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【約定日】と【受渡日】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「約定日」(読み方:やくじょうび)と「受渡日」(読み方:うけわたしび)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「約定日」と「受渡日」という言葉は、どちらも株の売買に関する証券用語を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




約定日と受渡日の違い

約定日と受渡日の意味の違い

約定日と受渡日の違いを分かりやすく言うと、約定日とは株の売買注文が成立した日、受渡日とは株の売買代金を決済する日という違いです。

約定日と受渡日の使い方の違い

一つ目の約定日を使った分かりやすい例としては、「保有している株式の約定日を確認する」「取得期間は受渡日基準ではなく約定日基準で記載します」「約定日の基準価額が約定単価となります」などがあります。

二つ目の受渡日を使った分かりやすい例としては、「証券会社のサイトで受渡日を確認する」「受渡日はどうして2営業日後なのか」「修正受渡日基準により仕訳する」「年内の受渡日となる最終取引日はいつですか」などがあります。

約定日と受渡日の使い分け方

約定日と受渡日という言葉は、どちらも主に金融業界において、株券や投資信託などの有価証券の売買に関して用いられていますが、意味や使い方には違いがあります。

約定日とは、取り決めを交わした日を意味し、金融市場などで有価証券の売買が成立した日のことを指します。株式であれば買い注文や売り注文が成立した日、投資信託であれば購入や売却注文が成立する日です。

受渡日とは、代金と引き替えに引き渡しを行う日であり、株式や投資信託などの売買代金を決済する日を意味します。株式市場の場合、約定日から起算して2営業日後が受渡日になります。投資信託の場合、投資ファンドにより異なりますが、約定日の2~5営業日後が受渡日になることがほとんどです。

約定日と受渡日の英語表記の違い

約定日を英語にすると「trade date」「pay date」となり、例えば上記の「約定日を確認する」を英語にすると「confirm the trade date」となります。

一方、受渡日を英語にすると「delivery date」「value date」となり、例えば上記の「受渡日を確認する」を英語にすると「confirm the delivery date」となります。

約定日の意味

約定日とは

約定日とは、有価証券や株式の買い注文や売り注文が成立した日を意味しています。

約定日の読み方

約定日の読み方は「やくじょうび」です。約定を「やくてい」と読むことは誤読となりますので、誤って「やくていび」と読まないようにしましょう。

約定日の使い方

約定日を使った分かりやすい例としては、「株式の約定日と受渡日は異なります」「通常、約定日から2営業日後が受渡日です」「約定日基準とは何かを証券マンに尋ねる」「約定日が最も株価が高い日でした」などがあります。

その他にも、「投資信託の買い付けは約定日の基準価額が適用されます」「会計処理は約定日基準が原則ですが修正受渡日基準も認められています」「投資信託における約定日の考え方が理解できません」などがあります。

約定日とは、株や投資信託などの有価証券の注文が執行され、売買が成立した日のことです。株式であれば、買い注文や売り注文が成立した日を指します。約定日の「約定」とは、約束して決めること、取り決めを交わすことを意味します。

「約定日基準」の意味

約定日を用いた日本語には、「約定日基準」があります。約定日基準とは、有価証券等の売買契約について、売買約定日に買手は有価証券の発生を認識し、売手は有価証券の消滅の認識を行う方法を意味する会計用語です。

約定日の類語

約定日の類語・類義語としては、投資信託の売買注文を出した日を意味する「申込日」、当事者の意思表示が合致することを意味する「合意」、二人以上の当事者の意思表示の合致によって成立する法律行為を意味する「契約」、当事者の間で取り決めることを意味する「約束」などがあります。

受渡日の意味

受渡日とは

受渡日とは、有価証券の代金決済が行われる日を意味しています。

受渡日の読み方

受渡日の読み方は「うけわたしび」です。誤って「じゅとび」などと読まないようにしましょう。

受渡日の使い方

受渡日を使った分かりやすい例としては、「売却代金は受渡日に入金されます」「売却した株式の約定日と受渡日を確認する」「買った株を受渡日前に売却しました」「受渡日当日の何時から出金可能でしょうか」などがあります。

その他にも、「投資信託の受渡日とはいつになりますか」「投資信託は商品によって受渡日が異なります」「外国人のお客様に受渡日について英語で説明する」「約定日基準と修正受渡日基準の違いが分かりません」などがあります。

受渡日とは、株式などの金融商品を取引した際の決済される日を指す証券用語です。受渡しとは、 取引所で売買成立後、代金と引き替えに現品の引き渡しを行って取引を完了することです。普通、国内株式の売却の場合、取引が成立した約定日を含めて3営業日目が受渡日になります。

「修正受渡日基準」の意味

受渡日を用いた日本語には「修正受渡日基準」があります。修正受渡日基準とは、買い手・売い手ともに約定日ではなく受渡日において有価証券の発生や消滅を認識する方法のことです。

受渡日の類語

受渡日の類語・類義語としては、権利や財産などを他人に譲り渡すことを意味する「譲渡」、権利や権限などを他の人や機関に譲って任せることを意味する「委譲」、売買契約の成立した商品などを売り手から買い手に引き渡すことを意味する「引渡し」などがあります。

約定日の例文

1.買い付けた株が約定日から株価が大きく下落しているので、売却するか塩漬けにするか迷っています。
2.株や投資信託を売り買いする価格は、注文日ではなく約定日に決まります。
3.約定日と受渡日の違いも分からないのに、軽い気持ちでネットで株を始める人が増えています。
4.有価証券などの売買契約が成立した日は、契約日ではなく約定日と言います。
5.投資信託は、何時までに注文すれば当日の約定日となりますか。
6.今はつみたてNISAとiDeCoと特定口座の約定日が、働くモチベーションになっています。
7.確定拠出でSP500の8割を先日解約しましたが、約定日を確認すると8月21日となっていました。
8.実際の約定価額は、約定日翌日に公表される基準価額が適用されるが、その約定価額はどこで確認すればいいのだろうか。
9.返済期間につきましては毎月の約定日をご返済期日として、約定日を含む14日間のご返済期間中にご入金いただきます。
10.海外の投資信託などでは注文の設定日と約定日は異なるケースが大半だが、日本株の投資信託などは両者が一致します。

この言葉がよく使われる場面としては、売買注文が成立した日を表現したい時などが挙げられます。

例文4にある約定日と契約日は、どちらも約束を取り交わして成立した日を意味します。約定日と契約日の違いは、約定日は主に金融資産に関して使われ、契約日は金融資産だけでなく物品の譲渡など広く使われている点にあります。

受渡日の例文

1.買い付けした株式は、受渡日前に売却することは可能でしょうか。
2.証券会社に勤める友人は、投資初心者の私に約定日と受渡日の違いをわかりやすく教えてくれました。
3.明日は売却代金の受渡日だが、何時ごろに入金されるのだろうか。
4.株式の売却代金を受渡日にすぐに出金するには、どうしたらよいですか。
5.原則として、投資信託の買い付け価格は受渡日ではなく約定日の基準価額となります。
6.国内株式を売却したお金はいつ現金化されるのかについては、取引が成立した日を含めて3営業日目が受渡日になります。
7.株式の取引の場合、受渡日は約定した当日ではなく2営業日後になるが、債券や投資信託の受渡日は銘柄によって異なる。
8.REITの売却金で個別株を買おうと思ったのに、約定日が20日で受渡日が27日までなので来週まで株が買えないことがわかった。
9.約定日と受渡日にはズレがあるので、キャッシュが必要となったときにすぐに現金化できないので気をつける必要がある。
10.投資信託の買付記録をつけるにしても、新興国株式だけ受渡日が約定日から一週間後くらいなので、いつももどかしさを感じます。

この言葉がよく使われる場面としては、売買代金を決済する日を表現したい時などが挙げられます。

例文1について、買い付けした株式は、基本的に約定日当日を含む受渡日前から売却可能です。ただし、約定後すぐに売却した場合でも、受渡日当日までに買付代金相当額を入金する必要があります。

約定日と受渡日という言葉は、どちらも株や投資信託の売買に関する証券用語を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、売買注文が成立した日を表現したい時は「約定日」を、売買代金を決済する日を表現したい時は「受渡日」を使うようにしましょう。

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