似た意味を持つ「謹んでお受けいたします」(読み方:つつしんでおうけいたします)と「喜んでお受けいたします」(読み方:よろこんでおうけいたします)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「謹んでお受けいたします」と「喜んでお受けいたします」という言葉は、どちらも物事を快く引き受けることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「謹んでお受けいたします」と「喜んでお受けいたします」の違い
「謹んでお受けいたします」と「喜んでお受けいたします」の意味の違い
「謹んでお受けいたします」と「喜んでお受けいたします」の違いを分かりやすく言うと、「謹んでお受けいたします」はプラスとマイナスどちらの物事でも使える、「喜んでお受けいたします」はプラスの物事でしか使えないという違いです。
「謹んでお受けいたします」と「喜んでお受けいたします」の使い方の違い
一つ目の「謹んでお受けいたします」を使った分かりやすい例としては、「この度の辞令を謹んでお受けいたします」「祝辞についても謹んでお受けいたします」「許されないミスなのでどんな罰でも謹んでお受けいたします」などがあります。
二つ目の「喜んでお受けいたします」を使った分かりやすい例としては、「この依頼は喜んでお受けいたします」「その役は喜んでお受けいたします」「あなたのご招待喜んでお受けいたします」などがあります。
「謹んでお受けいたします」と「喜んでお受けいたします」の使い分け方
「謹んでお受けいたします」と「喜んでお受けいたいます」はどちらも物事を快く引き受けることを意味する言葉ですが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。
「謹んでお受けいたします」は昇進や受賞などのプラスの物事だけではなく、降格や処分などのマイナスな物事を受ける場合に使います。一方、「喜んでお受けいたします」はプラス物事に対してのみ使うというが違いです。
また、「謹んでお受けいたします」の方が、「喜んでお受けいたします」よりも丁寧な表現なので、面接の通知などのよりかしこまった場面では「謹んでお受けいたします」の方を使うようにしましょう。
「謹んでお受けいたします」と「喜んでお受けいたします」の英語表記の違い
「謹んでお受けいたします」も「喜んでお受けいたします」も英語にすると「I will be happy to accept it」「I would be glad to accept」となり、例えば上記の「あなたのご招待喜んでお受けいたします」を英語にすると「I am glad to accept your invitation」となります。
「謹んでお受けいたします」の意味
「謹んでお受けいたします」とは
「謹んでお受けいたします」とは、物事を快く引き受けることを意味しています。
「謹んでお受け致します」は誤用
「謹んでお受けいたします」を漢字にして、「謹んでお受け致します」とするのは誤用です。
ではなぜ誤用かと言うと、「謹んでお受けいたします」の「いたします」は補助動詞であり、日本語には動詞は漢字表記し、補助動詞はひらがなで表記するという決まりがあるのが理由になります。
表現方法は「微力ながら謹んでお受けいたします」「この度は謹んでお受けいたします」
「微力ながら謹んでお受けいたします」「この度は謹んでお受けいたします」などが、「謹んでお受けいたします」を使った一般的な言い回しになります。
「謹んでお受けいたします」の使い方
「謹んでお受けいたします」を使った分かりやすい例としては、「いかなる処分も謹んでお受けいたします」「子会社への出向の辞令謹んでお受けいたいます」「そのお話謹んでお受けいたします」「この昇進は謹んでお受けいたします」などがあります。
「謹んでお受けいたします」は敬意を表してうやうやしく物事をすることを意味する「謹んで」に、受け入れることを意味する「受ける」を敬語表現にした「お受けいたします」が合わさり、物事を快く引き受けることの意味で使われている言葉です。
「謹んでお受けいたします」はとても丁寧な表現なので、上司や取引先などの目上の人に対して使うこともできます。また、ビジネスシーンにおいて頻繁に使われていると覚えておきましょう。
「謹んでお受けいたします」の特徴
「謹んでお受けいたします」はプラスとマイナスどちらの物事でも使えるというのが特徴です。
昇進や栄転などの辞令、お仕事の依頼、表彰式などで賞を受賞、面接の日程通知や内定通知などはプラスの物事になり、これらに「謹んでお受けいたします」と返事することによって相手に良い印象を与えることができます。
一方、降格の辞令やミスを犯して処分を受ける場合なども使うことが可能で、この場合はマイナスの物事になると覚えておきましょう。
「謹んでお受けいたします」の類語
「謹んでお受けいたします」の類語・類義語としては、理解したという気持ちを丁寧に表現することを意味する「かしこまりました」、引き受けることのかしこまった表現のことを意味する「謹んで承りました」などがあります。
「喜んでお受けいたします」の意味
「喜んでお受けいたします」とは
「喜んでお受けいたします」とは、物事を快く引き受けることを意味しています。
「喜んでお受け致します」は誤用
「喜んでお受けいたします」を漢字にして、「喜んでお受け致します」とするのは誤用です。
ではなぜ誤用かと言うと、「喜んでお受けいたします」の「いたします」は補助動詞であり、日本語には動詞は漢字表記し、補助動詞はひらがなで表記するという決まりがあるのが理由になります。
表現方法は「私でよければ喜んでお受けいたします」「そのお言葉喜んでお受けいたします」
「私でよければ喜んでお受けいたします」「そのお言葉喜んでお受けいたします」などが、「喜んでお受けいたします」を使った一般的な言い回しになります。
「喜んでお受けいたします」の使い方
「喜んでお受けいたします」を使った分かりやすい例としては、「今回の責任者は私でよければ喜んでお受けいたします」「その招待は喜んでお受けいたします」「ご依頼の件は喜んでお受けいたします」などがあります。
「喜んでお受けいたします」は進んで気持ちよく受け入れることを意味する「喜んで」に、受け入れることを意味する「受ける」を敬語表現にした「お受けいたします」が合わさり、物事を快く引き受けることの意味で使われている言葉です。
「喜んでお受けいたします」は丁寧な表現なので、ビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対しても使うことができます。
「喜んでお受けいたします」の注意点
「喜んでお受けいたします」を使う上で注意しなければならいなのは、昇進や受賞などのプラスの物事にしか使えないという点です。降格や処分などのマイナスな物事に対しては使うことはできないと覚えておきましょう。
「喜んでお受けいたします」の類語
「喜んでお受けいたします」の類語・類義語としては、依頼や申し入れを快く承諾することを意味する「快諾する」、人の頼みや申し込みをそのまま引き受けることを意味する「応諾する」などがあります。
「謹んでお受けいたします」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、物事を快く引き受けることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように「謹んでお受けいたします」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「喜んでお受けいたします」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、物事を快く引き受けることを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように「喜んでお受けいたします」はビジネスシーンにおいても使うことができる言葉です。
「謹んでお受けいたします」と「喜んでお受けいたします」はどちらもを表します。どちらの言葉を使うか迷った場合、プラスとマイナスどちらの物事でも使えるのが「謹んでお受けいたします」、プラスの物事でしか使えないのが「喜んでお受けいたします」と覚えておきましょう。