【鳴り物入り】と【誇大広告】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「鳴り物入り」(読み方:なりものいり)と「誇大広告」(読み方:こだいこうこく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「鳴り物入り」と「誇大広告」という言葉は、どちらも大げさに宣伝することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「鳴り物入り」と「誇大広告」の違い

「鳴り物入り」と「誇大広告」の意味の違い

「鳴り物入り」と「誇大広告」の違いを分かりやすく言うと、「鳴り物入り」とはプラスとマイナスどちらのイメージでも使える、「誇大広告」とはマイナスのイメージでしか使えないという違いです。

「鳴り物入り」と「誇大広告」の使い方の違い

一つ目の「鳴り物入り」を使った分かりやすい例としては、「彼は鳴り物入りで入社したものの実力が伴っていませんでした」「あの店は鳴り物入りでオープンしたものの、商品の値段が高くお客さんがあまり入っていません」「彼女の新作映画は鳴り物入りで上映されました」などがあります。

二つ目の「誇大広告」を使った分かりやすい例としては、「誇大広告は逮捕される可能性があるので行わないようにしよう」「誇大広告にならないよう常に気をつけています」「誇大広告を出したとして訴えられてしまいました」などがあります。

「鳴り物入り」と「誇大広告」の使い分け方

「鳴り物入り」と「誇大広告」はどちらも大げさに宣伝することを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「鳴り物入り」は「鳴り物入りで入団したものの全く活躍しませんでした」のように、マイナスのイメージだけではなく、「鳴り物入りの応援で会場が盛り上がる」のように、プラスのイメージでも使うことができる言葉です。

一方、「誇大広告」は「誇大広告を出したため会社の評判が落ちてしまいました」のように、マイナスのイメージでしか使えないというのが違いになります。

「鳴り物入り」と「誇大広告」の英語表記の違い

「鳴り物入り」も「誇大広告」も英語にすると「exaggerated」「hype」となり、例えば上記の「彼女の新作映画は鳴り物入りで上映されました」を英語にすると「There’s been a lot of hype around her new movie」となります。

「鳴り物入り」の意味

「鳴り物入り」とは

「鳴り物入り」とは、大げさに宣伝することを意味しています。その他にも、鳴り物を入れて賑やかにはやしたてることの意味も持っています。

「鳴り物入り」は「鳴物入り」とも表記可能

「鳴り物入り」は「鳴物入り」と別表記で書くことも可能です。

表現方法は「鳴り物入りでデビュー」「鳴り物入りの新人」「鳴り物入りで入社」

「鳴り物入りでデビュー」「鳴り物入りの新人」「鳴り物入りで入社」「鳴り物入りで入団」などが、「鳴り物入り」を使った一般的な言い回しになります。

「鳴り物入り」の使い方

「彼は鳴り物入りで入団したものの、初年度は全く活躍しなかったです」「鳴り物入りでスタートした番組だったが視聴率はあまり良くなかったです」などの文中で使われている「鳴り物入り」は、「大げさに宣伝すること」の意味で使われています。

一方、「鳴り物入りの応援で気合を入れる」「試合会場は鳴り物入りの応援で賑わっていました」などの文中で使われている「鳴り物入り」は、「鳴り物を入れて賑やかにはやしたてること」の意味で使われています。

「鳴り物入り」はプラスのイメージとマイナスのイメージどちらでも使うことができるので、前後の文章によってどちらの意味で使われているか判断しましょう。また、どちらかと言うと、マイナスなイメージで使われていることの方が多いです。

マイナスなイメージの使い方としては、「あの選手は鳴り物入りで入団したもののレギュラーに定着しなかった」のように、宣伝だけ立派で実力が伴わないというニュアンスになります。

「鳴り物入り」の語源

「鳴り物入り」の語源は歌舞伎です。元々は歌舞伎用語で、音楽などの鳴り物を使って舞台を賑やかにすることを意味していました。これが転じて、、鳴り物を入れて賑やかにはやしたてることの意味で使われるようになりました。

また、この賑やかにすることがさらに転じて、大げさに宣伝することの意味でも使われるようになったと言われています。

「鳴り物入り」の類語

「鳴り物入り」の類語・類義語としては、盛んに言いはやして世間に広く知らせることを意味する「喧伝」、言い広めることを意味する「吹聴」(読み方:ふいちょう)、できもしないことを大げさに言うことを意味する「大言壮語」(読み方:たいげんそうご)などがあります。

「誇大広告」の意味

「誇大広告」とは

「誇大広告」とは、実際以上に利点を強調している広告のことを意味しています。

「誇大広告」の使い方

「誇大広告」を使った分かりやすい例としては、「誇大広告を請け負ったアフェリエイターが逮捕される事件がありました」「誇大広告は禁止されています」「誇大広告は法律で禁止されているのでやらない方がいいだろう」などがあります。

「誇大広告」とは商品やサービスの内容や価格などが、実際のものより優良または有利であると消費者に誤認させるように表示した広告のことです。簡単に言えば、嘘や大げさな表現で消費者に誤認を与える広告です。

したがって、マイナスなイメージでしか使わない言葉になります。

「誇大広告」の分かりやすいフレーズを挙げると、「日本最大規模」「日本最高級」などの客観的根拠がないにも関わらずメリットを断定していたり、「業界No1」のように、適正な比較方法を使っていないのに、実績を同業他社より多いように見せたりする場合などがあります。

上記のような消費者向けの誇大広告は、不当景品類及び不当表示防止法という景表法という法律で規制されており、違反した場合や逮捕や罰金などがあるので絶対に行ってはならないと覚えておきましょう。

「誇大広告」の類語

「誇大広告」の類語・類義語としては、大げさなことを意味する「オーバー」、大きすぎて実際と合わないことを意味する「過大」などがあります。

「鳴り物入り」の例文

1.あのエナジードリンクは鳴り物入りの宣伝で有名になったが、味が美味しくなくあっという間に市場から消えてしまいました。
2.彼は鳴り物入りのルーキーとして期待されていたが、成績を残せずシーズン後半はベンチを温めることが多かったです。
3.彼は鳴り物入りで芸能界デビューするも、1年も経たないうちに見なくなってしまいました。
4.海外で活躍していた日本代表の選手が、鳴り物入りで我がチームに入団しました。
5.甲子園の決勝では両校の吹奏楽部による鳴り物入りの応援で、とても盛り上がっていました。
6.私は中高とある競技で活躍し推薦入学の話もあるが、メンタルが弱く鳴り物入りで入部したのにたいしたことなかったと言われるのが怖くて決断できないでいる。
7.とうとう我が社にも東大卒の社員がはいると鳴り物入りで入社した新人は、想像していた業務とは違うからと、入社1ヶ月で辞めてしまった。
8.東大卒や京大卒やら鳴り物入りで入社してきた新人社員らは、まったく実力が伴っておらず、即戦力にはなりませんでした。
9.大物俳優の息子がアイドルとして鳴り物入りでデビューしたものの、世間からは親の七光りと揶揄されて評判はよくありませんでした。
10.鳴り物入りで銀行から出向してきた取締役が、何でもかんでもバブル時代の接待術で問題を解決しようとするのだから時代錯誤も甚だしい。

この言葉がよく使われる場面としては、大げさに宣伝することを表現したい時などが挙げられます。その他にも、鳴り物を入れて賑やかにはやしたてることを表現したい時にも使います。

例文1から例文3の「鳴り物入り」は大げさに宣伝すること、例文4と例文5の「鳴り物入り」は、鳴り物を入れて賑やかにはやしたてることの意味で使っています。

「誇大広告」の例文

1.医療品の誇大広告を行なっていた会社の社員が、薬機法違反により逮捕されました。
2.誇大広告を行なっていた会社が、広告撤回と再発の防止を命じられました。
3.インターネットで誇大広告を見つけたので、消費者庁へ通報を入れることにしました。
4.最近誇大広告を行なう悪質な業者が増えているので、とても困っています。
5.誇大広告を行なっていたとして、書類送検されてしまいました。
6.美容商品などでは誇大広告では?という文言が踊っているが、よくよく見るととても小さい文字で但し書きに、個人の感想です、などと書かれていることがある。
7.大手動画サイトの動画広告はあきからに誇大広告であり、一刻も早く対処すべきところだが、その動きは鈍いように思える。
8.塗ればシミがとれるというシミ取りクリームを試してみたが、全く効果がなく、誇大広告につられて買ってしまったことを後悔しました。
9.90年代末のインターネットブームでは誇大広告のような触れ込みでも、将来性に期待してIT企業に大量の資金が流れ込んだ。
10.その業者は自称業界No.1と謳っているが、調べてみると他の業者と大して相場が変わらなかったので明らかに誇大広告だろう。

この言葉がよく使われる場面としては、実際以上に利点を強調している広告のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「誇大広告」はマイナスなイメージで使う言葉です。

「鳴り物入り」と「誇大広告」はどちらも大げさに宣伝することを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、プラスとマイナスどちらのイメージでも使えるのが「鳴り物入り」、マイナスのイメージでしか使えないのが「誇大広告」と覚えておきましょう。

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