似た意味を持つ「確認します」（読み方：かくにんします）と「確認いたします」（読み方：かくにんいたします）の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「確認します」と「確認いたします」という言葉は、どちらもそうであることをはっきり確かめることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「確認します」と「確認いたします」の違い
「確認します」と「確認いたします」の意味の違い
「確認します」と「確認いたします」の違いを分かりやすく言うと、「確認します」よりも「確認いたします」の方が丁寧な表現という違いです。
「確認します」と「確認いたします」の使い方の違い
一つ目の「確認します」を使った分かりやすい例としては、「スケジュール変更の件確認します」「提出されたレポートを確認します」「プロジェクトの進行状況を確認します」「書類ができているかを確認します」などがあります。
二つ目の「確認いたします」を使った分かりやすい例としては、「お送りいただいた資料を確認いたします」「契約書の内容を確認いたします」「請求金額について確認いたします」「料理のレシピを確認いたします」などがあります。
「確認します」と「確認いたします」の使い分け方
「確認します」と「確認いたします」はどちらもそうであることをはっきり確かめることを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「確認します」よりも「確認いたします」の方が丁寧な表現という点です。
したがって、よりかしこまった場面では「確認します」よりも丁寧な表現である「確認いたします」の方を使うのがいでしょう。
「確認します」と「確認いたします」の英語表記の違い
「確認します」も「確認いたします」も英語にすると「I will check」「I will review」となり、例えば上記の「書類ができているかを確認します」を英語にすると「I will check if the documents are available」となります。
「確認します」の意味
「確認します」とは
「確認します」とは、そうであることをはっきり確かめることを意味しています。
「確認します」の使い方
「確認します」を使った分かりやすい例としては、「今から動作の確認しますね」「これから集合場所の確認します」「間違いがないかもう一度確認します」「銀行の残高を確認します」「余りがないか確認しますね」などがあります。
「確認します」はサ行変格活用の動詞「確認する」の連用形である「確認し」に、丁寧語の助動詞の「ます」が合わさり、そうであることをはっきり確かめることの意味で使われている丁寧語です。
丁寧語とは、丁寧な言い方をすることによって相手への敬意を示すことを意味する敬語表現です。
「確認します」はビジネスシーンでも使える
「確認します」は丁寧語なので、ビジネスシーンにおいても使うことができますが、よりかしこまった場面ではさらに丁寧な表現である「確認いたします」の方を使うのがいいでしょう。
また、会話や電話などの話し言葉としてだけではなく、メールなどの書き言葉としても使うことができます。
「確認します」の類語
「確認します」の類語・類義語としては、事情をくんで納得することを意味する「了承します」があります。
「確認いたします」の意味
「確認いたします」とは
「確認いたします」とは、そうであることをはっきり確かめることを意味しています。
「確認致します」は誤用
「確認いたします」を「確認致します」とするのは誤用です。
ではなぜ誤用かと言うと、「確認いたします」の「いたします」は補助動詞であり、日本語には動詞は漢字表記し、補助動詞はひらがなで表記するという決まりがあるのが理由になります。
「確認いたします」の使い方
「確認いたします」を使った分かりやすい例としては、「当日の予約状況を確認いたしますのでしばらくお待ちください」「在庫があるかどうか確認いたしますね」「この件に関しては担当者に確認いたします」今後のスケジュールに関して確認いたします」などがあります。
「確認いたします」はそうであることをはっきり確かめることを意味する「確認」に、補助動詞「する」の謙譲語「いたす」に、丁寧語の「ます」が合わさった謙譲語表現です。
謙譲語とは、自分の行動を相手よりも下の立場として表現することにより相手への敬意を示すことを意味しています。
「確認いたします」はビジネスシーンにおいても使える
「確認いたします」は謙譲語表現なので、ビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対して使うことが可能です。
また、会話や電話などの話し言葉としてだけではなく、メールなどの書き言葉としても使うことができると覚えておきましょう。
「確認いたします」の類語
「確認いたします」の類語・類義語としては、事情などを知ることを意味する「承知いたしました」があります。
「確認します」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、そうであることをはっきり確かめることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「確認します」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「確認いたします」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、そうであることをはっきり確かめることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「確認いたします」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「確認します」と「確認いたします」はどちらもそうであることをはっきり確かめることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「確認します」よりも「確認いたします」の方が丁寧な表現と覚えておきましょう。
