同じ「すえながくおしあわせに」という読み方の「末長くお幸せに」と「末永くお幸せに」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「末長くお幸せに」と「末永くお幸せに」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります。
「末長くお幸せに」と「末永くお幸せに」の違い
「末長くお幸せに」と「末永くお幸せに」の意味の違い
「末長くお幸せに」と「末永くお幸せに」の違いを分かりやすく言うと、「末長くお幸せに」とは「末永くお幸せに」の間違った使い方、「末永くお幸せに」とは限りなく幸せになってくださいということです。
「末長くお幸せに」は誤字
一般的には「末長くお幸せに」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「末永くお幸せに」のことを間違えて「末長くお幸せに」を使っている人がほとんどです。
「末永くお幸せに」は正しい日本語
正しい言葉である「末永くお幸せに」を使った分かりやすい例としては、「この度は結婚おめでとうございます、末永くお幸せに」「末永くお幸せになることを願っています」「結婚式で末永くお幸せにという言葉を贈る」などがあります。
「末永くお幸せに」という言葉はあっても、「末長くお幸せに」という言葉は存在しません。同時に「末永くお幸せに」という単語の意味について「限りなく幸せになってくださいということ」と覚えておきましょう。
「末永くお幸せに」の英語表記
「末永くお幸せに」を英語にすると「Happily Ever After」「Wedding wishes for both of you」「I wish you both happiness forever」となります。
「末長くお幸せに」の意味
「末長くお幸せに」とは
「末長くお幸せに」とは、「末永くお幸せに」の間違った使われ方です。
「末長くお幸せに」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「末永くお幸せに」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。
「末長くお幸せに」と間違えやすい理由
「末長くお幸せに」と「末永くお幸せに」を間違えてしまう理由としては、「末長く」と「末永く」の表現が似ているからです。しかし、「末長くお幸せに」はあまり適切な言葉ではないので、使用しないように注意しましょう。
「末長くお幸せに」が間違いである理由
ではなぜ「末長くお幸せに」が間違った言葉かというと、「長い」と「永い」の違いです。
どちらもある時点までの間隔が大きいことを意味しているのですが、「長い」は終わりや期間があるというニュアンスを持っています。一方、「永い」は永久という意味でいつまでも終わりがないというニュアンスで使います。
そのため、結婚のお祝いのメッセージなどで「末長くお幸せに」としてしまうと、期間は長いがいつか終わりのあるというニュアンスになってしまい、その場には相応しくない表現になります。
つまり、いつまでも終わりを迎えることなく幸せが続いて欲しい場合は、永久というニュアンスを持つ「末永くお幸せに」を使うのが適していると覚えておきましょう。
「末長くお幸せに」の「長い」の正しい使い方
間違った言葉である「末長くお幸せに」の「長い」を使った別の言葉としては、長期にわたって続いていることを意味する「息が長い」、ゆったりと構えてあせらないことを意味する「気が長い」、お喋りであることを意味する「舌が長い」などがあります。
「末永くお幸せに」の意味
「末永くお幸せに」とは
「末永くお幸せに」とは、限りなく幸せになってくださいということを意味しています。
「末永くお幸せに」の読み方
「末永くお幸せに」の読み方は「すえながくおしあわせに」です。誤って「まつながくおしあわせに」と読まないようにしましょう。
表現方法は「末永くお幸せになさってください」「末永くお幸せにね」
「末永くお幸せになさってください」「末永くお幸せにね」などが、「末永くお幸せに」を使った一般的な言い回しになります。
「末永くお幸せに」の使い方
「末永くお幸せに」を使った分かりやすい例としては、「結婚おめでとう末永くお幸せにね」「末永くお幸せになることを心よりお祈りしています」「温かい家庭を築いてください、末永くお幸せに」「末永くお幸せにはお祝いのフレーズとしてよく使われている」などがあります。
「末永くお幸せに」は、終わりがなくいつまでのことを意味する「末永く」に、幸せになってくださいのことを意味する「お幸せに」が合わさり、限りなく幸せになってくださいということを意味する言葉です。
「末永くお幸せに」は結婚式などのお祝いのメッセージとして使うのが一般的になっています。また、話し言葉だけでなく祝電や手紙などで使うことも可能です。
「末永くお幸せに」は目上の人に対しても使うことができますが、そのままではフランクなイメージがあるため、「末永くお幸せになさってください」「末永くお幸せにお過ごしください」などのように、前後の文章に敬語表現を使うのがいいでしょう。
「末永くお幸せに」の類語
「末永くお幸せに」の類語・類義語としては、ずっと幸せが続くことを願うことを意味する「いつまでもお幸せに」、いつまでも幸せが変わらないことを願うことを意味する「幾久しくお幸せに」などがあります。
「末長くお幸せに」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、「末永くお幸せに」という言葉を間違えて「末長くお幸せに」と表現している時などが挙げられます。
「末長くお幸せに」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「末永くお幸せに」を間違えて使っている可能性が高いです。
「末長くお幸せに」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「末長くお幸せに」ではなく、「末永くお幸せに」と表現するのが正しい使い方になります。
「末永くお幸せに」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、限りなく幸せになってくださいということを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「末永くお幸せに」は結婚のお祝いのメッセージで送る言葉です。
「末長くお幸せに」と「末永くお幸せに」どちらを使うか迷った場合は、「末長くお幸せに」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「末永くお幸せに」を使うようにしましょう。