似た意味を持つ「明朗快活」(読み方:めいろうかいかつ)と「明朗闊達」(読み方:めいろうかったつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「明朗快活」と「明朗闊達」という言葉は、どちらも「明るく朗らかであること」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
明朗快活と明朗闊達の違い
明朗快活と明朗闊達の意味の違い
明朗快活と明朗闊達の違いを分かりやすく言うと、明朗快活とは明るく活発な性格を表し、明朗闊達とは明るく大らかな性格を表すという違いです。
明朗快活と明朗闊達の使い方の違い
一つ目の明朗快活を使った分かりやすい例としては、「愛娘は明朗快活な性格に育った」「私の長所は前向きで明朗快活なところです」「明朗快活な人柄がにじむスピーチでした」「彼はスポーツ万能で明朗快活な人です」などがあります。
二つ目の明朗闊達を使った分かりやすい例としては、「幼い頃から明朗闊達な女の子でした」「江戸っ子は明朗闊達である」「明朗闊達な人に魅力を感じます」「就活の面接では明朗闊達であることをアピールしました」などがあります。
明朗快活と明朗闊達の使い分け方
明朗快活と明るく活発な性格を表しという言葉は、どちらも人の明るく朗らかな性格を表現しますが、厳密な意味や使い方には違いがあります。
二つの言葉の違いは、相違点となる「快活」と「闊達」にあります。「快活」とは生き生きと活発な様子を表し、一方の「闊達」とは伸び伸びとして大らかな様子を意味する熟語です。
つまり、明朗快活とは明るく活発な性格を表現し、明朗闊達とは明るく大らかな性格を表現する言葉です。どちらも誉め言葉となりますが、的確に表現したい時には使い分けるようにしましょう。
明朗快活と明朗闊達の英語表記の違い
明朗快活を英語にすると「cheerful and openhearted」「bright and cheerful」となり、例えば上記の「明朗快活な性格」を英語にすると「a bright and cheerful personality」となります。
一方、明朗闊達を英語にすると「cheerful and accepting」「cheerful and magnanimous」となり、例えば上記の「明朗闊達な女の子」を英語にすると「cheerful and magnanimous girl」となります。
明朗快活の意味
明朗快活とは
明朗快活とは、明るくほがらかで、生き生きしていることを意味しています。
明朗快活の読み方
明朗快活の読み方は「めいろうかいかつ」です。誤って「みょうろうかいかつ」「みんろうかいかつ」などと読まないようにしましょう。
表現方法は「明朗快活な性格」「明朗快活な人」「明朗快活な女性」
「明朗快活な性格」「明朗快活な人」「明朗快活な女性」などが、明朗快活を使った一般的な言い回しです。
明朗快活の使い方
明朗快活を使った分かりやすい例としては、「先輩は明朗快活な人で頼りになります」「担任の先生は明朗快活な英語教師であった」「兄は明朗快活な性格で人気があります」「転校生の明朗快活さが印象的でした」などがあります。
その他にも、「自分では明朗快活な性格だと思っています」「明朗快活な人にも短所はあるでしょう」「主人公は自由奔放で明朗快活なキャラにしよう」「明朗快活な女性と奥ゆかしい女性どちらが好みですか」などがあります。
明朗快活の「明朗」は大らかで明るく朗らかなこと、「快活」は気持ちや性質が明るく元気のよいさまを表します。明朗快活とは、明るく元気であるさま、明るく朗らかではきはきと活発な様子を意味する四字熟語です。
明朗快活という言葉は、人の性格について表現し、プラスイメージを伴う言葉です。明るく朗らかな性格は長所となるため、就職活動における面接で自己PRをするために使われることもあります。
明朗快活の対義語
明朗快活の対義語・反対語としては、気分や雰囲気などが晴れ晴れしないことを意味する「陰気」、ねっから性格が暗いことを意味する「根暗」などがあります。
明朗快活の類語
明朗快活の類語・類義語としては、明るさと無邪気さのあふれ出ているさまを意味する「天真爛漫」、人柄が飾り気がなく純真で無邪気なさまを意味する「天衣無縫」、雰囲気などがはればれしていることを意味する「陽気」、ねっから性格が明るいことを意味する「根明」などがあります。
明朗闊達の意味
明朗闊達とは
明朗闊達とは、明るく朗らかで、小さなことにはこだわらないことを意味しています。
明朗闊達の読み方
明朗闊達の読み方は「めいろうかったつ」です。誤って「みょうろうかったつ」「みんろうかったつ」などと読まないようにしましょう。
明朗闊達の使い方
明朗闊達を使った分かりやすい例としては、「兄は明朗闊達な性格である」「今どき珍しく明朗闊達な青年だ」「明朗闊達な友人は英語は通じれば良いと言っている」「明朗闊達で進取の気性の県民性である」などがあります。
その他にも、「明朗闊達な人は見ていて気持ちがいいものです」「明朗闊達な人にも短所はあります」「自分の長所は明朗闊達なところです」「明朗闊達な父はお金の使い方にもこだわりがない」などがあります。
明朗闊達の「明朗」は性格が明るくて朗らかなさま、「闊達」は心が大きく小さな事にこだわらないさまを表します。明朗闊達とは、明るく朗らかで些細なことにこだわらないさま、度量があり些事に執着しないさまを意味する四字熟語です。「明朗」と「闊達」を入れ替えて「闊達明朗」とも言います。
明朗闊達という言葉は、主に人の性格について表現します。明るく度量があって些細なことを気にしないというプラスイメージの言葉であり、誉め言葉としても用いられています。
明朗闊達の対義語
明朗闊達の対義語・反対語としては、不安や悲しみなどで気分が晴れず不満を持っていることを意味する「鬱鬱怏怏」、気分が暗く気の滅入めいるさまや暗く陰気で物さびしいさまを意味する「陰陰滅滅」、気が小さくびくびくしているさまを意味する「小心翼翼」などがあります。
明朗闊達の類語
明朗闊達の類語・類義語としては、心が広くのびのびとして物事にこだわらないさまを意味する「自由闊達」、度量が大きくこだわりのないことを意味する「天空海闊」、心が広く小事にこだわらないさまを意味する「闊達自在」などがあります。
明朗快活の例文
この言葉がよく使われる場面としては、朗らかで元気のあるさまを表現したい時などが挙げられます。
明朗快活という言葉は、上記の例文にあるように人の性格について用いられる言葉です。例文5の「明朗快活さ」は、明朗快活の性質であることを表します。接尾語の「さ」は、状態であることや性質であることを意味します。
明朗闊達の例文
この言葉がよく使われる場面としては、明るくほがらかで、細事にこだわらないさまを表現したい時などが挙げられます。
明朗闊達という言葉は、上記の例文にあるように人の性格について表現する言葉です。例文1の「明朗闊達な人」とは、明るい人柄で、小事にこだわらず伸び伸びとしているさまを表します。
明朗快活と明朗闊達という言葉は、どちらも「明るく朗らかな様子」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、生き生きと元気な性格を表現したい時は「明朗快活」を、伸び伸びと大らかな性格を表現したい時は「明朗闊達」を使うようにしましょう。