【センス】と【才能】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「センス」(読み方:せんす)と「才能」(読み方:さいのう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「センス」と「才能」という言葉は、どちらも優れた能力のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「センス」と「才能」の違い

「センス」と「才能」の意味の違い

「センス」と「才能」の違いを分かりやすく言うと、「センス」は育った環境や様々な要因で形成される後天的なもののこと、「才能」は生まれ持った先天的なもののことという違いです。

「センス」と「才能」の使い方の違い

一つ目の「センス」を使った分かりやすい例としては、「彼女は文学的なセンスがあります」「センスを磨くことはできるのだろうか」「彼のユーモアのセンスが好きです」「これはセンスのある贈りもだ」「彼女は美的センスがありません」などがあります。

二つ目の「才能」を使った分かりやすい例としては、「彼女は音楽の才能に恵まれています」「才能がある人が羨ましいです」「彼には人を見抜く才能があります」「彼にはサッカーの才能がある」「彼女は画家として非常に才能がある人です」などがあります。

「センス」と「才能」の使い分け方

「センス」と「才能」はどちらも優れた能力のことを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「センス」は育った環境や様々な要因で形成される後天的なもののことで、対象とする物事の理解度の高さや表現方法の巧みさを指しています。

一方、「才能」は生まれ持った先天的なもののことで、生まれ持って備えた資質を指しているというのが違いです。

「センス」と「才能」の英語表記の違い

「センス」を英語にすると「sense」となり、例えば上記の「彼女は美的センスがありません」を英語にすると「She has a no]sense of beauty」となります。

一方、「才能」を英語にすると「ability」「talent」「gift」となり、例えば上記の「彼女は画家として非常に才能がある人です」を英語にすると「She has great talent as a painter」となります。

「センス」の意味

「センス」とは

「センス」とは、物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働きのことを意味しています。その他にも、判断力のことの意味も持っています。

表現方法は「センスがいい」「センスがある」「センスが悪い」

「センスがいい」「センスがある」「センスが悪い」などが、「センス」を使った一般的な言い回しになります。

「センス」の使い方

「彼のバッティングセンスは一流です」「彼氏の服装のセンスは絶望的です」などの文中で使われている「センス」は、「物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働きのこと」の意味で使われています。

一方、「社会人としてセンスが問われます」「彼はセンスが良い行動をする」などの文中で使われている「センス」は、「判断力のこと」の意味で使われています。

「センス」は物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働きのことを意味する名詞です。

「センス」の特徴

「センス」は育った環境や様々な要因で形成される後天的なもののことで、対象とする物事の理解度の高さや表現方法の巧みさを指しています。

「センス」は物事の微妙なよさの感じ方、理解の仕方、表現の仕方ということに意味の重点がある言葉と覚えておきましょう。

「センス」の類語

「センス」の類語・類義語としては、美醜や良し悪しや相違などを感じとる心の働きのことを意味する「感覚」、なんとなく受ける感じのことを意味する「フィーリング」などがあります。

「才能」の意味

「才能」とは

「才能」とは、物事を巧みになしうる生まれつきの能力のことを意味しています。

表現方法は「才能がある」「才能がない」「才能が開花する」

「才能がある」「才能がない」「才能が開花する」などが、「才能」を使った一般的な言い回しになります。

「才能」の使い方

「才能」を使った分かりやすい例としては、「彼は音楽に才能を発揮しました」「彼女にはこの実験を成功させる才能があります」「彼には生まれながらの才能があります」「自分には才能がないことに気づいてしまいました」などがあります。

「才能」は物事を巧みになしうる生まれつきの能力のことを意味する名詞です。

「才能」は生まれ持った先天的なもののことで、生まれ持って備えた資質を指していると覚えておきましょう。

「才能」の特徴

「才能」は「音楽の才能」「語学の才能」「野球の才能」「サッカーの才能」などのある特定のものについていうことが多い言葉です。また、音楽や語学などの文芸だけではなく、野球やサッカーなどのスポーツに対しても使うことができると覚えておきましょう。

「才能」の類語

「才能」の類語・類義語としては、物事を成し遂げることのできる力のことを意味する「能力」、物事を成し遂げる力の程度のことを意味する「力量」などがあります。

「センス」の例文

1.彼にはユーモアのセンスがまるでないので、話をしていも全く面白くありません。
2.彼は商売のセンスがあるので、将来は大金持ちになるだろう。
3.銀座の街にはハイセンスなお店が多いので、街を歩いていてとても楽しいです。
4.彼女が先方に贈った品は、とてもセンスあるものだと思いました。
5.この問題に関しては、彼の社会人としてのセンスが問われると思いますよ。

この言葉がよく使われる場面としては、物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働きのことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、判断力のことを表現したい時にも使います。

例文1から例文3の「センス」は物事の感じや味わいを微妙な点まで悟る働きのこと、例文4と例文5は判断力のことの意味で使われています。

「才能」の例文

1.彼は選手としてはそこまでだったが、指導者としての才能は世界トップクラスです。
2.サッカーを6年間続けて、自分には才能がないことに気づいてしまいました。
3.彼女にはピアニストとしての才能があるので、音大に入れるように勧められました。
4.やっと自分の才能を活かせる場所を見つけたので、これからは頑張っていきたいです。
5.彼は才能だけではなく努力する天才なので、ここまで偉大な記録を達成できたのだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、物事を巧みになしうる生まれつきの能力のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「才能」はある特定のものについていうことが多い言葉です。

「センス」と「才能」はどちらも優れた能力のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、育った環境や様々な要因で形成される後天的なもののことを表現したい時は「センス」を、生まれ持った先天的なもののことを表現したい時は「才能」を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター