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【貴店】と【貴社】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「貴店」(読み方:きてん)と「貴社」(読み方:きしゃ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「貴店」と「貴社」という言葉は、どちらも「店舗や会社に対する尊敬表現」を意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




貴店と貴社の違い

貴店と貴社の意味の違い

貴店と貴社の違いを分かりやすく言うと、貴店とは個人経営の店舗を表し、貴社とは法人経営の店舗や会社を表すという違いです。

貴店と貴社の使い方の違い

一つ目の貴店を使った分かりやすい例としては、「貴店で購入した洋服のお直しをお願いできますか」「貴店に履歴書を送付した者です」「明日10時に貴店に伺います」「貴店の更なる発展を心より祈念しております」などがあります。

二つ目の貴社を使った分かりやすい例としては、「貴社の新サービスに大変興味があります」「貴社への商品到着は明後日の予定です」「貴社のお役に立てるよう精一杯対応させていただきます」「貴社の規定に従います」などがあります。

貴店と貴社の使い分け方

貴店と貴社という言葉は、どちらも店舗や会社に対する敬意を含んだ表現であり、ビジネスメールや文書で用いられている文語です。二つの言葉はとてもよく似ていますが、意味や使い方には違いがあります。

貴店とは、「あなたのお店」を意味する尊敬表現です。会社組織ではない、個人経営のお店や店舗などに対して用いられる言葉です。一方、貴社とは、「あなたの会社」を表す尊敬表現です。会社組織に対して使用される言葉であり、個人経営の店舗に対して使われることばありません。

したがって、会社組織の店舗やチェーン展開されているお店は、「貴店」ではなく「貴社」と表現する方が適切です。

貴店と貴社の英語表記の違い

貴店を英語にすると「your store」「your shop」となり、例えば上記の「貴店で」を英語にすると「in your store」となります。一方、貴社を英語にすると「your company」となり、例えば上記の「貴社のサービス」を英語にすると「your company’s services」となります。

貴店の意味

貴店とは

貴店とは、相手を敬って、その店をいう語を意味しています。

表現方法は「貴店のアルバイトを志望」「貴店の益々のご繁盛を」

「貴店のアルバイトを志望」「貴店の益々のご繁盛を」などが、貴店を使った一般的な言い回しです。

貴店の使い方

貴店を使った分かりやすい例としては、「貴店のアルバイトを志望します」「貴店にメールで連絡していた者です」「貴店で購入したアクセサリーをリメイクしたいのですが」「話し言葉では貴店とは言わないだろう」などがあります。

その他にも、「貴店の益々のご繁盛をお祈り申し上げます」「仕事で貴店を利用させていただいております」「貴店の料理とおもてなしに感動いたしました」「貴店で購入した商品の使い方が分かりません」などがあります。

貴店とは、お店や店舗に対して敬意を表す尊敬表現であり、ビジネスシーンやアルバイトの面接などで使われている言葉です。貴店の「貴」は価値や身分が高いことを表し、相手に対する敬意を示します。「店」は品物を並べて売るところ、商売をする場所を表す漢字です。

貴店という言葉は、日常会話や口頭の話し言葉として使用されず、手紙やメールで用いられる文章語です。ビジネスにおける文書だけでなく、就職活動やアルバイトの志望動機を書く際にも使われています。

「貴店様」は誤り

貴店を用いた誤った表現には「貴店様」があります。貴店そのものが敬語表現なので、「様」を加えて「貴店様」と書くことは、二重敬語になってしまいます。丁寧に表現するつもりが、間違った表現になってしまわないよう注意しましょう。

貴店の対義語

貴店の対義語・反対語としては、自分の店をへりくだっていう語を意味する「弊店」、自分の店をへりくだっていう語を意味する「小店」などがあります。

貴店の類語

貴店の類語・類義語としては、奉公人または出入りの職人などがその商家を敬っていう語を意味する「御店」などがあります。

貴社の意味

貴社とは

貴社とは、相手を敬って、その所属する会社などをいう語を意味しています。

貴社の読み方

貴社の読み方は「きしゃ」です。誤って「きじゃ」「きやしろ」などと読まないようにしましょう。

表現方法は「貴社を志望しました」「貴社を志望した理由」

「貴社を志望しました」「貴社を志望した理由」などが、貴社を使った一般的な言い回しです。

貴社の使い方

貴社を使った分かりやすい例としては、「貴社の益々のご発展をお祈り申し上げます」「こちらに貴社名をご記入ください」「貴社のマーケティング戦略をサポートします」「貴社より発売された製品に興味があります」などがあります。

その他にも、「貴社のアルバイト求人を拝見いたしました」「メールに貴社と書くか御社と書くべきか迷う」「エントリーシートには貴社と書くべきだろう」「履歴書の備考欄に貴社規定に従いますと記入しました」などがあります。

貴社とは、「あなたの会社」を意味する尊敬表現です。ビジネスにおける文書やメールなどの文語として用いられています。貴社という言葉は、「汽車」「記者」など同音異義語が多く存在するため、話し言葉では使用されていません。

「貴社様」は誤り

貴社を用いた誤った表現には「貴社様」があります。貴社は、その言葉だけで敬語表現です。そのため、「様」を付けて「貴社様」と書くのは二重敬語になってしまいます。「貴社」のみで十分正しい敬語表現であることを覚えておきましょう。

貴社の対義語

貴社の対義語・反対語としては、自分が勤務している会社をへりくだっていう語を意味する「小社」、自分の会社をへりくだっていう語を意味する「弊社」、自分の所属するこの会社を意味する「当社」などがあります。

貴社の類語

貴社の類語・類義語としては、相手を敬ってその人が属する会社などをいう語を意味する「御社」、他人を敬ってその住居をいう語を意味する「尊堂」などがあります。

貴店の例文

1.私が貴店のアルバイトを志望したのは、自宅から近く通いやすいためです。
2.貴店でアルバイトとして働きたいのですが、面接をお願いできますでしょうか。
3.貴店に履歴書を送付した者ですが、ご覧になっていただけましたでしょうか。
4.貴店の都合により、この取り扱いを停止されても異議ありません。
5.貴店において修理費の概算を口頭で伝えられましたが、見積書を発行してもらえますか。
6.先日貴店あてに夏期キャンペーンの参加アンケートをお送りいたしましたがご覧になっていただけましたでしょうか。
7.貴店において販売されている限定商品について、事前に予約を行いたいのですが、その手続きについて教えていただけますでしょうか。
8.最後になりましたが、、貴店のご発展と佐藤様のご健勝を心よりお祈り申し上げます。
9.私にとって、貴店の特製の豚まんに出会えたことは、間違いなく幸せな出来事の一つです。
10.私が貴店の商品を知っていたのは、以前テレビのバラエティー番組で紹介されたのをたまたま見ていたからです。

この言葉がよく使われる場面としては、店舗に対する尊敬を表現したい時などが挙げられます。

例文1のように、貴店という言葉は、バイト履歴書の志望動機などを書く欄などで使用されています。

貴社の例文

1.拝啓 初秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
2.弊社は貴社に日頃から多大なお付き合いを頂きまして、誠に感謝申し上げます。
3.2000年に貴社より発売されましたコピー機が壊れてしまいました。修理可能でしょうか。
4.部下が取引先へのメールに「貴社様」と書いていたので、厳しく注意しました。
5.貴社の製品を譲り受けましたが、詳しい使い方がわかりません。取扱説明書を送って頂けないでしょうか。
6.永年にわたるご厚情に心から御礼申し上げます。貴社の今後のますますのご発展をお祈り申し上げます。
7.貴社の環境保全活動には、地球の未来を考える上で非常に重要だと思いますし、他社も見習うべきです。
8.貴社のビジネスモデルには、独自のアイデアが盛り込まれているため、競争力があると思います。
9.私は、貴社の得意とする食品向けのパッケージデザインに携わりたいと思い、デザイナー職を志望しました。
10.私が思うに、貴社の商品は、高品質でありながらリーズナブルな価格帯であることが魅力です。

この言葉がよく使われる場面としては、会社に対する尊敬を表現したい時などが挙げられます。

例文4にある「貴社様」は二重敬語であり、間違った日本語です。「貴社」はそのものが敬語なので、更に尊敬の意を表す「様」を付け加えると二重敬語になってしまします。

貴店と貴社という言葉は、どちらも「店舗や会社に対する尊敬」を表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、個人経営の店舗を表現したい時は「貴店」を、法人形態の店舗や会社を表現したい時は「貴社」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
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