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【回る】と【周る】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「まわる」という読み方の「回る」と「周る」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「回る」と「周る」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。




「回る」と「周る」の違い

「回る」と「周る」の意味の違い

「回る」と「周る」の違いを分かりやすく言うと、「回る」とは回転すること、「周る」とは一回りすることという違いです。

「回る」と「周る」の使い方の違い

一つ目の「回る」を使った分かりやすい例としては、「彼はよく頭が回る」「酔いが回ってまともに歩くことができません」「急に立ち上がったせいで目が回る」「彼女はよくあれだけ舌が回るものだ」「彼は右にぐるぐる回る」などがあります。

二つ目の「周る」を使った分かりやすい例としては、「校庭のグラウンドを5回周る」「建物の外側をぐるっと周る」「体力をつけるために決められたコースを何回も周る」「私達は湖をぐるっと周る」などがあります。

「回る」と「周る」の使い分け方

「回る」と「周る」は同音の言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「回る」は回転すること、物の周囲に沿って円を描くように移動すること、物事が順に移ること、それまでとは異なった立場に変わること、物事が滞りなく進むこと、効力などが隅々まで及ぶこと、金銭の運用で利益が生じることなど様々な意味を持っています。

一方、「周る」は一回りすることだけを意味しており、とても狭い範囲でしか使わないというのが違いです。

分かりやすい違いの例を挙げると、「世界各国をまわる」は「回る」が正解になります。世界一周などの言葉があるので「周る」が正解と勘違いしやすいですが、「周る」は取り囲んでいる範囲を一回りする場合に使う言葉なので、世界の色々な場所に行く場合には適していません。

また、「回る」は辞書に載っているのに対して、「周る」は辞書に載っていないというのも違いの一つです。

「回る」と「周る」の英語表記の違い

「回る」を英語にすると「round」「spin」「rotate」「circle」となり、例えば上記の「彼は右にぐるぐる回る」を英語にすると「He turn round and round to the right」となります。

一方、「周る」を英語にすると「around」となり、例えば上記の「私達は湖をぐるっと周る」を英語にすると「We go around the lake」となります。

「回る」の意味

「回る」とは

「回る」とは、回転することを意味しています。その他にも、物の周囲に沿って円を描くように移動すること、物事が順に移ること、それまでとは異なった立場に変わること、物事が滞りなく進むことの意味も持っています。

「回る」を別の漢字で表記すると「廻る」とすることができますが、あまり一般的ではありません。また、「廻る」は常用漢字でもないので、どちらの言葉を使うか迷った場合は「回る」の方を使うようにしましょう。

表現方法は「店を回る」「役に回る」「観光地を回る」

「店を回る」「役に回る」「観光地を回る」「庭を回る」などが、「回る」を使った一般的な言い回しになります。

「回る」の使い方

「車輪が回ること車が走る」「週単位でトイレ掃除当番が回ってくる」などの文中で使われている「回る」は、「回転することや物事が順に移ること」の意味で使われています。

一方、「この件は賛成側に回ることにしました」「仕事が上手く回って社長もご機嫌です」などの文中で使われている「回る」は、「それまでとは異なった立場に変わることや物事が滞りなく進むこと」の意味で使われています。

「回る」は10以上の複数の意味を持っているので、様々な場面で使うことができる言葉です。代表的な意味としては、回転すること、順々に決まった場所などを巡ること、物事が順に移ること、効力などが隅々まで及ぶこと、それまでとは異なった立場に変わることなどがあります。

また、「取引先を回る」「得意先を回る」「仕事が回ってくる」などのように、ビジネスシーンにおいても使うことが可能です。

「回る」の類語

「回る」の類語・類義語としては、 物がある軸を中心として回ることを意味する「回転」、円を描くように回ることを意味する「旋回」、軸を中心にして円を描くように動かすこと意味する「回す」、ぐるりと回ることを意味する「転回」などがあります。

「周る」の意味

「周る」とは

「周る」とは、一回りすることを意味しています。

「周る」の読み方

「周る」の読み方は「まわる」です。誤って「しゅうる」などと読まないようにしましょう。

「周る」の使い方

「周る」を使った分かりやすい例としては、「陸上トラックを5回周る」「山の手線沿線をぐるっと周る」「ゲームのイベントで同じダンジョンをひたすら周る」「熊本城をぐるっと周る」などがあります。

「周る」は一回りすることを意味しており、とても狭い範囲で使う言葉です。そのため、誤用には気を付けましょう。

例えば、「ゴールデンウィークは観光地を周ることにしました」は間違った使い方です。世界一周などの言葉があるため、一見正しい使い方にみえますが間違っています。なぜなら、「周る」はとある範囲を一回りすることなので、様々な場所を訪れる場合には「回る」が正しい使い方です。

また、「周る」は辞書には載っていない言葉なので、使う際には十分注意するようにしましょう。

「周る」の類語

「周る」の類語・類義語としては、そこを巡ることを意味する「周回」、あちこちを遊覧して回ることを意味する「回遊」、ある一定区域内を次から次へと見て回ることを意味する「巡回」などがあります。

「回る」の例文

1.コーヒーカップがくるくると回っているのを見て、子供達に乗りたいと言われました。
2.犯人が行きそうな所には手が回ったので、もう逃げる場所はないだろう。
3.オーディションで自分の番が回ってきたので、練習の成果を発揮して歌を披露しました。
4.今大会の出場は怪我で絶望的なので、みんなのサポートに回ることにしました。
5.今年の売り上げが去年より大幅に上回ったので、ボーナスがたくさん出るらしいです。
6.私はペットが苦手で娘が半ば強引に飼い始めたネコが最初は怖かったが、今では娘よりもかわいいくらいでネコを中心に生活が回っている。
7.友達は家に帰ると言い出しましたが、酔いが回ってまともに歩くことができませんから必死に引き留めました。
8.部下はよく頭が回り、私の意図をすぐに汲み取ってくれるので、難しい仕事もスムーズに進みます。
9.私は常に自分のことで一杯で、妻の問題などには手が回らなかったものだから、ついには三くだり半を突き付けられたのだ。
10.もし今、金融引き締めを行えば、社会に回るお金は少なくなってしまい、生活者は再び困窮してしまうだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、回転することを表現したい時などが挙げられます。その他にも、効力などが隅々まで及ぶこと、物事が順に移ること、それまでとは異なった立場に変わること、金銭の運用で利益が生じることを表現したい時にも使います。

例文1の「回る」は回転すること、例文2の「回る」は効力などが隅々まで及ぶこと、例文3の「回る」は物事が順に移ること、例文4の「回る」はそれまでとは異なった立場に変わること、例文5の「回る」は金銭の運用で利益が生じることの意味で使っています。

「周る」の例文

1.周りを見るとみんなスーツを着ていたので、私服の私はとても恥ずかしい思いをしました。
2.建物の外側をぐるっと周って破損している箇所がないかを調べました。
3.私の学校のマラソン大会は、校庭を10回周ることができたらゴールです。
4.周るは思ったより使える範囲が少ないので、今まで間違っている使い方をしていたんだなと思う。
5.建物をぐるっと周って、宣伝用のポスターを至る所に貼り付けました。
6.祖父は毎朝近所の公園まで行き、園内の池のほとりを歩いて周るのを日課にしている。今の時期はあじさいがきれいだよとうれしそうに教えてくれた。
7.彼は久しぶりに登校したが、宿題をサボり続けていたので、運動場を5回周るなどのペナルティーが待っていたのでした。
8.私は部屋探しをするために山の手線沿線をぐるっと周っていましたが、なかなか条件に合う物件が見つかりません。
9.毎朝祖父は散歩がてら熊本城をぐるっと周っていましたので、足腰は比較的丈夫な方でした。
10.現代はインターネットがあるのだから、街宣車に活動員を乗せて選挙区内を周る選挙活動は古いのではないかな。

この言葉がよく使われる場面としては、一回りすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「周る」は囲んでいるものを一回りするイメージの場合に使います。

「回る」と「周る」は同音の言葉ですが、少し意味が異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、回転することを表現したい時は「回る」を、一回りすることを表現したい時は「周る」を使うと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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