【迎える】と【向かえる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

同じ「むかえる」という読み方、似た意味を持つ「迎える」と「向かえる」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「迎える」と「向かえる」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。



迎えると向かえるの違い

迎えると向かえるの違いを分かりやすく言うと、迎えるは他者を待ち受けたり、受け入れたりすることを意味していて、向かえるは他者と対面することが出来るということを意味しているという違いです。

「迎える」も「向かえる」も語源は同じ「向く」という言葉です。この「向く」という言葉に、合わさるという意味の「合ふ」が加わり、「向く合ふ」という言葉が出来ました。この向く合うという言葉が変化をして「向き合う」となります。

向き合うというのは、対面することが出来るという意味を持つ言葉です。または、敵に対して向き合うことが出来るという意味も持ちます。敵対する、歯向かう、などの言葉を思い浮かべると分かりやすいでしょう。

この敵対するという意味を持ったことから、敵を正面から待ち構えることを「むかえうつ」と表現するようになります。この「むかえうつ」という表現を漢字で表記すると「迎え撃つ」となります。

ここで、「迎える」という漢字が登場します。本来は向き合うという意味を持つ「向かえる」でしたが、他者を待ち受ける場合については「迎える」と表現するようになりました。この迎えるという言葉には顔を合わせるというような意味はありません。

つまり、迎えるという字で書く場合には、相手を待ち受けたり、相手がやってくるのを待ち構える必要があります。これは、相手に対して敵意がない場合には「出迎える」という意味で使用されるものです。

対する「向かえる」という言葉は、向かうという言葉を可能の形で変化させたものなので、顔と顔を合わせる、向き合うという意味を持ちます。向かえるというのは、向き合うことが出来る、そちらを向くことが出来るという意味です。

迎えると表現する際には、こちらは受け入れる側であり、向かえると表現する際には、向かうのは自分の側であると考えると分かりやすいでしょう。

迎えるは「歓迎する」「出迎える」という受身であり、向かえるは「歯向かえる」「立ち向かえる」など、こちらが動きの主体になっているのだと考えるようにしましょう。

迎えるの意味

迎えるとは、人が来るのを待ち受けたり、仲間に加え入れたりすることを意味しています。また、ある特定の時期や季節などを目前としたり、その時期が訪れたりした場合にも「迎える」という言葉で表現したりします。

迎えるという言葉の語源は「向かう」という言葉です。そのことから、迎えると向かえるは使用する際に混同されがちです。迎えるというのは、誰か他者が来るのを待ち受けたり、招待して来てもらうことを意味している言葉です。

迎えるという言葉に使われている「迎」という漢字は、出むかえる、待ち受けるという意味を持つ漢字です。この待ち受けるものについては、人だけでなく、季節や歳月などに対しても使用されるものです。

迎えるの「迎」という字を使った漢字を想像するとわかりやすいでしょう。例えば、国賓などをもてなすことを意味する「迎賓」、喜んでむかえることを意味する「歓迎」、新春を迎えることを意味する「迎春」などがあります。

これらの言葉を想像してもわかるように、迎えるという言葉は、他者や季節などを受け入れたり、待ち受けたり、親しく仲間に加え入れたりすることを意味しています。

日常生活の中では、例えば「友達を駅まで迎えに行く」「先生を家に迎える」などのように使用されるものです。

向かえるの意味

向かえるとは、顔や体を相手側にむけたり、他者とむきあうことを意味しています。向かえるという言葉の成り立ちは、向かうという言葉を可能の表現になるように変化させたもので「向かうことが出来る」という意味を持ちます。

この「向かうことが出来る」という言葉を短くした形が「向かえる」です。物事や他者を正面にして、向き合うことが出来るという意味で使われることの多い言葉です。または、自分が相手に対して向かっていく場合にも「向かえる」と表現したりします。

向かえるという言葉に使われている「向」という字は、向き合う、向かっていく、つき従うというような意味を持つ言葉です。向かうという字を使う際には、顔と顔を突き合わせているようなイメージのある表現になります。

向かえるという言葉は、前述の通り本来であれば「向かえることが出来る」という表現で使用されるものです。向かえるという表現は、口語的に短縮された言葉ですので、書面で書き記す場合などには使用しない方が良いでしょう。

他の言葉と組み合わせて「立ち向かう」「歯向かう」などの表現で使用する際には、書き文字にする際にも「立ち向かえる」「歯向かえる」などのように使用される場合もあります。前後の文脈に合わせて使用するようにしましょう。

向かえるの「向」という字を使った単語としては、よりよい方向やすぐれた状態に向かうことを意味する「向上」、勉学に励もうと思うことを意味する「向学」、風の吹いてくる方向を意味する「風向」などがあります。

迎えるの例文

1.海外からやってくる友達を我が家に迎える。
2.祖母は私がいつ遊びに行っても嬉しそうに迎えてくれる。
3.いよいよ成人式を迎えてしまった。
4.小さな子犬を新しい家族として迎える。
5.まだ大掃除もしていないのに、いつの間にか正月を迎えてしまった。
6.元気な老年期を迎えることができるよう、今から健康的な生活を送りたい。
7.そのお花見スポットが見頃を迎えるのは、今年は四月上旬だそうだ。
8.今回の騒動で日本経済もついに終焉を迎えるだろうと予言する欧米の有識者は少なくないそうである。
9.久しぶりに大学時代の同級生と酒を酌み交わしたが、あまりにも話に花が咲いて朝を迎えてしまった。
10.継母なんて最初はよそよそしい態度で迎えられるものだと勝手に勘違いしていた自分が恥ずかしい。

この言葉がよく使われる場面としては、誰か人を待ち受けたり、親しく受け入れたりすることを表現したい時などが挙げられます。また、季節や特定の時期などが訪れた場合にも迎えると表現することがあります。

例文1や2は人を受け入れる場合であり、例文3や5は季節や時期の訪れを表現する場合です。また例文4のように新しい仲間や家族を受け入れる場合にも迎えるという表現を使います。

向かえるの例文

1.先生に対してよくそんな態度で向かえるね。
2.今なら元気が溢れているから、どんな困難にも向かえる気がするよ。
3.用事が思っていたよりも早く済んだので、今から向かえるよ。
4.あの人に対して正面から向かえる人なんて、君くらいなものだよ。
5.正義のヒーローが悪役に立ち向かえるのは、子供達の応援があるからだ。
6.ずっと仕事一筋でやってきた彼の気持ちが恋に向かえるよう、友人らで後押しすることにした。
7.長女は、親が何も言わなくても自分から机に向かえるしっかりした娘である。
8.今後はチーム一丸となって同じ目標に向かえるには徹底した意識変革こそが鍵です。
9.当社はお客様と一緒に問題解決に向かえるよう最大限ご支援いたします。
10.子供が自然と机に向かえるようになるには家庭環境が大きなポイントとなります。

この言葉がよく使われる場面としては、顔や体を向けて誰かと対面することが出来ることを表現したい時などが挙げられます。向かえるという言葉は、向かうことが出来るという言葉を短縮したものです。

向かえるというのは、向かうという言葉を可能の意味で変形させたもので、向かうことが出来るという意味の言葉です。向かうというのは、他者や物事に対面することを意味しているので、向かえるとは対面することが出来るという意味になります。

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