【レスポンス】と【リスポンス】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「レスポンス」と「リスポンス」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「レスポンス」と「リスポンス」という言葉は、「反応」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




レスポンスとリスポンスの違い

レスポンスとリスポンスの意味の違い

レスポンスとリスポンスの違いを分かりやすく言うと、レスポンスの方が日本において慣用的であり、リスポンスの方がよりネイティブの発音に近いという違いです。

レスポンスとリスポンスの使い方の違い

一つ目のレスポンスを使った分かりやすい例としては、「早いレスポンスのおかげで問題の解決も早かった」「レスポンスへの対応が第一優先事項である」「消費者からのレスポンスは以前よりも受け取りやすくなった」などがあります。

二つ目のリスポンスを使った分かりやすい例としては、「リスポンスタイムが増加することは不安にも繋がる」「コールアンドリスポンスではどう参加すればいいのか調べておきたい」「リスポンスが無いと困るため何かしら返事がほしい」などがあります。

レスポンスとリスポンスの使い分け方

レスポンスとリスポンスはどちらも同じ語をカタカナ語として使っている言葉で、意味や使い方に違いはありません。強いて挙げるならば発音が違う点が挙げられます。

どちらの言葉も、反応や応答、返事を意味する「response」をそのままカタカナ語として使っており、どちらの表現も間違いではありません。

発音以外に大きな違いはありませんが、インターネット上ではレスポンスという表記の方が多く使われており、検索エンジンにおけるヒット数はリスポンスの約86倍ものヒット数となり、大きく差をつけています。

また、レスポンスは省略して「レス」という使われ方もされていますが、リスポンスを省略して「リス」という使い方をすることはありません。

レスポンスとリスポンスの英語表記の違い

レスポンスもリスポンスも英語にすると「response」となり、例えば上記の「早いレスポンス」を英語にすると「a quick response」となります。

レスポンスの意味

レスポンスとは

レスポンスとは、反応や返事を意味しています。

表現方法は「レスポンスが早い」「レスポンスが悪い」「レスポンスがいい」

「レスポンスが早い」「レスポンスが悪い」「レスポンスがいい」などが、レスポンスを使った一般的な言い回しです。

レスポンスの使い方

レスポンスを使った分かりやすい例としては、「レスポンス分析は品質の向上に大いに役立てられる」「レスポンスの結果に応じて対処を行うのでは遅い」「顧客からのレスポンスは今後の開発に役立てられる」などがあります。

その他にも、「クイックレスポンスは当人の信頼にも関わってくるだろう」「リクエストに対するレスポンスは望んだ形に収まった」「現在関わっている開発ではレスポンス面で改善の余地ありと思っている」などがあります。

レスポンスは英語で「response」と表記され、反応、応答、感応といった意味で使われています。返答することや応答することを意味する「respond」から派生して名詞となった言葉で、「re」は「レ」と表記されています。

「レスポンス分析」の意味

上記例文の「レスポンス分析」とは、ダイレクトメッセージなどのプロモーションに対してどのようなレスポンスがあるかを分析することを表す言葉です。この分析することで消費者のニーズに応えられるようになるため、マーケティングの成功に繋がります。

「クイックレスポンス」の意味

また、上記例文の「クイックレスポンス」とは、販売時や生産時に注文に応じてすぐに反応する経営手法を意味する、特に製造業にて使われていた言葉ですが、今日では電話や会話における「素早い応答」を意味する言葉として使われています。

レスポンスの対義語

レスポンスの対義語・反対語としては、物事の動きを活発にさせるきっかけを意味する「刺激」があります。

レスポンスの類語

レスポンスの類語・類義語としては、働きかけによって起こる物事の動きを意味する「反応」、働きかけによって現れる望ましい結果を意味する「効果」、物事の作用が他のものにまで及ぶことを意味する「影響」、反応を意味する「リアクション」などがあります。

リスポンスの意味

リスポンスとは

リスポンスとは、応答や返答を意味しています。

リスポンスの使い方

リスポンスを使った分かりやすい例としては、「コールアンドリスポンスはライブで一番盛り上がる」「リスポンスを待っているだけでは落ち着かない」「安定したリスポンスのためにも空き容量を確保しておきたい」などがあります。

その他にも、「リスポンスタイムを短くしたい緊急時は違う番号を押すといいらしい」「リスポンスの良さに惹かれてそのアプリの愛好者が増えた」「素早いリスポンスのおかげで彼と仕事ができるのを嬉しく思う」などがあります。

リスポンスは「レスポンス」と読み方が異なるのみで、起源や意味などは全く同じです。「re」をより発音した時の音に近い「リ」と表記しています。

「コールアンドリスポンス」の意味

上記例文の「コールアンドリスポンス」とは、一曲の音楽の中でメインボーカルとコーラスが掛け合いをしている形式を指す言葉ですが、コンサートやライブなどでボーカルの呼びかけに応じて観客が反応することを指して使われることも多くあります。

「リスポンスタイム」の意味

また、上記例文の「リスポンスタイム」とは、事件や事故の通報から警察官がその場に到着するまでの時間を指す言葉ですが、コマンド入力をしたコンピューターからの反応が来るまでの時間や広く応答時間を表す言葉としても使われています。

リスポンスの対義語

リスポンスの対義語・反対語としては、疑わしい点に関して問いただすことを意味する「質問」があります。

リスポンスの類語

リスポンスの類語・類義語としては、他者の反応や意見を意味する「フィードバック」、発表された出来事などの影響で起こる様々な反応を意味する「反響」、ある事柄が他のものに影響を及ぼすことを意味する「余波」などがあります。

レスポンスの例文

1.コールアンドレスポンスをファンが揃って行うために、SNSでその方法を書いて呼び掛けられていることもある。
2.レスポンスの内容によっては対応方法も変わるため、できるだけ早い報告を学生にはお願いしている。
3.彼のメッセージは基本的にレスポンスを必要としない報告ばかりだが、返すと嬉しそうなスタンプが返ってくる。
4.取引先からレスポンスが得られる間に一つ仕事を終わらせておきたい。
5.以前まではダイレクトメッセージのレスポンスで手間を取らせていたが、今ではネット上で簡単にアンケート調査などができる。
6.取引先からのメールにすぐには回答できない内容でも、だいたいのスケジュール感などをすぐにレスポンスするように心がけていたら上司から褒められた。
7.動画が重いとレスポンスが悪くなるので、映像より内容が知りたい動画では、解像度をかなり落として見ている。
8.都合のいいときだけ連絡してきて、自分の都合が悪くなるとレスポンス悪くなるのやめてほしいな。
9.新しい日本語IMEは、機能が改善され、レスポンスの向上や予測変換機能がさらに使いやすくなりました。
10.カスタマーセンターに問い合わせするにもメールではレスポンスが遅いから、結局電話でということになりがちだ。

この言葉がよく使われる場面としては、反応や返事を表す時などが挙げられます。

例文1の「コールアンドレスポンス」は、演者の呼び掛けに観客が応じるやり取りを指す言葉で、「コーレス」と略されることもあります。

リスポンスの例文

1.今使っているパソコンはリスポンスに掛かる時間がだんだん増えてきたので、そろそろ買い替えを検討しなければならないと思い始めた。
2.後輩からのリスポンスを待っているだけでは話が進まないため、自分から動かなければならなかった。
3.ディマンドリスポンスに応じることは環境のためになるうえ、その対価も支払ってもらえるようだ。
4.リスポンスがなくとも相手に知らせておかなければ後でクレームに発展してからでは遅い。
5.あまり問題視していなかったが、ゲーム系アプリのリスポンスの遅さに腹を立てる時もあるため、次スマホを購入する時はスペック面も気にしたい。
6.日本の社用メールは定型の挨拶や言い回しが多く、リスポンス重視のやり取りにはやはりチャットが便利であると感じる。
7.私達は一生懸命に新製品の販促活動を行ったが、消費者からいいリスポンスを得ることができなかった。
8.携帯ゲーム機が発売された当初は、操作のリスポンス遅延が発生するなどの不具合もあったが、後に改善された。
9.心無い誹謗中傷に対して、こちらが真面目にリスポンスすればするほど、さらに餌食にされるだろう。
10.商品に興味のある顧客を逃さないためにダイレクトリスポンスマーケティングの情報商材を買ってテクニックを学ぼうと考えた。

この言葉がよく使われる場面としては、応答や返答を表す時などが挙げられます。

例文3の「ディマンドリスポンス」とは、電力使用のピーク時に使用量を抑えて供給の安定化を図るための仕組みを指す言葉です。

レスポンスとリスポンスは、どちらも「反応や返事」を表します。どちらを使うか迷った場合は、より慣用的な表現をする場合は「レスポンス」を、ネイティブの発音に近い表現をする場合は「リスポンス」を使うと覚えておけば間違いありません。

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