似た意味を持つ「心待ちにしております」(読み方:こころまちにしております)と「心待ちにしています」(読み方:こころまちにしています)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「心待ちにしております」と「心待ちにしています」という言葉は、どちらも心の中で待ち望むことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「心待ちにしております」と「心待ちにしています」の違い
「心待ちにしております」と「心待ちにしています」の意味の違い
「心待ちにしております」と「心待ちにしています」の違いを分かりやすく言うと、「心待ちにしております」の方が「心待ちにしています」よりも丁寧な表現という違いです。
「心待ちにしております」と「心待ちにしています」の使い方の違い
一つ目の「心待ちにしております」を使った分かりやすい例としては、「あなたとお会いできるのを心待ちにしております」「本年はお目にかかれることを心待ちにしております」「お返事を心待ちにしております」などがあります。
二つ目の「心待ちにしています」を使った分かりやすい例としては、「また会える日を心待ちにしています」「彼からの連絡を心待ちにしています」「友人の来店を心待ちにしています」などがあります。
「心待ちにしております」と「心待ちにしています」の使い分け方
「心待ちにしております」と「心待ちにしています」はどちらも心の中で待ち望むことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「心待ちにしております」の方が「心待ちにしています」よりも丁寧な表現という点です。
そのため、取引先や上司などの目上の人に対して使う場合は「心待ちにしております」を、立場が同等な人や目下の人に使う場合は「心待ちにしています」を使うと覚えておきましょう。
「心待ちにしております」と「心待ちにしています」の英語表記の違い
「心待ちにしております」も「心待ちにしています」も英語にすると「looking forward to」となり、例えば上記の「お返事を心待ちにしております」を英語にすると「I’m looking forward to your reply」となります。
「心待ちにしております」の意味
「心待ちにしております」とは
「心待ちにしております」とは、心の中で待ち望むことを意味しています。
表現方法は「お会いできるのを心待ちにしております」「復帰を心お待ちにしております」
「お会いできるのを心待ちにしております」「復帰を心お待ちにしております」などが、「心待ちにしております」を使った一般的な言い回しになります。
「心待ちにしております」の使い方
「心待ちにしております」を使った分かりやすい例としては、「当日お目にかかれることを心待ちにしております」「またのご来店を心待ちにしております」「良いお返事を心待ちにしております」「あなたからのお便りを心待ちにしております」などがあります。
「心待ちにしております」は、心の中で待ち望むことを意味する「心待ちにする」に、丁重語の「おる」と、丁寧語の「ます」が合わさった丁重語表現です。
丁重語とは謙譲語の一種で謙譲語Ⅱとも言われており、自分や身内の行動を謙る場合に使う言葉です。謙譲語は自分の行動を謙り行為の受け手に敬意を示す場合に使うのに対して、丁重語は自分の行動を謙り、話の聞き手に敬意を示す場合に使うというのが違いになります。
例えば、「昨日から友人の家で資格の勉強をしております」とすると、「おります」は友人へ敬意を示しているのではなく、話しを聞いている人に対して敬意を表しています。
「心待ちにしております」は上司や取引先などに対しても使える
「心待ちにしております」はとても丁寧な表現なので、ビジネスシーンなどで上司や取引先などに対しても使うことができると覚えておきましょう。また、「心よりお待ちしております」とすることによって、さらに丁寧な表現することが可能です。
その他の場面では、就活の面接、年賀状、メルカリなどの取引サイトなどでも使うことができます。
「心待ちにしております」の類語
「心待ちにしております」の類語・類義語としては、楽しいこととして期待することを意味する「楽しみにしております」、願いがかなうように祈ることを意味する「祈念しております」などがあります。
「心待ちにしています」の意味
「心待ちにしています」とは
「心待ちにしています」とは、心の中で待ち望むことを意味しています。
表現方法は「復帰を心お待ちにしています」「お会いできるのを心待ちにしています」
「復帰を心お待ちにしています」「お会いできるのを心待ちにしています」などが、「心待ちにしています」を使った一般的な言い回しになります。
「心待ちにしています」の使い方
「心待ちにしています」を使った分かりやすい例としては、「商品の到着を心待ちにしています」「あなたと会える日を心待ちにしています」「同僚の職場復帰を心待ちにしています」「親友の晴れ着姿を心待ちにしています」などがあります。
「心待ちにしています」は心の中で待ち望むことを意味する「心待ちにする」に、丁寧語の「ます」がついた敬語表現です。丁寧語とは、丁寧な言い方をすることによって相手への敬意を示すことを意味しています。
「心待ちにしています」は上司や取引先などに対して使えない
「心待ちにしています」は丁寧語なのでビジネスシーンでも使うことができますが、謙譲語や尊敬語ではないため、上司や取引先などの目上人に対しては使うことができないと覚えておきましょう。したがって、同僚や部下などの目下の人に対してのみ使う言葉になります。
もし、目上の人に対して使いたいのであれば、「心待ちにしています」をさらに丁寧にした「心待ちにしております」を使うようにしましょう。
「心待ちにしています」の類語
「心待ちにしています」の類語・類義語としては、あることが実現するだろうと望みをかけて待ち受けることを意味する「期待しています」、待っていても中々こず早く来るようにと願っていることを意味する「待ち遠しい」などがあります。
「心待ちにしております」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、心の中で待ち望むことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「心待ちにしております」はビジネスシーンにおいて使うことができる言葉です。
「心待ちにしています」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、心の中で待ち望むことを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「心待ちにしています」はビジネスシーンにおいて使うことができる言葉です。
「心待ちにしております」と「心待ちにしています」はどちらも心の中で待ち望むことを表します。
どちらの言葉を使うか迷った場合、取引先や上司などの目上の人に対して使う場合は「心待ちにしております」を、立場が同等な人や目下の人に使う場合は「心待ちにしています」を使うようにしましょう。