【同調圧力】と【協調性】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「同調圧力」(読み方:どうちょうあつりょく)と「協調性」(読み方:きょうちょうせい)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「同調圧力」と「協調性」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。



同調圧力と協調性の違い

同調圧力と協調性の意味の違い

同調圧力と協調性の違いを分かりやすく言うと、同調圧力とは外部からの周囲に合わせることを強いる雰囲気を表し、協調性とは自らの意思で協力し合うことを表すという違いです。

同調圧力と協調性の使い方の違い

一つ目の同調圧力を使った分かりやすい例としては、「彼女には同調圧力に負けない信念がある」「日本社会は同調圧力が強い」「海外にも同調圧力は存在する」「職場が同調圧力に支配されている」などがあります。

二つ目の協調性を使った分かりやすい例としては、「彼女は協調性がありチームワークを大事にする」「日本人は協調性がある」「自分は協調性がないと思う」「自己PRで協調性があることを伝える」などがあります。

同調圧力と協調性という言葉は、結果的に社会や集団がまとまる様子を表す言葉ですが、意味は大きく異なります。同調圧力は、少数意見を持つ人に対して、周囲の人と同じように考え行動するよう強制する雰囲気を意味します。協調性は、自らの意思で互いに協力し合う性質を意味します。

上記の例の「日本社会は同調圧力が強い」とは、日本社会は周囲の人と同じようにすることを強いる雰囲気があることを意味します。一方、「日本人は協調性がある」とは、日本人は利害や立場などの異なるものどうしが協力し合う性質があることを意味します。

同調圧力は集団が個人に対して協調性を強いるもの

どちらも、結果的には集団が同じようにまとまる様子を表すのですが、同調圧力は外部からの威圧感により、協調性は自らの意思によることが、二つの言葉の違いになります。同調圧力は、集団が個人に対して協調性を強いるものだとも言えるでしょう。

同調圧力は、外部からの強制であり個人の意見を尊重しない、という点でマイナスのイメージの言葉です。協調性は、自分の意思に基づいて助け合ったり譲り合ったりする、という点でプラスのイメージの言葉です。同調圧力と協調性は相対するイメージの言葉なのです。

同調圧力と協調性の英語表記の違い

同調圧力を英語にすると「peer pressure」「pressure to conform」となり、例えば上記の「同調圧力に負けない」を英語にすると「handle peer pressure」となります。

一方、協調性を英語にすると「cooperativeness」「cooperation」となり、例えば上記の「協調性がある」を英語にすると「have a cooperative personality」となります。

同調圧力の意味

同調圧力とは

同調圧力とは、集団において、少数意見を持つ人に対して、周囲の多くの人と同じように考え行動するよう暗黙のうちに強制することを意味しています。

表現方法は「同調圧力をかける」「同調圧力に屈しない」「同調圧力を無視する」

「同調圧力をかける」「同調圧力に屈しない」「同調圧力を無視する」などが、同調圧力を使った一般的な表現方法です。

同調圧力の使い方

同調圧力を使った分かりやすい例としては、「なぜ日本社会は同調圧力が強いのか」「学校には過剰な同調圧力が存在する」「空気を読み合う同調圧力を感じる」「いじめは同調圧力により増幅する」などがあります。

その他にも、「同調圧力が形成する社会について論文を書く」「田舎には同調圧力としがらみがある」「同調圧力に飲まれずに意見を言う」「同調圧力に負けずにマイペースに進める」「同調圧力に屈せず自由に生きる」などがあります。

同調圧力という言葉の「同調」は他人の主張などに賛同することを意味し、「圧力」は威圧して服従させようとする力を意味します。この二つの言葉が組み合わさり、同調圧力とは、集団が個人に対して同じように考えや行動するよう強いる威圧感や雰囲気を意味します。

同調圧力の具体例

同調圧力の具体例としては、残業することが当然の職場において、口には出さないけれども、同じく残業することを強要するような雰囲気があります。このような、暗黙のうちに同じ行動を強いる雰囲気や威圧感を同調圧力と言います。

同調圧力の類語

同調圧力の類語・類義語としては、他人の主張などに賛同することを意味する「同調」、権力などを使って人に強制することを意味する「圧制」、権力などで人民を押さえつける政治を意味する「圧政」などがあります。

同調圧力の同の字を使った別の言葉としては、複数の人や団体が同じ目的のために一緒に事を行うことを意味する「共同」、まじり合って一つになることを意味する「混同」などがあります。

協調性の意味

協調性とは

協調性とは、互いに協力し合う性質、利害や立場などの異なるものどうしが協力し合う性質を意味しています。

表現方法は「協調性がある」「協調性がない」「協調性に欠ける」

「協調性がある」「協調性がない」「協調性に欠ける」などが、協調性を使った一般的な表現方法です。

協調性の使い方

協調性を使った分かりやすい例としては、「面接で協調性があることをアピールした」「チーム内で協調性が高まる」「協調性を身に付けたい」「協調性を意識して空気を読もうとする」「サッカー通して協調性を培う」などがあります。

その他にも、「協調性はないが個性が光っている」「彼は仕事はできるが協調性がない」「協調性が不要な職種だ」「創造性はあるが協調性に欠ける」「空気が読めず協調性がないと言われる」などがあります。

協調性という言葉は、互いに協力し合う性質を意味する、日常生活やビジネスシーンにおいて馴染みのある言葉です。ビジネスの場では、目的達成のために、ほかの人と助け合ったり力を合わせて良い影響を生み出すことができる性質として、大事な要素とされています。

相互協調性の意味

協調性を用いた日本語には「相互協調性」があり、自己と他者との協調関係を重視することを意味します。これに対する言葉に「相互独立性」があり、自己を他者から切り離し個性的であることを重視することを意味します。この二つの言葉は、人間関係の価値観を表す時に対比して使われる言葉です。

協調性の対義語

協調性の対義語・反対語としては、社会や他人のことを考えず自分の利益や快楽を追求する考え方を意味する「利己主義」などがあります。

協調性の類語

協調性の類語・類義語としては、複数の人や団体が力を合わせて物事を行うことを意味する「協同」、力を合わせて事にあたることを意味する「協力」などがあります。

協調性の協の字を使った別の言葉としては、双方が譲り合って一致点を見いだしに解決することを意味する「妥協」、心を合わせ仲よくすることを意味する「協和」などがあります。

同調圧力の例文

1.同調圧力に屈しないためには、自分の考えをはっきりと言える強さが必要だ。
2. 同調圧力とは、少数の人間は多数の人間に合わせなさいという暗黙のルールであり、小さい頃から感じてきたものだ。
3.コロナ禍では、状況判断があってもよいのに外出しづらい雰囲気になり、日本の同調圧力の強さを感じた。
4.残業するのが当然の職場では、仕事が終わっていても、定時に帰りづらいという同調圧力を感じる。
5.いじめを増幅させるのは、空気を読んでその流れにのらなくてはいけないという同調圧力だと思う。

この言葉がよく使われる場面としては、周囲と同じように考え行動するよう暗黙のうちに強制することを表現したい時などが挙げられます。

例文1にある「同調圧力に屈しない」とは、同調圧力に服従しないことを表します。「同調圧力に負けない」「同調圧力に飲まれない」などに言い換えることもできます。例文5の「空気を読む」とは、雰囲気を察して要求されていることを把握して行うことを表す、同調圧力と似た表現です。

協調性の例文

1.彼女は協調性がある人で、周りと上手に接することができ、多くの人から信頼されている。
2.協調性がない人の特徴として、人の話を聞いていないことが挙げられる。
3.協調性を高めるためには、まず他人の言動に興味を持つことが必要だ。
4.彼は周囲のことを考えず、自分の利益や快楽を追求してばかりで協調性がない。
5.協調性があるからこその、没個性や引っ込み思案などの短所もある。

この言葉がよく使われる場面としては、互いに協力し合う性質を表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文2のように、協調性は人の特徴を表す言葉であり、「協調性がある人」「協調性がない人」と表現されます。例文5にあるように、一般的にプラスのイメージの言葉である協調性ですが、個性がなくなったり、意見が言えなくなったりすることが短所となります。

同調圧力と協調性という言葉は、集団がまとまるさまを表す言葉ですが、意味は大きく異なります。どちらの言葉を使うか迷った場合、集団が個人に対して考えや行動を強いる雰囲気を表現したい時は「同調圧力」を、自らの意思で互いに協力し合う性質を表現したい時は「協調性」を使いましょう。

言葉の使い方の例文
編集者
株式会社セラーバンク/例文買取センター運営
例文買取センター