似た意味を持つ「ミレニアル」と「ミレニアム」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ミレニアル」と「ミレニアム」という言葉は、「千年間」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
ミレニアルとミレニアムの違い
ミレニアルとミレニアムの意味の違い
ミレニアルとミレニアムの違いを分かりやすく言うと、ミレニアルは形容詞として使われ、ミレニアムは名詞として使われるという違いです。
ミレニアルとミレニアムの使い方の違い
一つ目のミレニアルを使った分かりやすい例としては、「ミレニアル世代とZ世代でデジタルネイティブが確立されたと思う」「ミレニアル世代に対するマーケティングを今後意識していきたい」「ポストミレニアルの購買意欲向上につなげたい」などがあります。
二つ目のミレニアムを使った分かりやすい例としては、「ミレニアム開発目標の中には達成された項目もある」「ミレニアムを記念する式典が行われた」「ミレニアムを迎えるなんて人生で経験できない人もいる」などがあります。
ミレニアルとミレニアムの使い分け方
ミレニアルとミレニアムはどちらも、千年間を意味する言葉ですが、使い方が若干異なります。
ミレニアルは、「千年間の」「千年の」という意味を持ち、他の語を伴い形容詞として使われています。そのため、上記例文の「ミレニアル世代」「ポストミレニアル」などのように使われることがほとんどです。
一方のミレニアムは、千年間だけでなく千年紀を意味する言葉で、上記例文の「ミレニアムを記念する」「ミレニアムを迎える」のような使い方をしますが、企業や作品などの名称として使われることもある言葉です。
つまり、ミレニアルは他に名詞としての役割を持つ語を伴う形容詞として使われ、ミレニアムはこの語単体で使うことができる名詞として使われるという違いがあります。
そのため、「ミレニアル世代」を「ミレニアム世代」と置き換えて使うことはできず、「ミレニアムを記念する」を「ミレニアルを記念する」と置き換えて使うことはできません。
ミレニアルとミレニアムの英語表記の違い
ミレニアルを英語にすると「millennial」となり、例えば上記の「ミレニアル世代」を英語にすると「millennials」となります。一方、ミレニアムを英語にすると「millennium」となり、例えば上記の「ミレニアム開発目標」を英語にすると「Millennium Development Goals」となります。
ミレニアルの意味
ミレニアルとは
ミレニアルとは、他の語を伴って千年の、千年間を意味しています。
ミレニアルの使い方
ミレニアルを使った分かりやすい例としては、「ミレニアル世代など世代区分の呼称はいくつも存在する」「ポストミレニアルは動画を撮影する際、一瞬ピタリと止まらないと聞いた」「ミレニアム世代はテクノロジーと共に成長してきたと言える」などがあります。
その他にも、「他の世代と比べてミレニアル世代は物欲が少ないようだ」「特にバブル崩壊を経験したミレニアル世代は保守的にならざるを得ない」「ミレニアル世代の消費活動の少なさは給与が少ないことも影響を与えているだろう」などがあります。
ミレニアルは英語で「millennial」と表記され、「千年間の」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われていますが、基本的には上記例文の「ミレニアル世代」といった表現で用いられることがほとんどです。
「ミレニアル世代」とは1980年から1995年、もしくは1981年から1996年に生まれ、2000年以降に成人を迎える世代を指す言葉として使われています。この世代の次の者たちは「ポストミレニアル世代」と呼ばれ、1990年代後半から2000年に生まれた人を指します。
「ミレニアル・ポーズ」の意味
また、上記例文の通り、動画撮影を行う直前で上手く録画ができているかの確認をするために一瞬止まることを「ミレニアル・ポーズ」と呼ぶこともあります。これは写真と勘違いしてポーズを取るために止まる行動が由来となっているようです。
ミレニアルの類語
ミレニアルの類語・類義語としては、1965年から1980年に生まれたX世代の次の世代を意味する「Y世代」、1980年代後半から2000年代初頭に生まれ現実的な傾向にある人たちを意味する「さとり世代」などがあります。
ミレニアムの意味
ミレニアムとは
ミレニアムとは、千年を一単位とする期間を意味しています。
ミレニアムの使い方
ミレニアムを使った分かりやすい例としては、「ミレニアムベイビーは年を数える際楽だと感じる」「ミレニアム開発目標は別の名称で今日も目標として据えられている」「ミレニアム生まれも就職氷河期を経験することになった」などがあります。
その他にも、「ミレニアムの変わり目の時は子どもだったため特別さを感じなかった」「ミレニアム記念に様々な催し事があった」「ミレニアムを迎えて一年経ってから生まれた子たちが21世紀生まれとなる」などがあります。
ミレニアムは英語で「millennium」と表記され、「千年間」「千年期」といった意味を持ちます。日本語でも同じように使われていますが、2023年時点ではミレニアムという語は2000年を表すことがほとんどです。
「ミレニアムベイビー」の意味
上記例文の「ミレニアムベイビー」とは、2000年生まれの赤子や、2000年に生まれた人たちを表す言葉で、「ミレニアムベビー」という表記がされることや、「ミレベビ」と省略して使われることがあります。
「ミレニアム開発目標」の意味
また、上記例文の「ミレニアム開発目標」とは、8つのゴールと21のターゲット項目で構成される国際的な開発目標を指す言葉で、2015年までに達成すべきとされていました。今日では、2030年を目標とした「持続可能な開発目標」に継承されています。
ミレニアムの類語
ミレニアムの類語・類義語としては、千年や非常に長い年月を意味する「千代」(読み方:ちよ)、変わり目や転換期を意味する「ターニングポイント」などがあります。
ミレニアルの例文
この言葉がよく使われる場面としては、他の語を伴って千年の、千年間を意味する時などが挙げられます。
どの例文のミレニアルも、「ミレニアム」という言葉に置き換えて使うことはできません。
ミレニアムの例文
この言葉がよく使われる場面としては、千年を一単位とする期間を意味する時などが挙げられます。
例文4や例文5のように、2000年を表す言葉として使われることもあります。
ミレニアルとミレニアムは、どちらも「千年間」を表します。どちらを使うか迷った場合は、形容詞として使われる場合は「ミレニアル」を、名詞として使われる場合は「ミレニアム」を使うと覚えておけば間違いありません。