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【紙一重】と【表裏一体】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「紙一重」(読み方:かみひとえ)と「表裏一体」(読み方:ひょうりいったい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「紙一重」と「表裏一体」という言葉は、どちらも「二つの物事の関係」を表しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




紙一重と表裏一体の違い

紙一重と表裏一体の意味の違い

紙一重と表裏一体の違いを分かりやすく言うと、紙一重とはわずかな違いがあることを表し、表裏一体とは密接な関係にあることを表すという違いです。

紙一重と表裏一体の使い方の違い

一つ目の紙一重を使った分かりやすい例としては、「バカと天才は紙一重だということわざがあります」「勝負の世界は紙一重だと思います」「合否結果の分かれ目は紙一重です」「紙一重だけど決定的に違うことがある」などがあります。

二つ目の表裏一体を使った分かりやすい例としては、「それは表裏一体として相関関係にあります」「人の長所と短所は表裏一体の関係なのです」「物事は表裏一体の関係性を保っています」「子育ての喜びと苦労は表裏一体です」などがあります。

紙一重と表裏一体の使い分け方

紙一重と表裏一体という言葉は、どちらも「バカと天才」「長所と短所」のような対照的な二つ物事の関係性を表しますが、意味や使い方には違いがあります。

紙一重とは、一枚の紙の厚さほどのきわめてわずかな違いを意味する言葉です。「バカと天才は紙一重」とは、バカと天才は表面上には大きな差があるようにみえますが、実際はわずかな差しかないことを表しています。

表裏一体とは、二つの物事が表と裏の関係にあるように密接につながり、切り離せないことを意味します。「長所と短所は表裏一体」とは、例えば几帳面な性格は長所であるが、裏を返せば神経質という短所とも言え、相反する長所と短所は大もとでは一つであることを表現しています。

つまり、紙一重とは二つの物事の違いにフォーカスし、表裏一体とは二つの物事が密接な関係であることにフォーカスした表現なのです。

紙一重と表裏一体の英語表記の違い

紙一重を英語にすると「fine line」「a little difference」となり、例えば上記の「バカと天才は紙一重だ」を英語にすると「There is a fine line between a genius and a fool」となります。

一方、表裏一体を英語にすると「inside and outside unification」「two sides of the same coin」となり、例えば上記の「表裏一体として」を英語にすると「as two sides of the same coin」となります。

紙一重の意味

紙一重とは

紙一重とは、一枚の紙の厚さほどのきわめてわずかな違いを意味しています。

紙一重の読み方

紙一重の読み方は「かみひとえ」です。誤って「かみいちじゅう」などと読まないようにしましょう。

紙一重の使い方

紙一重を使った分かりやすい例としては、「紙一重の差でなんとか勝利した」「人生の勝敗は紙一重の差です」「彼はまさに馬鹿と天才は紙一重な人だと思う」「英語の試験は紙一重の差で不合格でした」などがあります。

その他にも、「成功する人と成功しない人の差は紙一重だ」「紙一重の差で悔しい敗退となりました」「アイディアを産む天才と凡人の差は紙一重です」「愛と憎しみは紙一重だと思いませんか」などがあります。

紙一重とは、紙一枚ほどのほんの少しの厚さを表し、物と物との間にわずかな隔てがあるさまを意味します。転じて、数量や程度の差が極めてわずかなさまのたとえに用いられる言葉です。紙一重の「一重」は、重ならずにそのものだけであることを意味し、とても薄いことを表しています。

ことわざ「馬鹿と天才は紙一重」の意味

紙一重を用いたことわざには、「馬鹿と天才は紙一重」があります。馬鹿と天才は紙一重とは、優れた発想や作品を生み出す天才の着想は常識を超えたものであり、常識を知らない馬鹿との区別がつかないことを意味します。

紙一重の対義語

紙一重の対義語・反対語としては、非常な隔たりや大変な差を意味する「雲泥の差」、物事が非常にかけ離れていることを意味する「雲泥万里」、二つのものがひどく違っていることのたとえを意味する「月とスッポン」などがあります。

紙一重の類語

紙一重の類語・類義語としては、ほんのわずかな差を意味する「僅差」、わずかの違いやすこしの差を意味する「小差」、勝負や成否などの分かれ目を意味する「瀬戸際」などがあります。

表裏一体の意味

表裏一体とは

表裏一体とは、二つのものの関係が、表と裏のように密接で切り離せないことを意味しています。

表裏一体の使い方

表裏一体を使った分かりやすい例としては、「メリットとデメリットは表裏一体の関係なのです」「ゆずの香りと苦みは表裏一体です」「表裏一体の正義と悪をテーマにしたアニメです」「健康な心身は美しさと表裏一体の関係にあります」などがあります。

その他にも、「心と体は表裏一体で繋がっています」「義務と権利は表裏一体であることを理解していますか」「英語の学習と感情表現は表裏一体なのです」「イラストの美と醜は表裏一体の関係です」「債権と債務は表裏一体の概念です」などがあります。

表裏一体とは、表と裏は一まとまりであることを表し、相反する二つのものが大もとでは一つであることを意味します。また、二つの物事の関係が密接で切り離せないことの意味でも用いられている四字熟語です。

表裏一体をにテーマした有名な歌謡曲には、二人組のフォークデュオ「ゆず」の「表裏一体」があります。アニメ「HUNTER×HUNTER」で使用された曲であり、歌詞には「光と影」「光と暗闇」「愛情と憎悪」などが表裏一体の関係として表現されています。

表裏一体の対義語

表裏一体の対義語・反対語としては、二つの命題が互いに矛盾して両立しないことを意味する「二律背反」、分割できることを意味する「可分」などがあります。

表裏一体の類語

表裏一体の類語・類義語としては、互いに密接に関連していて離れないことを意味する「相即不離」、全てがとけ合って一つのものになるさまを意味する「混然一体」、物事の関係が密接なことを意味する「緊密」、密接に結びついていて分けられないことを意味する「不可分」などがあります。

紙一重の例文

1.インスタなどSNSで称賛されるか批判されるかは紙一重なので、覚悟のうえで投稿した方がいいよ。
2.バカと天才は紙一重とは、ことわざで言われているだけではなく脳科学的にも実証されているようだ。
3.英語留学が成功するもしないも紙一重、あなたの努力とマインド次第ですよ。
4.幸と不幸が紙一重な人生なので、前向きな気持ちをもって生きていきたい。
5.恋愛心理学によると嫌いと好きは紙一重らしいので、フラれても諦めません。
6.負ければボロカスに言われ勝てばヨイショされ、評価と批判は紙一重で監督業は本当に過酷で孤独な仕事だと思う。
7.成功する人間と成功しない人間の差は紙一重なのだから、そんなに落胆することはありませんよ。
8.人生の好転と悪化は、紙一重の選択と行動によって決まることがありますから、慎重にならざるを得ません。
9.あなた達は勝ったとはいえ、紙一重の差で勝ったに過ぎないのだから、しっかりと今日の試合を振りかえることが必要でしょう。
10.オーディションに参加する俳優たちは皆実力者ゆえに、成功と失敗は紙一重で、運の良し悪しもあると言える。

この言葉がよく使われる場面としては、物と物との間にわずかな隔てがあるさま、数量や程度の差が極めてわずかなさまを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、紙一重という言葉は、二つの物を比較して、その差がわずかであることを表す際に用いられています。

表裏一体の例文

1.英語のスピーキング力とリスニング力は表裏一体なのだから、どちらも疎かにしてはいけません。
2.人間関係は愛と憎しみの表裏一体で、絶妙なバランスで成り立っていると思いませんか。
3.「禍福は糾える縄の如し」は、幸福と不幸は表裏一体であることを意味することわざです。
4.債権と債務は表裏一体の関係である、と商取引について弁護士の友人がわかりやすく教えてくれました。
5.聞く人によって音楽の評価は異なるから、神曲と駄曲は表裏一体だと思います。
6.若い方が優位だと思っていたが彼は人生経験豊かで包容力のある先輩のことが好きで若さと未熟さは表裏一体だと思った。
7.経済においては、需要と供給は表裏一体の関係があり、市場の成長につながっています。
8.人間は、理性と感情が表裏一体であることがあり、そのバランスをとることが大切なのです。
9.投資におけるリスクとリターンは表裏一体の関係であり、リスクを取らないでリターンを得ることは出来ません。
10.社会においても、光と闇は表裏一体であり、どちらか一方だけが存在することはないだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、相反する二つの物がひとつになること、二つの物の関係が密接で切り離せないことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、表裏一体いう言葉は、二つの物を比較して、切り離すことが出来ない密接な関係であることを表す際に用いられています。

紙一重と表裏一体という言葉は、どちらも「二つの物事の関係」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、わずかな違いがあることを表現したい時は「紙一重」を、切り離せない関係であることを表現したい時は「表裏一体」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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