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【自信過剰】と【自意識過剰】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「自信過剰」(読み方:じしんかじょう)と「自意識過剰」(読み方:じいしきかじょう)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「自信過剰」と「自意識過剰」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




自信過剰と自意識過剰の違い

自信過剰と自意識過剰の違いを分かりやすく言うと、自信過剰とは実力以上に自信を持つこと、自意識過剰とは自分がどう見られているか気にしすぎることという違いです。

一つ目の自信過剰を使った分かりやすい例としては、「彼の自信過剰な態度が気に食わない」「自信過剰な人は失敗しやすい」「仕事ができない人に限って自信過剰だったりします」「自信過剰になってはいけません」などがあります。

二つ目の自意識過剰を使った分かりやすい例としては、「そんなこと言うなんて彼は自意識過剰だね」「自意識過剰な人は生きづらさを感じているでしょう」「女性の自意識過剰による痴漢冤罪もあり得ます」などがあります。

自信過剰と自意識過剰という言葉は、音の響きが似ており、どちらも精神状態や思考の傾向を表しますが、意味や使い方には大きな違いがあります。

自信過剰とは、実力よりも自分が優れていると高く評価することを意味します。何かを取り組む時に、実際は能力がないのに「自分は絶対うまくできる」と自信を持ちすぎてしまうことです。また、「自分は優秀な人間だ」と過大評価することも、自信過剰と言います。

自意識過剰とは、自分が他人からどのように思われているのか必要以上に気にすることです。「皆に自分が変だと思われていないかな」「あの人が私のことをチラチラみてくる」など、他人の目を気にしすぎる精神状態です。

自意識過剰の人は、どちらかと言えば自信がないために他人の目を気にしていると考えられます。そのため、自信がありすぎる自信過剰の人とは、対極の立場にあるとも言えるでしょう。

自信過剰を英語にすると「overconfidence」「brash self-confidence」「self-importance」となり、例えば上記の「自信過剰な態度」を英語にすると「an overconfident attitude」となります。

一方、自意識過剰を英語にすると「extreme self-consciousness」「inflated sense of self」「too self-conscious」となり、例えば上記の「彼は自意識過剰だよ」を英語にすると「He is too self-conscious」となります。

自信過剰の意味

自信過剰とは、自信を多く持ちすぎること、自身の能力や地位などを過大評価していることを意味しています。

自信過剰を使った分かりやすい例としては、「自信過剰な同僚がうざいです」「やたらと自信過剰になってしまう心の病気があります」「自信過剰の治し方はあるのだろうか」「英語圏には自信過剰な人が多いと思う」などがあります。

その他にも、「自信過剰な部下をしっかりと指導する」「ポジティブな特性は自信過剰に繋がることがある」「営業は自信過剰なくらいのほうが成功しやすい」「自信過剰バイアスが働き投資判断を誤ってしまう」などがあります。

自信過剰の「自信」は自分の能力や価値を信じること、自分の考え方が正しいと信じて疑わないことです。必要な程度を越えていることを表す「過剰」と組み合わさり、自信過剰とは、根拠なく自分の判断を正しいと考える精神状態を意味します。また、自分を過大評価することも、自信過剰と言います。

自信過剰を用いた日本語には「自信過剰バイアス」があります。自信過剰バイアスとは、人の意思決定に影響を及ぼすとされる心理的なバイアスの一つで、明確な根拠がないのに自信を持つことを意味します。これにより、状況の正確な判断や対応ができなくなるとされています。

自信過剰の対義語・反対語としては、自信を失うことや自分に価値を見出せないことを意味する「自信喪失」、気力に乏しいことや気が弱いことを意味する「弱気」などがあります。

自信過剰の類語・類義語としては、自信に満ち溢れたさまを意味する「自信満々」、実際以上に自分がすぐれていると思い込むことを意味する「自惚れ」、価値や力量などを実際よりも高くみることを意味する「過信」、気が強いことや積極的な態度に出ることを意味する「強気」などがあります。

自意識過剰の意味

自意識過剰とは、他に対する自己を意識しすぎること、自分が他人にどう見られるかを考えすぎることを意味しています。

自意識過剰を使った分かりやすい例としては、「ナルシストは自意識過剰であることが多い」「自意識過剰な女友達にうんざりしている」「自意識過剰な男の恋愛における特徴は嫉妬深さです」「私は自意識過剰で毎日がつらいです」などがあります。

その他にも、「心理テストで自意識過剰と診断された」「英語の先生は自意識過剰だと思います」「自意識過剰は心の病気なのだろうか」「自意識過剰の治し方を心理学の先生に尋ねてみました」などがあります。

自意識過剰の「自意識」とは、自己意識とも言い、周囲と区別された自分についての意識のことです。あり余ることを表す「過剰」と組み合わさり、自意識過剰とは、他人に対して自己を意識しすぎた状態を意味します。簡単に言うと、自分が他人からどう見られているか過敏に気にしてしまうことです。

自意識過剰な人は、他人にどう見られているかを気にするあまり、外出する前にやメイクやファッションに時間をかけたり、外出していても「自分はおかしな格好をしてるんじゃないだろうか」と不安になってしまいます。このような自意識過剰は、自分の価値観や自信を失っている状態とも言えます。

自意識過剰の対義語・反対語としては、自身の言動や状況などについてあまりにも無頓着であるさまを意味する「無意識過剰」、自分の学識などを隠して知られないようにすることを意味する「自己韜晦」(読み方:じことうかい)などがあります。

自意識過剰の類語・類義語としては、自分の存在を必要以上に他人に目立つようにすることを意味する「自己顕示」、自分を価値のある存在だと思いたいという欲求を意味する「承認欲求」、横柄で他人を見下げるような態度を意味する「尊大」などがあります。

自信過剰の例文

1.自信過剰な男の最大の特徴は、周りが迷惑するほど自己主張が激しいことです。
2.自信過剰な女性の特徴はいろいろありますが、その一つに容姿が美しいことが挙げられます。
3.私は自信過剰で失敗することが多いので、その治し方が知りたいです。
4.クラスメイトに「お前はいい意味で自信過剰だな」と嫌味を言われ、不愉快な気持ちになった。
5.中堅社員の私が思うに、仕事ができない人ほど自信過剰ゆえに成長していないことが多いですね。

この言葉がよく使われる場面としては、自分を過信していること、本来の実力以上に自らを過大評価していることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、自信過剰という言葉は、自信を持ちすぎるというマイナスイメージを伴います。例文4に関して、自信過剰はネガティブな言葉であるため、いい意味にとらえることはできません。他人に対して使用することは控えた方が良いでしょう。

自意識過剰の例文

1.彼女はナルシストのうえに自意識過剰だから、一緒にいると疲れてしまいます。
2.私の個人的見解ですが、自信がないからこそ自信過剰になるのではないでしょうか。
3.この診断では、あなたが自意識過剰なのか、何を気にしているのかをチェックできます。
4.自分は自意識過剰で、人の目を気にしすぎるストレスがつらいので治す方法を教えてください。
5.周りから自意識過剰な勘違い女だと思われていないか、心配になることがあります。

この言葉がよく使われる場面としては、他人が自分をどう見ているかを気にしすぎる状態を表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、自信過剰という言葉は、他人の目を気にしすぎるというマイナスイメージを伴います。例文1の「ナルシスト」と「自意識過剰」の違いは、ナルシストは自己愛が強いことを表し、自意識過剰は他人に対する自己を意識しすぎることを表す点にあります。

自信過剰と自意識過剰という言葉は、似ていますが意味は大きく異なります。どちらの言葉を使うか迷った場合、実力以上に自分が優れていると思うことを表現したい時は「自信過剰」を、自分がどう見られているか気にしすぎることを表現したい時は「自意識過剰」を使うようにしましょう。

言葉の使い方の例文
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