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【サスペンド】と【ペンディング】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「サスペンド」と「ペンディング」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「サスペンド」と「ペンディング」という言葉は、「保留すること」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




サスペンドとペンディングの違い

サスペンドとペンディングの意味の違い

サスペンドとペンディングの違いを分かりやすく言うと、サスペンドは一時停止することを表現する時に使い、ペンディングは先送りして思いとどまることを表現する時に使うという違いです。

サスペンドとペンディングの使い方の違い

一つ目のサスペンドを使った分かりやすい例としては、「サスペンドモードにしておく」「サスペンド状態のパソコンを操作したらものの数秒で復帰した」「古い機器だからかサスペンドへの移行方法が分からない」などがあります。

二つ目のペンディングを使った分かりやすい例としては、「ペンディングしているエラーを確認する」「一度ペンディングして先に他の問題を処理することとなった」「明日の会議がペンディングされることとなった」などがあります。

サスペンドとペンディングの使い分け方

サスペンドとペンディングはどちらも保留することを意味する言葉ですが、意味合いが若干異なります。

サスペンドは保留することだけでなく、一時停止することや中断することも意味します。英語では中断の意味が強く、そのまま完全停止される場合も多くあります。

一方のペンディングは、物事を先送りにすることを表します。何か他の要因によって進行が中断させられていることを表す場合に使われるが多い言葉です。

つまり、サスペンドは一時停止をする場合に使い、ペンディングは先送りにする場合に使います。例えば、印刷に対して使う場合は、前者は印刷を中断することを表し、後者は印刷が保留状態になっていることを表します。

また、サスペンドは一時停止や中断をする人間に対して使うのに対して、ペンディングは契約や計画、システムなどの物に対して使われます。

サスペンドとペンディングの英語表記の違い

サスペンドを英語にすると「suspend」となり、例えば上記の「サスペンドモード」を英語にすると「suspend mode」となります。

一方、ペンディングを英語にすると「pending」となり、例えば上記の「ペンディングしているエラー」を英語にすると「pending errors」となります。

サスペンドの意味

サスペンドとは

サスペンドとは、保留することや一時停止することを意味しています。

サスペンドの使い方

サスペンドを使った分かりやすい例としては、「サスペンドモードからの立ち上がりが早い」「サスペンド状態を破棄しなければ全く応答しない状態になってしまった」「自動的にサスペンドへと移行する設定を解除したい」などがあります。

その他にも、「アカウントがサスペンドされたのは初めてだった」「会議中にサスペンドが決まった案件はもう誰の記憶にも残っていないだろう」「一度サスペンドしてから再び起動し直す」などがあります。

サスペンドは英語で「suspend」と表記され、吊るすことや浮遊させること、一時停止することを意味する言葉として使われています。また、出場停止、停職や停学なども意味します。

「サスペンドモード」の意味

上記の「サスペンドモード」とは、データを保持するために電力消費を行いながらも、ディスプレイやハードディスクドライブなどを一時停止するコンピュータの状態を指す言葉です。

また、上記例文のように、利用許可が与えられているようなアカウントに対して使われるサスペンドは「アカウント凍結」とも言い換えることができます。

サスペンドの対義語

サスペンドの対義語・反対語としては、休止状態からの復帰を意味する「レジューム」、中断していたものを再び始めることを意味する「再開」、もとの状態などに戻ることを意味する「復帰」があります。

サスペンドの類語

サスペンドの類語・類義語としては、作業状態やメモリー内容を保持しながらも消費電力を最小限にする機能を意味する「スタンバイ」、一定時間操作されなかった場合に消費電力を抑える機能を意味する「スリープ」などがあります。

ペンディングの意味

ペンディングとは

ペンディングとは、保留や未決を意味しています。

表現方法は「ペンディングになる」「ペンディングになりました」

「ペンディングになる」「ペンディングになりました」などが、ペンディングを使った一般的な言い回しです。

ペンディングの使い方

ペンディングを使った分かりやすい例としては、「この件は一度ペンディングする方向で他の案件の話を進めるべきだ」「ペンディング事項を今一度確認した方がいいだろう」「ペンディングリストを上司に提出し議事録としても承認印を得る」などがあります。

その他にも、「長年ペンディングされていた案件がようやく片付いた」「ペンディング中の問題がしばらく放置されている」「ペンディングしているエラー項目に対応しなければならない」「この件はペンディングしようという提案があった」などがあります。

ペンディングは英語で「pending」と表記され、未決定や宙ぶらりんを意味する言葉として使われています。カタカナ語として使う場合は未決定の事柄や保留中の案件に対して使われています。

また、中央官庁などでは「P」と省略されることもありますが、ペンディングはビジネスシーンで使われることが多い言葉です。

「ペンディング事項」の意味

上記例文の「ペンディング事項」とは、保留案や未決定案を指す言葉として使われています。それらをまとめたものを上記例文の「ペンディングリスト」と言うこともあります。

ペンディングの対義語

ペンディングの対義語・反対語としては、投げ捨てて省みないことを意味する「放棄」があります。

ペンディングの類語

ペンディングの類語・類義語としては、そのままの状態にしておくことを意味する「据え置き」、一度差し控えることを意味する「留保」、不都合なことは触れないでおくことを意味する「棚に上げる」、後回しにすることを意味する「二の次」などがあります。

サスペンドの例文

1.サスペンドされたアカウントは誰かと連絡を取り合うことも、特定の他者の投稿を見ることも出来なくなっていた。
2.電池が内蔵されているためサスペンド中であってもバッテリーを交換することができるので、作業中に急いで交換をしたことがある。
3.随分前にサスペンドしたジョブが再開される旨をメールで知らされたため、資料を引っ張り出して会議の前に確認しなければならなかった。
4.機器によってはサスペンド状態であっても音楽を再生し続けることができるが、その場合は少しずつ充電が減っていく。
5.強制終了するのは怖かったが、サスペンドモードへと移行することで何とか事なきを得た。
6.サスペンド状態のパソコンを操作したらものの数秒で復帰したので、パソコンの性能がアップしたのだと勘違いしてしまった。
7.このOSとこのCPUは相性がとても悪く、サスペンドで復帰すると不安定になることが結構多いことが報告されている。
8.PCの起動時のエラーはなくなったが謎だ。ただサスペンドが復帰できない症状は変わらないままだ。
9.このネットラジオレコーダーは、予約録音を設定した際には、PCがサスペンド状態でも復帰させて録音を開始してくれる。
10.連絡用に作ったメールのアカウントがサスペンドされてしまい、クライアントに迷惑をかけてしまいました。

この言葉がよく使われる場面としては、保留することや一時停止することなどが挙げられます。

例文1のサスペンドのように、利用許可が与えられているものがサスペンドされた状態のことを「凍結」と表現することもあります。

ペンディングの例文

1.後輩に一旦ペンディングした項目があるかを尋ねたが、ペンディングの意味を知らなかったようで、未完了のまま納品するところだった。
2.朝礼でペンディングリストが読み上げられてから全員で問題点を解決していくこととなったが、いくつかはまたペンディングされることが決まった。
3.ペンディング中のタスクが片付くまでは新しい案件への着手もままならないだろうと思っていたのに、どんどんタスクが増えていく。
4.彼の案は一旦ペンディングされ、外部に判断を仰ぐこととなったが、前向きに検討されているらしい話を聞いた。
5.明日までペンディングする形でその日の話し合いを終えて、また参加者各々考えを持ち寄ることになった。
6.先日ご提案した企画につきまして一旦ペンディングでとのお話でしたが、その後進捗はいかがでしょうか。
7.住宅ローンの予算を夫と話し合う件は金曜日の夜までペンディングになってしまったのでモヤモヤしてしまった。
8.この件については相手方との話し合いもあり複雑なので、一度ペンディングする方向で他の案件の話を進めるべきだろう。
9.私はとりあえずこの問題をひとまずペンディングにして、先へ進みたいと提案したが、上司にはそれすらも認めてもらえなかった。
10.海外の発送状況を調べたら、ずっとペンディングのままなので、ちゃんと商品が届くのか不安になりました。

この言葉がよく使われる場面としては、保留や未決などが挙げられます。

例文2の「ペンディングリスト」は、保留中の項目が書き並べられている表を指す言葉です。

サスペンドとペンディングは、どちらも「保留すること」を表します。どちらを使うか迷った場合は、一時停止することを表す場合は「サスペンド」を、先送りして思いとどまることを表す場合は「ペンディング」を使うと覚えておけば間違いありません。

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編集者
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