迎えるだろう」「もうすぐクリスマスがやってくる」

「もうすぐ」を使った表現として、「もうすぐで見頃を迎えるだろう」「もうすぐクリスマスがやってくる」「子どもももうすぐに学校を卒業するのだろう」「もうすぐセール期間が終了してしまう」などがあります。

「もうすぐ」はどのくらい先を指すのか

限りなく現在に近い未来から、日数で言えばある程度離れているものの時期が近づいている際など、幅広く使うことができる言葉です。

「もうすぐ」の類語

「もうすぐ」の類語・類義語としては、もう少ししたらを意味する「じき」、時間をおかずに行動を起こす様子を意味する「直ちに」、ごく近い未来を意味する「ただいま」などがあります。

「まもなく」の意味

「まもなく」とは

「まもなく」とは、あまり時間がたたない様子を意味しています。

「まもなく」の漢字表記

「まもなく」を漢字表記にすると「間も無く」となり、時間的な幅が大してない状態を表す言葉であることが分かりやすくなります。

表現方法は「まもなく開演の時間です」「まもなく電車が到着します」

「まもなく」を使った表現として、「まもなく開演の時間です」「まもなく電車が到着します」「電話を切ってまもなく子どもが帰ってきた」「新商品は発売開始まもなく完売となった」などがあります。

時間が経たない様子を表すため、未来の出来事だけではなく過去の出来事に対しても使うことができる言葉です。

文語的な表現であることからビジネスシーンなどでも使われ、「もうすぐ」や「そろそろ」などに代わる表現として敬語と共に使うこともできます。

「まもなく」の類語

「まもなく」の類語・類義語としては、時があまりたたないうちにを意味する「程なく」、すぐに、ただちにを意味する「おっつけ」、何日も経たないうちにを意味する「日ならず」などがあります。

「そろそろ」の意味

「そろそろ」とは

「そろそろ」とは、ある時期や状態になりつつある様子を意味しています。

その他にも、「そろそろと歩いて進む」などのように、静かにゆっくりと動作が行われる様子を表す言葉としても使われます。

表現方法は「そろそろ日が沈み始める頃だろう」「そろそろ雨が降るかもしれない」

「そろそろ」を使った表現として、「そろそろ日が沈み始める頃だろう」「そろそろ雨が降るかもしれない」「休日とは言えそろそろ起きなければならない」「そろそろ砂糖がなくなる気がする」などがあります。

また、「そろそろ出掛けよう」「そろそろ寝る努力をしよう」などのように、要望や提案を相手に投げかける際にも使うことができる言葉で、その状態に近づいていることを指すことができます。

「そろそろ」の類語

「そろそろ」の類語・類義語としては、物事がだんだんと進行する様子を意味する「ぼつぼつ」、あまり遠くない将来を意味する「いずれ」、あまり時間が経たないうちにある事が起こる様子を意味する「やがて」などがあります。

「もうすぐ」の例文

1.もうすぐ今日の終電がやってくるという時間に駅に駆け込み乗車することが出来たが、どうしてこんな時間まで働いているのかと我に返った。
2.受験までもうすぐだと張り切っていた息子が休憩と言って休む時間は、勉強より長いような気がしてきた。
3.カレンダーを見て、もうすぐで借りた本の返却日であることを思い出して、休み時間なども駆使して急いで読んでいる。
4.息子と二人で留守番していたら、そのうちママを探して泣き出し、もうすぐママ帰ってくるからねとなだめたが、もうすぐだよ言えば言うほど激しく泣き続けた。
5.もうすぐ年末だと言うのに仕事は片付く見込みがなく、このままではオフィスで年越しと言うこともあり得るだろう。
6.部下はもうすぐ到着すると言っていたが、声の調子からしてあれは完全に寝坊してまだ家にいるに違いない。
7.もうすぐ大事なお客さんが来ると言うのに、ご主人が帰ってこられないので奥様が慌てているようだ。
8.おじさんはもうすぐ還暦になろうとしているのに、まだまだ若いものには負けないという気持ちだけはあるのだから困ったものだ。

この言葉がよく使われる場面としては、すぐ先の遠くない未来を意味する時などが挙げられます。

例文3の「もうすぐ」は、時間や場所を示す助詞の「で」が付いているため、「まもなく」や「そろそろ」という言葉をそのまま置き換えて使うことはできません。

「まもなく」の例文

1.まもなく受付時間が終了しますというアナウンスを聞きながら走って向かうも間に合わず、飛行機に乗り損ねて次の便を待つこととなった。
2.見ようと思っていた番組がまもなく始まるという予告が流れた後、母にチャンネルを変えられて腹が立った。
3.新しいスマートフォンがまもなく発売されるとあって、インターネット上で多くの期待の声が上がっていたこともあり、私も非常に楽しみである。
4.雨雲レーダーによると、まもなく雨が上がるようです。なので、もうしばらくここで待っていましょう。
5.多くの飲食店は戦後まもなく開店したのだがまだ食料も少なく、白米は贅沢品であったのでメニューは限られていた。
6.緊急事態宣言が開けて、当店もまもなく営業再開をいたしますので、もうしばらくお待ちください。
7.総額1000万円のプレゼントキャンペーンはまもなく終了となりますので、お早めにお申し込みください。
8.子供の塾の帰りが遅いので塾に確認の電話していたら、まもなくして子供が帰ってきたので今までいったいどこにいたのかと叱った。

この言葉がよく使われる場面としては、あまり時間がたたない様子を意味する時などが挙げられます。

どの「まもなく」という言葉も「もうすぐ」や「そろそろ」という言葉に置き換えて使うことができますが、「まもなく」を使うよりも口語的な表現となります。

「そろそろ」の例文

1.そろそろ寝ると言ってから1時か2時間くらい経っているが、まだ起きている自分にほとほと呆れる。
2.冬も本番を迎え始め、そろそろセーターやコートを出してもいいかを悩んでいるが、まだ日中は暖かい日も多い。
3.もうそろそろ帰ると言われてから3時間くらい過ぎたが、未だに旦那が帰ってこないため事故に遭っていないかが心配だ。
4.そろそろ予定日じゃないかしらと母と話していたらその日の夜に、無事生まれましたと義兄から電話があった。
5.約束があるのでそろそろ帰らなければいけないのに、上司がもう一軒行こうと言っているのでなかなか帰れそうにない。
6.今日になって急に寒くなったので、自転車通学はとても寒かった。そろそろマフラーと手袋の出番だな。
7.今日は久しぶりの休暇で、こんな時間まで寝てしまった。いくら休暇とはいえそろそろ起きなくてはならないだろう。
8.いくら部活が忙しいからといっても、中間テストは来週だし、そろそろ本気出さないとやばいかなと思っている。

この言葉がよく使われる場面としては、ある時期や状態になりつつある様子を意味する時などが挙げられます。

例文2の「そろそろ」は希望を表す文章で使われているため、「もうすぐ」や「まもなく」という言葉に置き換えて使うことはできません。

「もうすぐ」と「まもなく」と「そろそろ」どれを使うか迷った場合は、近い未来を表す場合は「もうすぐ」を、過去の出来事を表す場合は「まもなく」を、物事の緩やかな進行を表す場合は「そろそろ」を使うと覚えておけば間違いありません。

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