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【一子相伝】と【一家相伝】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「一子相伝」(読み方:いっしそうでん)と「一家相伝」(読み方:いっかそうでん)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「一子相伝」と「一家相伝」という言葉は、どちらも「特別な技術などを受け継ぐこと」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




一子相伝と一家相伝の違い

一子相伝と一家相伝の意味の違い

一子相伝と一家相伝の違いを分かりやすく言うと、一子相伝とは一人だけに受け継ぐことを表し、一家相伝とは家系に受け継ぐことを表すという違いです。

一子相伝と一家相伝の使い方の違い

一つ目の一子相伝を使った分かりやすい例としては、「父から一子相伝の秘法を受け継ぎました」「一子相伝の武術は実在しますか」「うどん作りを一子相伝として伝えていく」「なぜ一子相伝にしたのでしょうか」などがあります。

二つ目の一家相伝を使った分かりやすい例としては、「長男である兄が一家相伝の不動産を相続しました」「このメロンの栽培方法は一家相伝です」「せっかくなので一家相伝の蕎麦をいただきました」などがあります。

一子相伝と一家相伝の使い分け方

一子相伝と一家相伝という言葉は、どちらも特別な知識や技術などを受け継いでいくことを表しますが、意味や使い方には違いがあります。

一子相伝とは、学問や技芸などの師が、その奥義や秘法を自分の子供のうち一人にだけ伝えることを意味します。受け継ぐのは「一子」であり、複数の子どもがいる場合には一人に絞らなければなりません。

一家相伝とは、学問や武術などで奥儀や極意などが、一つの家に代々伝わってきたことを意味します。特別な技術などを、家の中の誰か一人ではなく、家全体あるいは家系として守り継いでいる様子を表します。

つまり、一子相伝とは子ども一人にだけ受け継ぐことを表しますが、一家相伝とは家系に受け継ぐことを意味します。したがって、一子相伝であれば後継者は一人だけですが、一家相伝の場合は一人に限らず複数人の後継者がいる可能性があるのです。

一子相伝と一家相伝の英語表記の違い

一子相伝を英語にすると「trade or learning from father to only one child」となり、例えば上記の「一子相伝の秘法」を英語にすると「the mysteries of an art, handed down from the father to only one of his sons」となります。

一方、一家相伝を英語にすると「family inheritance」となり、例えば上記の「一家相伝の不動産」を英語にすると「a family estate」となります。

一子相伝の意味

一子相伝とは

一子相伝とは、学問や技芸などの奥義・秘法を、自分の子の中の一人だけに伝えることを意味しています。

一子相伝の読み方

一子相伝の読み方は「いっしそうでん」です。誤って「いっししょうでん」「いっしあいでん」などと読まないようにしましょう。

一子相伝の使い方

一子相伝を使った分かりやすい例としては、「一子相伝の職人技をテレビで観る」「ひと昔前、歌舞伎は一子相伝でした」「北斗神拳は一子相伝のはずです」「一子相伝を貫くのは容易いことではありません」などがあります。

その他にも、「父より一子相伝の味を伝授される」「一子相伝の伝承民間医学があります」「一子相伝の暗殺拳をご存知ですか」「英語圏にも一子相伝の文化があります」「門外不出のレシピは一子相伝によって守られています」などがあります。

一子相伝の「一子」は文字通り「子ども一人」を表し、「相伝」は代々受け継いで伝えることを表します。一子相伝とは、学問や技芸などの師が、その奥義や本質を自分の子どもの中の一人にだけ伝えて、他の者には秘密にすることを意味する四字熟語です。

一子相伝という言葉は、自分の子ども以外の弟子に受け継ぐ場合でも使用されています。ただし、複数人ではなく、一人に絞って奥義や秘法を引き継がせるというニュアンスがあることに注意しましょう。

一子相伝の対義語

一子相伝の対義語・反対語としては、自社の技術の利用を他社に許諾したり技術情報を公開したりすることを意味する「オープン戦略」などがあります。

一子相伝の類語

一子相伝の類語・類義語としては、学問や技芸などの奥義を父から子だけに伝えていくことを意味する「父子相伝」、大切な物を部外者に見せないように外に持ち出さないことを意味する「門外不出」などがあります。

一家相伝の意味

一家相伝とは

一家相伝とは、特別な技術などを代々伝え持っていることを意味しています。

一家相伝の使い方

一家相伝を使った分かりやすい例としては、「一家相伝の技が冴える革靴です」「一家相伝の技術として受け継ぎました」「この英語学習メソッドは一家相伝です」「一家相伝のマスクメロンをご賞味ください」などがあります。

その他にも、「一家相伝の技を守るランプ職人です」「一家相伝の特技として継承されてきた」「このレシピは一家相伝のため門外不出です」「一家相伝の漆の技術を先代より受け継ぎました」「その技法は一家相伝で受け継がれている」などがあります。

一家相伝とは、一つの家に代々伝わってきたことを意味し、特に、芸事や学問あるいは武術などで代々伝えられる奥義や教えなどを指す四字熟語です。一家相伝の「一家」は、一つの家族や一つの所帯を表します。

一家相伝のメリットとしては、限られた人に伝授することによる希少価値が高めたり、亜流を生みにくくすることなどが挙げられます。デメリットは、後継者が途絶え、将来的な技術や技法の喪失という危険性があることです。

一家相伝の対義語

一家相伝の対義語・反対語としては、特定の人に限定せず広く一般の人々に観覧や使用などを許すことを意味する「公開」などがあります。

一家相伝の類語

一家相伝の類語・類義語としては、風習や言い伝えなどを受け継いで後世に伝えていくことを意味する「伝承」、事業や地位などを引き継ぐことを意味する「後継」、学芸や武術などで容易には人に伝えない奥深くて最も大切な事柄を意味する「奥義秘伝」などがあります。

一子相伝の例文

1.その昔、漢方医学は一子相伝であり、医師の個人的技量に大きく依存するものでした。
2.茶道では、従来から一子相伝をとる派と完全相伝を唱える派とに分かれていました。
3.500年もの間、一子相伝で伝わってきた武術が実在することをご存知でしょうか。
4.難しい職人技が一子相伝で現代まで続いているなんて、そう簡単には信じられません。
5.伝統の技を一子相伝で受け継がれることには、メリットもデメリットもあります。
6.伯父は伝統和菓子の技法を一子相伝で長男にだけ教えたそうだが、長男は最近体調がすぐれないとかで周囲は心配している。
7.祖父が築き上げた製麺の技術は、家族内で一子相伝の形で受け継がれ、今日まで伝統を守り続けています。
8.昔ながらの農法は、祖母から一子相伝の形で孫たちに引き継がれ、地元の農産物に独自の特徴を見せている。
9.我々の工房は昔ながらの一子相伝ではなく、学びたい人であれば誰でも学ぶことができます。
10.この一家相伝の漆の技術は先祖代々受け継がれてきたが、彼には子供のがいなかったのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、学問や芸能などの師が、その奥義を自分の子または弟子の一人にだけ伝授して、他の者には秘密にすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、一子相伝という言葉は、学問や技芸あるいは武術の伝承方法に関して使用されています。

一家相伝の例文

1.伝統工芸品の中には、一家相伝として他人が技法を授かることができないものあります。
2.解放的なイメージのある英語圏の国々にも、一家相伝という文化はあるのだろうか。
3.栽培方法は一家相伝といわれるメロンは、肉厚な果肉がジューシーで極上の旨さでした。
4.口コミで評判の一家相伝のマスクメロンは、通常3万円を超える価格だそうです。
5.さまざまな流派を生じさせないためには、一家相伝ではなく一子相伝にするべきであろう。
6.実家は一家相伝のレシピで老舗の名店といわれてきたが、兄嫁や甥っ子が商売っ気を出し店の味を変えようとしている。
7.あのレストランでは、創業者の祖母の一家相伝のレシピが使われ、その味わいは地元で愛されていたので、閉店の知らせはショックでした。
8.父から一家相伝の畑仕事を学んだ彼は、その知識を活かして地域の農業に貢献しようと考えている。
9.あの針灸院では一家相伝の秘法なるものがあるそうだが、その詳細は部外者の私にはわからない。
10.彼はそのペーストを一家相伝の秘伝の調味料と冗談っぽく言ったが、味噌をベースとして一般家庭にあるものでできるらしい。

この言葉がよく使われる場面としては、一つの家に代々伝わってきたことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、一家相伝という言葉は、さまざまな知恵や技術を受け継ぐ方法を表わす際に使用されています。

一子相伝と一家相伝という言葉は、どちらも「特別な技術などを受け継ぐこと」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、一人だけに受け継ぐことを表現したい時は「一子相伝」を、家系に受け継ぐ場合を表現したい時は「一家相伝」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
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