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【反旗を覆す】と【反旗を翻す】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た日本語の「反旗を覆す」(読み方:はんきをくつがえす)と「反旗を翻す」(読み方:はんきをひるがえす)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「反旗を覆す」と「反旗を翻す」という言葉は、間違えやすい日本語なのでご注意下さい。




「反旗を覆す」と「反旗を翻す」の違い

「反旗を覆す」は「反旗を翻す」の間違い

「反旗を覆す」と「反旗を翻す」の違いを分かりやすく言うと、「反旗を覆す」とは「反旗を翻す」の間違った使い方、「反旗を翻す」とは反逆することです。

「反旗を覆す」は誤字

一般的には「反旗を覆す」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「反旗を翻す」のことを間違えて「反旗を覆す」を使っている人がほとんどです。

「反旗を翻す」は正しい日本語

正しい言葉である「反旗を翻す」を使った分かりやすい例としては、「現政権に対して反旗を翻すことにしました」「反旗を翻したものの失敗し、処刑されることになりました」「若者たちが反旗を翻す」などがあります。

「反旗を翻す」という言葉はあっても、「反旗を覆す」という言葉は存在しません。同時に「反旗を翻す」という単語の意味について「反逆すること」と覚えておきましょう。

「反旗を翻す」の英語表記

「反旗を翻す」を英語にすると「raise the standard of revolt」「raise a rebellion」となり、例えば上記の「若者たちが反旗を翻す」を英語にすると「Youth everywhere raise the standard of revolt」となります。

「反旗を覆す」の意味

「反旗を覆す」とは

「反旗を覆す」とは、「反旗を翻す」の間違った使われ方です。

「反旗を覆す」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「反旗を翻す」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。

「反旗を覆す」と間違えやすい理由

「反旗を覆す」と「反旗を翻す」を間違ってしまう理由としては、「覆す」と「翻す」の意味が似ているからです。「覆す」はそれまで正しいものとされてきた考え方を根本から変えることを意味しており、「翻す」は態度や考えなどを突然変えることを意味しています。

ではなぜ「反旗を覆す」が間違った言葉なのかというと、「覆す」は他人の意見や他の物事を変える場合に使い、「翻る」は自分自身の意見を変える場合に使います。また、「反旗」とは権威や権力に逆らうことを意味しています。

したがって、「反旗を覆す」としてしまうと他人の意見を変えて権威や権力に逆らうという意味になってしまうため、「反旗」と「覆す」は相容れない言葉です。

以上のことから、自分自身の態度や意見を変えて権威や権力に逆らうことを意味する「反旗を翻す」が正しい日本語になります。

「覆す」を使った正しい日本語

間違った言葉である「反旗を覆す」の「覆す」を使った分かりやすい例としては、「今までの常識を覆す商品が発売された」「第一審の判決を覆すことに成功しました」「今日の試合は予想を覆す結果となった」などがあります。

「反旗を翻す」の意味

「反旗を翻す」とは

「反旗を翻す」とは、反逆することを意味しています。

表現方法は「反旗を翻す人」「反旗を翻す者」「会社へ反旗を翻す」

「反旗を翻す人」「反旗を翻す者」「会社へ反旗を翻す」などが、「反旗を翻す」を使った一般的な言い回しになります。

「反旗を翻す」の使い方

「反旗を翻す」を使った分かりやすい例としては、「政府に反旗を翻す者が増えてきたのでとても厄介です」「優秀な社員が反旗を翻すほど恐ろしいことはない」「幕府に反旗を翻す者たちが現れました」などがあります。

「反旗を翻す」は強い権力を持つ者を裏切る場合に使う言葉です。したがって、日常生活ではあまり使うことはありませんが、会社、政治、スポーツチームなどの組織においては使われている言葉です。そのため、ニュースや新聞などで見たことある人も多いでしょう。

「反旗を翻す」の由来

「反旗を翻す」の語源は裏切り者の旗がなびていることです。「反旗」とは謀反を起こして立てる旗のことを意味しており、「翻す」とは態度などを急に変えることや風になびかせることを意味しております。

これらを合わせると、今まで従っていた裏切り者が掲げた旗がなびているとなります。これが転じて、謀反起こすことや反逆をすることを、「反旗を翻す」と言うようになりました。

「反旗を翻す」の類語

「反旗を翻す」の類語・類義語としては、従わずに文句を言ったりして反抗することを意味する「盾突く」、権威や権力などに従わないことを意味する「反抗する」、目上の人の意見などに従わないで反抗することを意味する「逆らう」などがあります。

「反旗を覆す」の例文

1.「反旗を覆す」という言葉は存在しないので、おそらく「反旗を翻す」の言い間違いだろう。
2.「反旗を翻す」という言葉は反逆することで、「反旗を覆す」という言葉はない。
3.「反旗を覆す」という言葉は、今のところ間違いだとされているが、多くの人が使うようになれば馴染んでくるのかもしれない。
4.独裁政治に耐えれなくなった国民が反旗を覆すという言葉を使う人はいるが、正しくは独裁政治に耐えれなくなった国民が反旗を翻すです。
5.反旗を翻した人々が次々に処罰を受けたという言葉はあるが、反旗を覆した人々が次々に処罰を受けたという言葉はない。

この言葉がよく使われる場面としては、「反旗を翻す」という言葉を間違えて「反旗を覆す」と表現している時などが挙げられます。

「反旗を覆す」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「反旗を翻す」を間違えて使っている可能性が高いです。

「反旗を覆す」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「反旗を覆す」ではなく、「反旗を翻す」と表現するのが正しい使い方になります。

「反旗を翻す」の例文

1.私たちは反旗を翻した者を決して許しません。見つけ次第罰を与えます。
2.従っているふりをしていたが、実は反旗を翻す機会をうかがっている。
3.いつまでたっても労働環境が改善されないので、皆で反旗を翻すことにしました。
4.王に反旗を翻した人たちは、次々と牢屋に入れられることなりました。
5.同じような不満を持っているメンバーを集めて、反旗を翻すことを計画しています。
6.今はもはや社長のイエスマンしかいなくなったので、社長の独断に反旗を翻す気骨のある社員はいないのだ。
7.長年の平成の不景気に慣れてしまった日本の若者たちが突然反旗を翻すことはあまりに現実味のない話である。
8.心ある社員は経営陣の方針に声を上げたが、彼らのように反旗を翻した者は皆左遷されてしまったのだ。
9.私はSNSなどで情報過多な社会に反旗を翻すために、デジタルデトックスのサービスをローンチさせることにしました。
10.Aさんは優秀な社員でこれまで会社のために尽くして働いてきたが、効率主義で数字しか見ない上司に変わってから反旗を翻して退職することを決心したそうだ。

この言葉がよく使われる場面としては、反逆することを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「反旗を翻す」は会社や組織などのビジネスシーンや戦争シーンなどでよく使われている言葉です。

「反旗を覆す」と「反旗を翻す」どちらを使うか迷った場合は、「反旗を覆す」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「反旗を翻す」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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