似た意味を持つ「ご一緒させてください」(読み方:ごいっしょさせてください)と「ご一緒させていただきます」(読み方:ごいっしょさせていただきます)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「ご一緒させてください」と「ご一緒させていただきます」という言葉は、どちらも一緒に行かせてくださいとお願いすることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「ご一緒させてください」と「ご一緒させていただきます」の違い
「ご一緒させてください」と「ご一緒させていただきます」の意味の違い
「ご一緒させてください」と「ご一緒させていただきます」の違いを分かりやすく言うと、「ご一緒させてください」よりも「ご一緒させていただきます」の方が丁寧な表現という違いです。
「ご一緒させてください」と「ご一緒させていただきます」の使い方の違い
一つ目の「ご一緒させてください」を使った分かりやすい例としては、「是非またご一緒させてください」「私でよければまたご一緒させてください」「次回の訪問はご一緒させてください」などがあります。
二つ目の「ご一緒させていただきます」を使った分かりやすい例としては、「明日のゴルフコンペご一緒させていただきます」「本日はご一緒させていただきます」「喜んでご一緒させていただきます」などがあります。
「ご一緒させてください」と「ご一緒させていただきます」の使い分け方
「ご一緒させてください」と「ご一緒させていただきます」はどちらも一緒に行かせてくださいとお願いすることを意味しており、大きな違いはありません。あえて違いを挙げるならば、「ご一緒させてください」よりも「ご一緒させていただきます」の方が丁寧な表現という点です。
したがって、よりかしこまった場面では「ご一緒させていただきます」の方を使うのがいいでしょう。
「ご一緒させてください」と「ご一緒させていただきます」の英語表記の違い
「ご一緒させてください」も「ご一緒させていただきます」も英語にすると「accompany」となり、例えば上記の「喜んでご一緒させていただきます」を英語にすると「I will be happy to accompany you」となります。
「ご一緒させてください」の意味
「ご一緒させてください」とは
「ご一緒させてください」とは、一緒に行かせてくださいとお願いすることを意味しています。
表現方法は「またご一緒させてください」「ぜひご一緒させてください」
「またご一緒させてください」「ぜひご一緒させてください」などが、「ご一緒させてください」を使った一般的な言い回しになります。
「ご一緒させてください」の使い方
「ご一緒させてください」を使った分かりやすい例としては、「明日はランチご一緒させてください」「むしろ私も行きたかったのでご一緒させてください」「今日は本当に楽しかったのでまたご一緒させてください」などがあります。
「ご一緒させてください」は相手と行動を共にすることを意味する「一緒」に、接頭語の「ご」とやりたいという気持ちを願い出ることを意味する「させてください」が合わさり、一緒に行かせてくださいとお願いすることを意味する敬語です。
「ご一緒させてください」は敬語であり丁寧な表現なので、ビジネスシーンでも使うことができますが、より目上の人に対してはやや敬意の欠ける表現になります。そのため、直属の上司など近い関係の人にのみ使うようにしましょう。
もし、より目上の人に対して使いたい場合は、「ご一緒させてください」をさらに丁寧にした表現である「ご一緒させていただきます」を使うのが適しています。
「ご一緒させてください」の類語
「ご一緒させてください」の類語・類義語としては、同席させていただくことを意味する「ご相伴にあずかる」(読み方:ごしょうばんにあずかる)、同じ席に居合わせもらうことを意味する「同席させていただく」などがあります。
「ご一緒させていただきます」の意味
「ご一緒させていただきます」とは
「ご一緒させていただきます」とは、一緒に行かせてくださいとお願いすることを意味しています。
表現方法は「お食事をご一緒させていただきます」「是非ご一緒させていただきます」
「お食事をご一緒させていただきます」「是非ご一緒させていただきます」などが、「ご一緒させていただきます」を使った一般的な言い回しになります。
「ご一緒させていただきます」の使い方
「ご一緒させていただきます」を使った分かりやすい例としては、「お車までご一緒させていただきます」「最寄り駅までご一緒させていただきます」「明日のディナーはご一緒させていただきます」などがあります。
「ご一緒させていただきます」は相手と行動を共にすることを意味する「一緒」に、接頭語の「ご」と自分側が行うことに対して相手側あるいは第三者から許可をもらって行うことを意味する「させていただきます」が合わさった敬語表現です。
「させていただきます」という表現は二重敬語であり、間違った使い方だと思う人もいますが、文化庁の発表によると相手側または第三者の許可を受けて行う場合や、そのことで恩恵を受けるという事実や気持ちのある場合は誤りではないとされています。
したがって、「ご一緒させていただきます」は正しい敬語表現です。
「ご一緒させていただきます」は敬語表現なのでビジネスシーンにおいても使うことができます。また、とても丁寧な表現なので、より目上の人に対しても使うことができると覚えておきましょう。
「ご一緒させていただきます」の類語
「ご一緒させていただきます」の類語・類義語としては、目上の人に付き従うことを意味する「お供させていただきます」、主たる人に付き従って行くことを意味する「同行する」、一緒に連れ立って行くことを意味する「同伴する」などがあります。
「ご一緒させてください」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、一緒に行かせてくださいとお願いすることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように「ご一緒させてください」はビジネスーンでも使うことができる言葉です。
「ご一緒させていただきます」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、一緒に行かせてくださいとお願いすることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように「ご一緒させていただきます」はビジネスーンでも使うことができる言葉です。
「ご一緒させてください」と「ご一緒させていただきます」はどちらも一緒に行かせてくださいとお願いすることを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、「ご一緒させてください」よりも「ご一緒させていただきます」の方が丁寧な表現と覚えておきましょう。