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【口上】と【口舌】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「口上」(読み方:こうじょう)と「口舌」(読み方:こうぜつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「口上」と「口舌」という言葉は、どちらも「物を言うこと」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




口上と口舌の違い

口上と口舌の意味の違い

口上と口舌の違いを分かりやすく言うと、口上とは口頭で述べることの意味合いが強く、口舌とは口や舌の意味合いが強いという違いです。

口上と口舌の使い方の違い

一つ目の口上を使った分かりやすい例としては、「舞台上に並んで口上を述べる」「後引口上が上手い噺家だ」「前口上が長すぎる」「横綱が昇進伝達式で口上を述べる」「丁寧な口上を心掛けています」などがあります。

二つ目の口舌を使った分かりやすい例としては、「激しい口舌の争いを繰り広げる」「あの人は口舌の徒だから信用できません」「老化により口舌が衰える」「口舌ジスキネジアの治療を受けています」などがあります。

口上と口舌の使い分け方

口上と口舌という言葉は、どちらも「口から言葉を発すること、物の言い方」を表しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。

口上とは、口頭で申し述べることを意味します。主に歌舞伎などの舞台で用いられ、「前口上」とは、実演や実技などの始まる前に述べる言葉のことです。また、「丁寧な口上」のような使い方で、言葉遣いや口のきき方も表します。

口舌とは、口や舌を意味します。「口舌が衰える」のように身体の一部を指したり、「口舌ジスキネジア」のように病名に用いられています。また、口先だけの言葉や、物の言い方も表し、「激しい口舌」「口舌の徒」はこの意味で用いられています。

つまり、口上とは「口頭で述べること」の意味合いが強い表現であり、口舌とは「口や舌」の意味合いが強い表現なのです。

口上と口舌の英語表記の違い

口上を英語にすると「oral statement」「verbal message」「address」となり、例えば上記の「口上を述べる」を英語にすると「deliver an address」となります。

一方、口舌を英語にすると「words」「talk」「dispute」となり、例えば上記の「口舌の争い」を英語にすると「wordy warfare」となります。

口上の意味

口上とは

口上とは、口頭で申し述べること、その内容を意味しています。

その他にも、「口のきき方、物言い」「歌舞伎などの興行物で、代表者が観客に対して舞台から述べる挨拶」の意味も持っています。

口上は「口状」とも書く

口上は「口状」とも書きますが、一般的には「口上」と表記されています。

口上の使い方

「口上書を添えてビザを申請する」「威勢のいい口上商人から着物を買う」「男の子が戦隊ヒーローの名乗り口上を真似している」「逃げ口上は聞きたくありません」などの文中で使われている口上は、「口頭で申し述べること」の意味で使われています。

一方、「口上には気を付けよう」「乱暴な口上はやめてください」などの文中で使われている口上は「物言い」の意味で、「歌舞伎役者が襲名披露で口上を述べる」「口上人が舞台に立つ」などの文中で使われている口上は「興行物で代表者が舞台から述べる挨拶」の意味で使われています。

口上とは、もともと文書ではなく口頭で事柄を伝達することであり、この意味から、口の聞き方や物の言い方を指す言葉になりました。また、歌舞伎などの芸能において、舞台上から役者や頭取が観客に挨拶を述べることの意味でも使われ、「披露口上」「触れ口上」「切り口上」などがあります。

「口上商人」の意味

上記の例文にある「口上商人」とは、江戸時代に用いられた言葉です。市や縁日など盛り場の路傍で、巧みな弁舌で人を集めて品物を売る商人のことです。

「口上書」の意味

口上を用いた日本語には、「口上書」があります。 外交文書の形式の一つであり、相手国に対する意思を口述する変わりに文書として書き記したものです。

口上の類語

口上の類語・類義語としては、江戸時代の歌舞伎で1日の演目が終わるときの口上を意味する「切口上」、俳優が劇中で話す言葉を意味する「台詞」、言い表し方や口のきき方を意味する「言い回し」などがあります。

口舌の意味

口舌とは

口舌とは、口と舌を意味しています。

その他にも、「口先だけの言葉、物言い」の意味も持っています。

口舌の読み方

口舌の読み方は三通りあり、「こうぜつ」の他に「くぜつ」「くぜち」があります。読み方により意味が微妙に異なり、「くぜつ」「くぜち」と読む場合は「もの言い」だけでなく「言い争い、痴話げんか」の意味も持ちます。

口舌の使い方

「口舌の仕組みと働きを教えてもらう」「口舌に違和感を感じたので病院に行く」「口舌顔面失行だと診断された」「この症状は口舌ジスキネジアかもしれません」「口舌の刃で人を傷つける」などの文中で使われている口舌は、「口と舌」の意味で使われています。

一方、「彼のような口舌の徒にはなりたくない」「口舌の刃で他人を傷つけてはいけません」「おみくじに口舌ありて心配すると書いてあった」「運気容易に開けず口舌多しとあるので気を付けよう」などの文中で使われている口舌は、「口先だけの言葉」の意味で使われています。

口舌とは、文字通りに「口と舌」を指す言葉であり、病名の一部にも使われています。また、口や舌から発せらる言葉や、口のきき方、言葉遣いも意味します。「口舌の刃」とは言葉の刃を表し、人を傷つけるような暴言や、無礼な発言を意味します。

「口舌ありて心配する」「運気容易に開けず口舌多し」の意味

上記の例文にある「口舌ありて心配する」「運気容易に開けず口舌多し」とは、おみくじで使われている表現です。「口舌ありて心配する」は、人に話すことで不安になるので、言葉を慎んだ方が良いこと、「運気容易に開けず口舌多し」は、運気が開けずに愚痴が出やすいだろうことを意味します。

口舌の対義語

口舌の対義語・反対語としては、口数の少ないことを意味する「無口」、物を言わないことを意味する「無言」、口数が少ないさまを意味する「寡黙」、口に出して言わないことを意味する「不言」などがあります。

口舌の類語

口舌の類語・類義語としては、よくしゃべることや言葉数の多いことを意味する「多弁」、やたらにしゃべることを意味する「饒舌」、ものを言うことや話しぶりを意味する「弁舌」、激しい言葉でののしり合うことを意味する「口喧嘩」、言い争いをすることを意味する「口論」などがあります。

口上の例文

1.ここの寿司屋はネタの種類が豊富で、親方の口上が面白いので気に入っています。
2.映画「男はつらいよ」のなかで、寅さんが口上を述べて仁義を切るシーンが好きです。
3.オタ芸のガチ恋口上をマスターしたいので、動画をみて練習しています。
4.名乗り口上がカッコいいアニメのセリフを、いつか真似してみたいと密かに考えている。
5.上方落語界の大御所が口上に出演するため、本日の寄席は満員御礼となっております。
6.やはり紋切型の口上ではおもしろくないから、横綱を襲名する力士には何か一工夫があったほうがいいと私は思います。
7.駅前でバナナのたたき売りをやっていて、あまりにも威勢のいい口上だったので、つられて三房も買ってしまった。
8.男が弁解に終始していたので、彼女は思わず逃げ口上なんて聞きたくないねと辛らつな言葉を投げかけた。
9.彼は贔屓にしていた落語家さんだったので真打昇進襲名披露公演で、どんな口上を見せてくれるのか楽しみにしている。
10.今度開催される市民大学の内容は、専門家が大石内蔵助の赤穂浪士の口上書の内容を紐解いていくというものだ。

この言葉がよく使われる場面としては、口頭で申し述べること、口のきき方、興行物で代表者が舞台から述べる挨拶を表現したい時などが挙げられます。

例文1の文中にある口上は、口頭で申し述べる内容を意味しています。例文3の「ガチ恋口上」とは、応援するアイドルのライブで発せられる掛け声のことです。主に曲の間奏で使われます。例文4の「名乗り口上」とは、自分が何者であるかを口頭で述べるものです。

口舌の例文

1.英語の発音を良くしたいのであれば、口舌の動きをよく真似てください。
2.おみくじに「運気容易に開けず口舌多し」とあったので、不満を言わないように気をつけようと思いました。
3.夫と娘がトイレの使い方で激しい口舌となり、見かねた私が仲裁に入った。
4.口舌の徒になるよりは、不言実行である方がマシだと思っている。
5.口は災いのもとなので、普段から口舌を慎むようにしています。
6.彼は口舌の雄でみんな最初は優秀な人だと勘違いするが、計画性も実行力もなく面倒なことは人に押し付けるので、部下が何人もやめている。
7.口舌をもって説き伏せられぬように、かなり綿密な理論武装をしていったつもりだが、年の差二倍以上の男性上司には、かなうはずがなかった。
8.いまやアイデア出しの会議は上層部たちが文句を言う場に成り下がり、彼らはもはや口舌の徒というに相応しかった。
9.新しい上司は頭がよく口舌は滑らかだが、決断力に欠け、すべての責任を部下に丸投げするところがある。
10.君たちは口舌をせっせと働かせて自分よりも優れた人間を誹謗中傷しているが、そんな暇があるなら他にやることがあるだろうに。

この言葉がよく使われる場面としては、口と舌、口先だけの言葉、物言いを表現したい時などが挙げられます。

例文4の「口舌の徒」とは、言葉は達者であるが実行力の伴わない人を軽蔑した表現です。例文5の「口舌を慎む」の意味は、余計なことを言わないこと、うかつな発言をしないことです。

口上と口舌という言葉は、どちらも「物言い」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、口頭で述べることの意味合いを強く持たせたい時は「口上」を、口と舌の意味を強く持たせたい時は「口舌」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
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