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【口先三寸】と【舌先三寸】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「口先三寸」(読み方:くちさきさんずん)と「舌先三寸」(読み方:したさきさんずん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「口先三寸」と「舌先三寸」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「口先三寸」と「舌先三寸」の違い

「口先三寸」は「舌先三寸」の間違い

「口先三寸」と「舌先三寸」の違いを分かりやすく言うと、「口先三寸」とは「舌先三寸」の間違った使い方、「舌先三寸」とは口先だけの誠実さにかける物言いで相手を言いくるめることです。

「口先三寸」は誤字

一般的には「口先三寸」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「舌先三寸」のことを間違えて「口先三寸」を使っている人がほとんどです。

「舌先三寸」は正しい日本語

正しい言葉である「舌先三寸」を使った分かりやすい例としては、「彼は舌先三寸でよく金を騙し取っている」「専務は舌先三寸でのしあがったらしいのであまり人望がありません」「彼女は舌先三寸で大勢の人を騙してきた悪人です」などがあります。

「舌先三寸」という言葉はあっても、「口先三寸」という言葉は存在しません。同時に「舌先三寸」という単語の意味について「口先だけの誠実さにかける物言いで相手を言いくるめること」と覚えておきましょう。

「舌先三寸」の英語表記

「舌先三寸」を英語にすると「glib tongue」となり、例えば上記の「彼女は舌先三寸で大勢の人を騙してきた悪人です」を英語にすると「She’s cheated lots of people with nothing but his own glib tongue」となります。

「口先三寸」の意味

「口先三寸」とは

「口先三寸」とは、「舌先三寸」の間違った使われ方です。

「口先三寸」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。言葉が似ているため、「舌先三寸」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「口先三寸」と間違えやすい理由

「口先三寸」と「舌先三寸」を何故間違えてしまうのかというと、「口先三寸」の「口先」と「舌先三寸」の意味が似ているからです。「口先」とは本心でない上辺だけの言葉のことを意味しています。

文化庁が発表した平成23年度に行われた国語に関する世論調査では、本来の意味とされる「舌先三寸」で使う人が23.3%、本来の言い方ではない「口先三寸」で使う人が56.7%と逆転した結果がでています。

しかしながら、「口先三寸」は間違った日本語であるので、使わないように気を付けましょう。

また、言葉の意味をよく調べてみると、「三寸」とは9cmくらいのことを指しています。そのため、「口先三寸」としてしまうと、口先が9cmあるというありえないことを表す言葉になってしまうと覚えておきましょう。

「舌先三寸」の意味

「舌先三寸」とは

「舌先三寸」とは、口先だけの誠実さにかける物言いで相手を言いくるめることを意味しています。

「舌先三寸」の読み方

「舌先三寸」の読み方は「したさきさんずん」です。誤って「したさきさんすん」などと読まないようにしましょう。

「舌先三寸」の使い方

「舌先三寸」を使った分かりやすい例としては、「舌先三寸で多くの人を騙した人はいずれ罰を受けるだろう」「彼女は舌先三寸で大勢の人を騙してきた悪人です」「彼は舌先三寸な発言ばかりなので、信用しない方がいいだろう」などがあります。

「舌先三寸」とは口先だけの誠実さにかける物言いで相手を言いくるめることを意味する四字熟語です。主に、相手を騙したり嘘をついたりする人に使うため、マイナスなイメージで使われています。

「舌先三寸」の由来

「舌先三寸」の「三寸」とは1寸の3倍つまり、9cmのことを意味しています。そしてこの三寸を小さいことに例えて、三寸ほどの小さい舌から繰り出される、口先だけの言葉という意味で使われるようになりました。

ただし、人間の舌の長さは平均7cmなので、厳密に言えば9cmは小さいサイズではありません。そのため、実際の長さではなく、小さいものに例えたことが語源となったと覚えておきましょう。

「舌先三寸」の類語

「舌先三寸」の類語・類義語としては、本心ではないことを意味する「心にもない」、本心でない上辺だけの言葉のことを意味する「口先」、矛盾したことを言うことを意味する「二枚舌」、口先だけでうまく言うことを意味する「巧言」などがあります。

「口先三寸」の例文

1.「口先三寸」という言葉は存在しないので、おそらく「舌先三寸」の言い間違いだろう。
2.「舌先三寸」という言葉は口先だけの誠実さにかける物言いで相手を言いくるめることで、「口先三寸」という言葉はない。
3.「口先三寸」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.口先三寸の人を信用してはいけませんという言葉を使う人はいるが、正しくは舌先三寸の人を信用してはいけませんです。
5.悪徳セールスマンの舌先三寸な話術に騙されてしまったという言葉はあるが、.悪徳セールスマンの口先三寸な話術に騙されてしまったという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「舌先三寸」という言葉を間違えて「口先三寸」と表現している時などが挙げられます。

「口先三寸」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「舌先三寸」を間違えて使っている可能性が高いです。

「口先三寸」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「口先三寸」ではなく、「舌先三寸」と表現するのが正しい使い方になります。

「舌先三寸」の例文

1.舌先三寸で高齢者を騙す人はこの日本に存在している、早く捕まって欲しいです。
2.舌先三寸の巧みな話術に騙されて、高額な保険の契約をしてしまいました。
3.祖母が舌先三寸の詐欺師に騙されてしまったらしいので、警察へ被害届を提出しました。
4.悪徳セールスマンに舌先三寸で丸め込まれて、高額な商品を購入してしまいました。
5.彼は舌先三寸なので、いつかは周りから人がいなくなると思っています。
6.ヤンキーに絡まれたときはどうしようかと思ったが、君の舌先三寸のおかげで見事に切り抜けることができて本当に感謝しているよ。
7.その営業マンは舌先三寸で顧客から多額の資金を巻き上げているという噂があったが、本人は一貫して否定していた。
8.あの教授は舌先三寸なのところがあるから、ちょっとレポートを褒められたからって舞い上がってはいけないよ。
9.彼は商談であることないこといって相手を期待させつつ、最終的には舌先三寸で次々と自分に有利な方向へもっていった。
10.学生の頃はよく先生に買い食いが見つかっても舌先三寸で切り抜けていたので、このくらいのことはおちゃのこさいさいであった。

この言葉がよく使われる場面としては、口先だけの誠実さにかける物言いで相手を言いくるめることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「舌先三寸」はマイナスなイメージで使われている言葉です。

「口先三寸」と「舌先三寸」どちらを使うか迷った場合は、「口先三寸」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「舌先三寸」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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