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【不屈】と【不抜】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「不屈」(読み方:ふくつ)と「不抜」(読み方:ふばつ)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「不屈」と「不抜」という言葉は、どちらも「意志の強さ」を表しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




不屈と不抜の違い

不屈と不抜の意味の違い

不屈と不抜の違いを分かりやすく言うと、不屈とは意志の強さのみを表し、不抜とは意志の強さだけでなく物体の頑丈さも表すという違いです。

不屈と不抜の使い方の違い

一つ目の不屈を使った分かりやすい例としては、「不屈の精神を意味する名言はたくさんあります」「不屈の闘志で巻き返しを図る」「世界を目指す不屈のボクサーがいる」「梅の花言葉の一つに不屈の精神があります」などがあります。

二つ目の不抜を使った分かりやすい例としては、「あの頃は堅忍不抜の決心で努力していました」「不抜の信念をもって任務を遂行する」「武道によって確固不抜の心技を極める」「引き出しには不抜な錠前が取付けてあります」などがあります。

不屈と不抜の使い分け方

不屈と不抜という言葉は、どちらも意志の強さや諦めない精神力などを表しますが、意味や使い方には違いがあります。

不屈とは、苦しみや困難に負けず、意志を貫くことを意味します。「不屈の精神」とは、目標達成のために困難や苦悩にくじけず、行動し続ける強い精神力を表す言葉です。「不屈のボクサー」とは、くじけたり諦めたりせずに勝負に挑むボクサーを表しています。

不抜とは、しっかりしていて動かないことを意味します。「不抜の信念で遂行する」のように、意思が固く動揺しない精神力を表します。また、「不抜な錠前が取付けてある」のように、しっかりと頑丈な物体を表現することもあります。不屈にはこのような意味がない点が、明確な違いになります。

二つの言葉を比べると、不屈よりも不抜の方が広い意味を持ち、幅広いシーンで使うことができる言葉だと言えるでしょう。

不屈と不抜の英語表記の違い

不屈を英語にすると「indomitability」「fortitude」「unconquerable」となり、例えば上記の「不屈の精神」を英語にすると「an indomitable spirit」となります。

一方、不抜を英語にすると「invincible」「firm」「truehearted」となり、例えば上記の「堅忍不抜の決心」を英語にすると「an invincible resolution」となります。

不屈の意味

不屈とは

不屈とは、どんな困難にぶつかっても、意志を貫くことを意味しています。

表現方法は「不屈の精神」「不屈の闘志」「不屈の魂」

「不屈の精神」「不屈の闘志」「不屈の魂」などが、不屈を使った一般的な言い回しです。

不屈の使い方

不屈を使った分かりやすい例としては、「彼は不撓不屈の思いで苦難を乗り越えた」「強靭な心身と不屈不撓の心を育てる」「不屈なアイツを討ち倒せ」「不屈の精神と強い信念で英語教室を開きました」などがあります。

その他にも、「困難に立ち向かうには不屈の闘志が必要だ」「あのデザイナーは不屈の独創力を持っている」「不屈の魂で地方創成に取り組む所存です」「ランニングは体力と不屈の精神を必要とします」などがあります。

不屈という言葉の「屈」は訓読みで「かがむ」と読み、折り曲げることや、勢いや意欲がそがれることを表します。打消しの助字である「不」と結びつき、不屈とは、苦難に負けず意志を貫くことを意味する言葉です。

四字熟語「不撓不屈」の意味

不屈を用いた四字熟語には「不撓不屈」(読み方:ふとうふくつ)があります。不撓不屈とは、古代中国の書物「漢書」に由来する言葉であり、どんな困難や障害をも乗り越える強い意志をもっているさまを表します。「不屈不撓」とも言います。 

不屈の対義語

不屈の対義語・反対語としては、意志が弱いことを意味する「弱志」、意志が弱く決断力に欠けることを意味する「薄志弱行」などがあります。

不屈の類語

不屈の類語・類義語としては、意志が堅くて強く挫けないことを意味する「剛毅」、気性が強く信念を曲げないことを意味する「剛直」、物事をあくまでやりとおすたくましい精神を意味する「根性」、苦難などを堪えることを意味する「忍耐」などがあります。

不抜の意味

不抜とは

不抜とは、しっかりしていて動かないこと、意志が強くて動揺しないことを意味しています。

不抜の読み方

不抜の読み方は「ふばつ」です。誤って「ふぬけ」「ふぬく」などと読まないようにしましょう。

不抜の使い方

不抜を使った分かりやすい例としては、「不抜の決心をもって事に当たる」「座右の銘にしている四字熟語は堅忍不抜です」「不抜の志はあなたを成功に導くでしょう」「習字で不抜之志と書きました」などがあります。

その他にも、「確固不抜の精神で勝ち抜きました」「やり遂げるためには確乎不抜の精神が必要だ」「厳しい修行によって不抜の拳を体得した」「平和記念公園の不抜の塔を訪れる」「この建物は古くても不抜です」などがあります。

不抜とは、抜けないことの意味から、しっかりしていて動かないこと、意志が強くて気持ちが揺れ動かないことを表す言葉です。主に精神的な意志の強さを表す時に用いられていますが、「この建物は不抜です」のように物体が頑丈であることにも使用されています。

「堅忍不抜」の意味

上記の例文にある「堅忍不抜」(読み方:けんにんふばつ)とは、辛いことも耐え忍んで、どんな困難にも心を動かさないことを意味します。「堅忍」とは、辛抱強く我慢することです。

「確固不抜」の意味

不抜を用いた四字熟語には「確固不抜」があります。「確乎不抜」とも書き、意志や精神などがしっかりとしていて動じないさまや、固く定まって変えることができないさまを表します。

「不抜け」は誤り

不抜を用いた誤った表現には「不抜け」があります。正しくは「腑抜け」であり、気力や精神力などが乏しいために、事を行えないことを意味します。「腑」は「はらわた」であり、はらわたを抜き取られた状態を表した言葉です。

不抜の対義語

不抜の対義語・反対語としては、弱い意志を意味する「薄志」、物事をやりとげようとする気持ちや判断力に欠けることを意味する「意志薄弱」などがあります。

不抜の類語

不抜の類語・類義語としては、どのような困難にあっても屈しないことを意味する「不撓」、何かを行おうとする精神力を意味する「気力」、物事を飽きずに長くやり続ける気力を意味する「根気」などがあります。

不屈の例文

1.今は辛くても不屈の精神を持ち続ければ、必ず道は開けると信じて頑張りましょう。
2.困難や苦労はたくさんありましたが、不撓不屈の努力が成功につながりました。
3.逆境に負けない不屈の精神で、英語留学の期間を乗り切りました。
4.私の座右の銘は、不撓不屈です。どんな状況でも決してくじけずに物事をやり遂げたいです。
5.ビジネスの成功には、くじけない不屈性と時代に対応する柔軟性が不可欠です。
6.彼の不屈の努力が実を結び日本代表に選出され地元や同級生は大騒ぎしている。
7.長年の闘病生活でも、彼女は不屈の精神で前向きに生き続け、多くの人を勇気づけました。
8.怪我から復帰後、不屈の闘志を持って挑んだ試合で、彼は見事勝利を手にしました。
9.祖父は今でこそ穏やかな隠居生活を送っているが、眼なざしの不屈な強さは少しも失われていない。
10.プロジェクトの遅れに悩んでいた私達は、不屈の努力でなんとかスケジュールを取り戻しました。

この言葉がよく使われる場面としては、くじけないこと、負けないこと、服従しないことを表現したい時などが挙げられます。

例文4にあるように「不撓不屈」という四字熟語は、座右の銘にも用いられています。「不屈不撓」と言い換えることもできます。例文5の「不屈性」とは、意志を貫く性質、諦めない性質を表します。

不抜の例文

1.私たちの道場訓の一つに、「心身を練磨し確固不抜の心技を極めること」があります。
2.本校の教育活動を支えているものは、校訓である「堅忍不抜」の精神です。
3.不抜の志をもつ友人は、アルバイトで資金を貯めて英語留学の夢を果たしました。
4.どんなことにもめげない堅忍不抜の精神があれば、困難を乗り越えられると思います。
5.その建物の内部には、巨大かつ堅固不抜の金庫がある、と噂されています。
6.いつも不抜の信念をもって人生に挑んでいる彼は、周囲から大きな尊敬を受けています。
7.もしもこれからも不抜の志を持ち続けるなら、あなたの事業はきっと成功に導かれることでしょう。
8.確固不抜の精神を持った彼は、どんな困難にも屈しないので、この程度の失敗はなんてことはないのだ。
9.我々は堅忍不抜の精神をもって困難を乗り越え、事業を軌道に乗せることに成功しました。
10.ジャーナリストたるもの、常におのれの発する一語一語に不抜の責任を持つべきなのではないか。

この言葉がよく使われる場面としては、強くしっかりしていて動かないことを表現したい時などが挙げられます。

例文1から例文4にある不抜は、意志や精神が強くしっかりしているさまを表しています。例文5の不抜は、物体が頑丈で動かないさまを表しています。

不屈と不抜という言葉は、どちらも「意志の強さ」を表します。さらに「不抜」という言葉は、建物や物体が頑丈で動かない様子も表すことを覚えておきましょう。

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