【才気煥発】と【才気横溢】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「才気煥発」(読み方:さいきかんぱつ)と「才気横溢」(読み方:さいきおういつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「才気煥発」と「才気横溢」という言葉は、どちらも「すぐれた才能があふれ出るさま」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




才気煥発と才気横溢の違い

才気煥発と才気横溢の意味の違い

才気煥発と才気横溢の違いを分かりやすく言うと、才気横溢よりも才気煥発の方が一般的に使われているという違いです。

才気煥発と才気横溢の使い方の違い

一つ目の才気煥発を使った分かりやすい例としては、「幼少期から才気煥発な人物でした」「英語がペラペラで才気煥発な人です」「才気煥発なアニメのヒーローに憧れています」「才気煥発な彼が助け舟を出してくれた」などがあります。

二つ目の才気横溢を使った分かりやすい例としては、「才気横溢な彼女は目覚ましい活躍をしている」「才気横溢なので周りから注目されています」「才気横溢な人にも悩みはあるのだと思う」「才気横溢な歌人と言えば清少納言だろう」などがあります。

才気煥発と才気横溢の使い分け方

才気煥発と才気横溢という言葉は、どちらも「才気が盛んに現われること、すぐれた才覚があふれ出ているさま」を意味します。二つの言葉はほぼ同じ意味を持っているため、才気煥発と才気横溢は互いに入れ替えて使うことができます。

あえて違いを挙げるならば、一般的には才気煥発の方が多く使われていることでしょう。才気煥発と才気横溢は意味や使い方に違いはありませんが、世間一般で多用されている才気煥発を使う方が違和感がない表現になります。

才気煥発と才気横溢の英語表記の違い

才気煥発も才気横溢も英語にすると「brilliant」「smart as a whip」「quick-witted」となり、例えば上記の「才気煥発な人物」を英語にすると「a brilliant person」となります。

才気煥発の意味

才気煥発とは

才気煥発とは、すぐれた才能が外にあふれ出ることを意味しています。

才気煥発の読み方

才気煥発の読み方は「さいきかんぱつ」です。誤って「さいけかんぱつ」「さいきかんはつ」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「才気煥発の極み」「才気煥発な人」

「才気煥発の極み」「才気煥発な人」などが、才気煥発を使った一般的な言い回しです。

才気煥発の使い方

才気煥発を使った分かりやすい例としては、「英語の先生はいかにも才気煥発な人です」「リーダーは才気煥発の極みのような人物です」「その才気煥発さにより周囲から絶大な信頼を得ています」などがあります。

その他にも、「英語ディベートで才気煥発ぶりを遺憾なく発揮した」「才色兼備の娘は才気煥発の器量よしです」「姉のような才気煥発さは私にはありません」「彼女の才気煥発ぶりに舌を巻く」などがあります。

才気煥発の「才気」は巧みに物事を処理する知的能力を表し、「煥発」は火が燃え出るように輝き現れることを表します。才気煥発とは、才能がひらめくように現れることを意味し、頭の回転が速く、すばやく適切な判断を下すことができ、創造力に満ちあふれている様子を表す四字熟語です。

「才気煥発な人」の意味

上記の例文にある「才気煥発な人」とは、才能があふれ出ていて、誰もが認めるような特別な能力を持っている人物を表しています。

才気煥発の対義語

才気煥発の対義語・反対語としては、学問や知識に乏しくかつ才能もないことを意味する「浅学非才」、才能がありながら機会に恵まれず力を発揮できない者を意味する「伏竜鳳雛」などがあります。

才気煥発の類語

才気煥発の類語・類義語としては、学問において人並み以上の優れた能力を持っているさまを意味する「才学非凡」、才知があって頭の回転が速いことを意味する「利発」などがあります。

才気横溢の意味

才気横溢とは

才気横溢とは、すぐれた才覚があふれ出ているさまを意味しています。

才気横溢の使い方

才気横溢を使った分かりやすい例としては、「いつも彼女の才気横溢さに助けられています」「亡くなった祖父は才気横溢な人でした」「英語の先生は才気横溢で知られている」「時間の使い方にも才気横溢さが感じられます」などがあります。

その他にも、「彼女は才気横溢だと思います」「転職先で才気横溢ぶりを発揮している」「彼はアイデアマンで才気横溢な人です」「才気横溢な少年探偵が事件を解決した」「最年少記録を塗り替えた才気横溢の人気棋士です」などがあります。

才気横溢という言葉の「横溢」は、水がみなぎりあふれること、転じて、気力などがあふれるほど盛んなことを表します。 才知のすぐれた働きを表す「才気」と組み合わさり、才気横溢とは、すぐれた才知の働きが盛んに現れるさまを意味します。

才気横溢という言葉は、相手への誉め言葉となるプラスイメージの四字熟語です。基本的には身体的な能力ではなく、すぐれた頭の働きに対して用いられています。

才気横溢の対義語

才気横溢の対義語・反対語としては、浅薄な知恵と乏しい才能を意味する「浅知短才」、才能がありながら機会に恵まれず実力を発揮できないでいる者を意味する「臥竜鳳雛」などがあります。

才気横溢の類語

才気横溢の類語・類義語としては、素晴らしい才能が溢れ出ている様子を意味する「才華爛発」、頭がよいことや賢いことを意味する「利口」などがあります。

才気煥発の例文

1.テニス部のプリンスと呼ばれている部長は、容姿端麗なうえに才気煥発です。
2.英語でウィットに富んだ才気煥発な応答ができる、一流のツアーガイドを紹介してもらった。
3.三国志時代の名参謀である諸葛孔明は、才気煥発な人物として語り継がれています。
4.お金や時間の使い方をみれば、あなたが才気煥発かどうか一目瞭然です。
5.才気煥発の極みのような兄なら、必ず東大に現役合格すると思います。
6.今度の上司は小柄で新入社員に見えるほど若々しい女性だが、才気煥発のキレ者で彼女のおかげでうちの部はもっているらしい。
7.彼の才気煥発な様を見て私はすぐに分かった。彼がオリンピックで金メダルを取るのは時間の問題だと。
8.彼女の才気煥発なアイデアによって、売り上げが大幅に増加したのに、会社は彼女に金一封しか報酬を与えていません。
9.才気煥発な学生だった友人は、大学の課題を素早くこなして、夜は繁華街へと遊びに行っていました。
10.教授には才気煥発な中学生の娘さんがいて、私の研究論文にも口を挟むほど優秀でしたから、一切手を抜けませんでした。

この言葉がよく使われる場面としては、すぐれた才知の働きが盛んに現れることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にある「才気煥発」は、「才気横溢」に置き換えることができます。

才気横溢の例文

1.派遣先のIT企業は才気横溢な人ばかりなので、自分の未熟さを痛感しています。
2.幼い頃は才気横溢だと感じていた子どもも、成長するにつれて凡人に感じてしまうものです。
3.困難なプロジェクトではあるが、才気横溢な彼に任せておけば成功するだろう。
4.才気横溢だと評判の同僚は、競合他社から引き抜きの話があるようです。
5.才気横溢な転校生は、さっそくクラスメイトや教師たちから一目置かれているようだ。
6.人は私の事を才気横溢だとか言うけれど、ここまで来るまでには血の滲むような努力があった。
7.世界的な企業で働いていた彼は、才気横溢なアイデアを次々と出し、同僚たちを驚かせるばかりだ。
8.才気横溢な彼女は、学術雑誌に論文を発表し、その知識と独創性で学界内で大変な評判を得ている。
9.才気横溢なプログラマーたちが集まるシリコンバレー企業では、革新的な技術が次々と生まれている。
10.独自のビジネスモデルで業界の構造を変えていこうとするのは、才気横溢な彼ならではの発想です。

この言葉がよく使われる場面としては、才気が盛んに現われることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文の「才気横溢」は、「才気煥発」に置き換えても問題ありません。

才気煥発と才気横溢という言葉は、どちらも「すぐれた才能があふれ出るさま」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、一般的に用いられている「才気煥発」を使う方が通じやすいでしょう。

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