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【爪に火をともす】と【けちん坊の柿の種】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「爪に火をともす」(読み方:つめにひをともす)と「けちん坊の柿の種」(読み方:けちんぼうのかきのたね)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「爪に火をともす」と「けちん坊の柿の種」という言葉は、どちらもけちな人のことを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「爪に火をともす」と「けちん坊の柿の種」の違い

「爪に火をともす」と「けちん坊の柿の種」の意味の違い

「爪に火をともす」と「けちん坊の柿の種」の違いを分かりやすく言うと、「爪に火をともす」は慣用句、「けちん坊の柿の種」はことわざという違いです。

「爪に火をともす」と「けちん坊の柿の種」の使い方の違い

一つ目の「爪に火をともす」を使った分かりやすい例としては、「これらは爪に火をともして貯めたお金です」「爪に火をともすような生活はもうしたくありません」「爪に火をともすような生活をして貯めたお金を盗まれました」などがあります。

二つ目の「けちん坊の柿の種」を使った分かりやすい例としては、「けちん坊の柿の種と言われても中々捨てることはできません」「父に向ってけちん坊の柿の種と皮肉を言いました」などがあります。

「爪に火をともす」と「けちん坊の柿の種」の使い分け方

「爪に火をともす」と「けちん坊の柿の種」はどちらもけちな人のことを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「爪に火をともす」は慣用句なのに対して、「けちん坊の柿の種」はことわざという点です。

「爪に火をともす」と「けちん坊の柿の種」の英語表記の違い

「爪に火をともす」も「けちん坊の柿の種」も英語にすると「skinflint」「miser」「frugal」「shave a whetstone」となり、例えば上記の「爪に火をともすようにしてためたお金を盗まれた」を英語にすると「The money I had scrimped and saved was stolen」となります。

「爪に火をともす」の意味

「爪に火をともす」とは

「爪に火をともす」とは、極めて倹約した生活をすることを意味しています。

「爪に火をともす」の漢字表記

「爪に火をともす」を漢字にすると、「爪に火を点す」と表記することができます。

「爪に火をともす」の使い方

「爪に火をともす」を使った分かりやすい例としては、「爪に火をともすようにしてここまで生きてきました」「マイホームを購入するため爪に火をともす生活を続けている」「爪に火をともすとは彼のような人のことを言うにだろう」などがあります。

「爪に火をともす」は極めて倹約した生活をすることや、ひどく貧しい生活をすることを意味する慣用句です。慣用句とは二語以上の単語が結合して、それ全体である特定の意味を表す言葉のことを指しています。

「爪に火をともす」はプラスとマイナスどちらのイメージでも使うことができるというのが特徴です。前後の文章からどちらのイメージで使われているか判断するようにしましょう。

例えば、「彼は爪に火をともすような倹約家なので将来は安心だろう」とするとプラスのイメージになりますが、「彼は爪に火をともすようなケチな奴だ」とすると、マイナスのイメージになります。

「爪に火をともす」の由来

「爪に火をともす」は、貧しい人が語源です。灯りをともすろうそくすらも買えないほど貧しい人々が、ろうそくの代わりに無料で伸びる爪に火をともして明かりの変わりにしていたと言われています。

このことが転じて、極めて倹約した生活をすることを「爪に火をともす」と言うようになりました。また、江戸時代の俳諧集の話が由来という説もあり、こちらは高価な油が買えなかったため、爪を代用したと言われています。

「爪に火をともす」の類語

「爪に火をともす」の類語・類義語としては、生活などが贅沢でなくつつましくて倹約なことを意味する「質素」、無駄を省いて出費をできるだけ少なくすることを意味する「倹約」などがあります。

「けちん坊の柿の種」の意味

「けちん坊の柿の種」とは

「けちん坊の柿の種」とは、柿の種のような何の役にも立たないものまで物惜しみをするひどいけちん坊のことを意味しています。

「けちん坊の柿の種」の使い方

「けちん坊の柿の種」を使った分かりやすい例としては、「母は節約だと言うけれどけちん坊の柿の種としか思えません」「これだけ物を捨てないでいるとけちん坊の柿の種としか言いようがない」「けちん坊の柿の種と相手を罵る」などがあります。

「けちん坊の柿の種」は柿の種のような何の役にも立たないものまで物惜しみをするひどいけちん坊のことを意味することわざです。ことわざとは、古くから言い伝えられてきた教訓または風刺の意味を含んだ短い言葉のことを意味しています。

「けちん坊の柿の種」は相手を罵ったり、皮肉を込めて使う言葉なので、基本的にマイナスのイメージを伴っていると覚えておきましょう。

「けちん坊の柿の種」の由来

「けちん坊の柿の種」の語源は柿の種です。柿の種は柿を食べたあとに残る種のことで、取っておいても何の役にも立ちません。そのような役に立たないような物を大事にしまい込む人を罵った言葉が、「けちん坊の柿の種」になります。

「けちん坊の柿の種」の類語

「けちん坊の柿の種」の類語・類義語としては、甚だけちなことを意味する「袖から手を出すことも嫌い」があります。

「爪に火をともす」の例文

1.新しいパソコンを購入したので、次の給料日までは爪に火をともす生活になりそうだ。
2.無駄遣いを続けていると、将来は爪に火をともす生活になると思うよ。
3.爪に火をともすような生活をして体調を崩すのであれば、元も子もないと思います。
4.爪に火をともすような生活を送るなら、資格を取って転職した方がいいだろう。
5.老後に向けて貯金しておかないと、定年後は爪に火をともす生活になりそうです。

この言葉がよく使われる場面としては、極めて倹約した生活をすることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「爪に火をともす」はプラスとマイナスどちらのイメージでも使うことができる言葉です。

「けちん坊の柿の種」の例文

1.勿体ないと言って物を捨てないでいるが、使ったことがないのでけちん坊の柿の種だと思います。
2.お隣さんはけちん坊の柿の種なので、家がゴミ屋敷のようになっている。
3.彼は断捨離ができないので、けちん坊の柿の種と言ってもいいだろう。
4.同棲して彼がけちん坊の柿の種と知ったので、結婚することはないだろう。
5.いつか使うかと思って中々物を捨てられないので、けちん坊の柿の種と言うしかありません。

この言葉がよく使われる場面としては、柿の種のような何の役にも立たないものまで物惜しみをするひどいけちん坊のことを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「けちん坊の柿の種」はマイナスなイメージで使う言葉です。

「爪に火をともす」と「けちん坊の柿の種」はどちらもけちな人のことを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「爪に火をともす」は慣用句、「けちん坊の柿の種」はことわざと覚えておきましょう。

言葉の使い方の例文
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