【乗り過ごす】と【乗り越す】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「乗り過ごす」(読み方:のりすごす)と「乗り越す」(読み方:のりこす)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「乗り過ごす」と「乗り越す」という言葉は、どちらも電車やバスなどで下車する予定の駅より遠くまで乗ることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。




「乗り過ごす」と「乗り越す」の違い

「乗り過ごす」と「乗り越す」の意味の違い

「乗り過ごす」と「乗り越す」の違いを分かりやすく言うと、「乗り過ごす」とは無意識で下車する予定の駅より遠くまで乗ること、「乗り越す」とは意図的に下車する予定の駅より遠くまで乗ることという違いです。

「乗り過ごす」と「乗り越す」の使い方の違い

一つ目の「乗り過ごす」を使った分かりやすい例としては、「スマホゲームに夢中で目的の駅で降りずに乗り過ごしてしまいました」「漫画を読むのに没頭してもう少しで乗り過ごすところでした」「すみません、乗り過ごしたので30分ほど遅れます」などがあります。

二つ目の「乗り越す」を使った分かりやすい例としては、「券売機で乗り越した分を清算する」「垣根を乗り越して怒られました」「恋人に会いにきてと言われたので自宅のある駅を乗り越して向かうことにしました」などがあります。

「乗り過ごす」と「乗り越す」の使い分け方

「乗り過ごす」と「乗り越す」はどちらも電車やバスなどで下車する予定の駅より遠くまで乗ることを意味しますが、使い方に少し違いがあるので注意が必要です。

「乗り過ごす」は「居眠りをして乗り過ごす」「携帯電話に夢中で乗り過ごす」などのように、無意識で下車する予定の駅より遠くまで乗ってしまった場合に使います。

一方、「乗り越す」は「急遽友人に会うために駅を乗り越す」「乗り越して買い物をしよう」などのように、意図的に下車する予定の駅より遠くまで乗る場合に使います。

つまり、「乗り過ごす」は無意識で下車する予定の駅より遠くまで乗る場合に使い、「乗り越す」は意図的に下車する予定の駅より遠くまで乗る場合使うというのが違いです。

また、「乗り越す」には物の上を越して進むことという意味があるのも違いの一つになります。

「乗り過ごす」と「乗り越す」の英語表記の違い

「乗り過ごす」も「乗り越す」も英語にすると「miss my stop」となり、例えば上記の「すみません、乗り過ごしたので30分ほど遅れます」を英語にすると「I’m sorry I’m going to be 30 minutes late. I missed my stop」となります。

「乗り過ごす」の意味

「乗り過ごす」とは

「乗り過ごす」とは、無意識で下車する予定の駅より遠くまで乗ることを意味しています。

表現方法は「電車を乗り過ごす」「バスを乗り過ごす」「乗り過ごす夢」

「電車を乗り過ごす」「バスを乗り過ごす」「乗り過ごす夢」などが、「乗り過ごす」を使た一般的な言い回しになります。

「乗り過ごす」の使い方

「乗り過ごす」を使った分かりやすい例としては、「電車やバスを利用するなら乗り過ごすのは避けたい」「居眠りをして自宅のある駅を乗り過ごしてしまいました」「友達とのLINEに夢中になって乗り過ごしてしまいました」「飲み過ぎたせいで乗り過ごしてしまいました」などがあります。

「乗り過ごす」は下車する予定の駅より遠くまで乗ることを意味する言葉ですが、居眠りや携帯電話などに夢中で無意識で行なうというのが特徴です。そのため、意図的に下車する予定の駅より遠くまで乗ってしまった場合は使うことができません。

「乗り過ごす」は予定の駅より遠くまで行ってしまうことを意味しているので、電車とバスに使うことができますが、飛行機と車には使えないと覚えておきましょう。

また、居眠りして乗り過ごしてしまった場合は「寝過ごす」に置き換えることも可能です。

「乗り過ごす」の類語

「乗り過ごす」の類語・類義語としては、先に出たものに追いつきさらにその先に出ることを意味する「追い抜く」、追い抜いて先に行くことを意味する「抜き去る」などがあります。

「乗り越す」の意味

「乗り越す」とは

「乗り越す」とは、意図的に下車する予定の駅より遠くまで乗ることを意味しています。その他にも、物の上を越して進むことの意味も持っています。

「乗り越す」の使い方

「友人に会いに行くために目的の駅を乗り越すことにしました」「急遽用事を思い出したので乗り越すことにする」などの文中で使われている「乗り越す」は、「意図的に下車する予定の駅より遠くまで乗ること」の意味で使われています。

一方、「柵を乗り越そうとしているところを先生に見つかり怒られました」「学校の門を乗り越して深夜の校内に侵入する」などの文中で使われている「乗り越す」は、「物の上を越して進むこと」の意味で使われています。

「乗り越す」は下車する予定の駅より遠くまで乗ることを意味する言葉ですが、何か理由があり意図的に下車する予定の駅より遠くまで乗ってしまった場合に使うのが特徴です。

そのため、居眠りや携帯電話に夢中などの無意識で下車する予定の駅より遠くまで乗ってしまった場合には使うことはできません。

また、「乗り越す」は予定の駅より遠くまで行ってしまうことを意味しているので、電車とバスに使うことができますが、飛行機と車には使えないと覚えておきましょう。

「乗り越す」の類語

「乗り越す」の類語・類義語としては、ある所を通って向こうへ行くことを意味する「通り過ぎる」、後ろから行って先行するものを抜いてその前に出ることを意味する「追い越す」などがあります。

「乗り過ごす」の例文

1.電車で居眠りをして乗り過ごしてしまい、終点の駅で駅員さんに起こされました。
2.終電で乗り過ごしてしまい家に帰ることができなくなったので、近くのホテルで泊まることにしました。
3.スマホゲームに夢中になって、目的の駅を乗り過ごしたことは何回もあります。
4.忘年会でたくさ飲んでいたので、下車駅を乗り過ごしてしまいました。
5.目的の駅が終点なので、乗り過ごすことがないから一安心です。
6.スマホのネットニュースを読みふけっていて降りる駅を乗り過ごし、次の駅で降りて戻ろうとしたら運悪く車両故障で電車が止まってしまい大遅刻した。
7.朝、座れたらときは絶対寝て行くのだが、乗り過ごしたら大変なので、絶対30分後にアラームをセットしてから居眠りするようにはしている。
8.スマホゲームに夢中で駅を乗り過ごすなんて、君はスマホ中毒になっているんじゃないか。
9.電車で気持ちよく居眠りしていたら、乗り過ごしてしまい、友達との約束に遅れてしまった。
10.飲み会の後の帰りの電車では乗り過ごすことがないように、アップテンポな曲を聴いて目を覚まそうとした。

この言葉がよく使われる場面としては、無意識で下車する予定の駅より遠くまで乗ることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文のように、「乗り過ごす」は電車やバスなどで下車する予定の駅より遠くまで乗った場合に使うとても限定的な言葉です。

「乗り越す」の例文

1.川崎駅で降りる予定だったが友人から連絡が入り、急遽川崎駅を乗り越すことにしました。
2.待ち合わせの時間まで2時間もあることが分かったので、乗り越した駅で買い物して時間を潰すことにしました。
3.乗車途中に行きたいところが出来たので、乗り越すことに決めました。
4.肝試しをするために立ち入り禁止の柵を乗り越して建物へ潜入するも、警備員に見つかってしまい警察へ突き出される。
5.塀を乗り越して他人の家に侵入していた男を見つけたので、すぐ警察に通報しました。
6.サークルの先輩と偶然電車の中で会い話しているうちに、2人とも千葉県出身で同じ高校出身だったことがわかり、話が弾んでしまいこのまま乗り越すことにした。
7.乗り越した分を清算したかったが、なんせ駅が広いのでどこに窓口があるかわからなかった。
8.門限で寮が閉まっていたので柵を乗り越そうとしたら、警備員にみつかってこっぴどく叱られた。
9.電車に乗っていると友達から飲み会のお誘いがあったので、急遽駅を乗り越すことにした。
10.券売機で乗り越した分を清算しようとしたが、切符が出て来てしまうので仕方なく駅員さんを呼んだ。

この言葉がよく使われる場面としては、意図的に下車する予定の駅より遠くまで乗ることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、物の上を越して進むことを表現したい時にも使います。

例文1から例文3の「乗り越す」は意図的に下車する予定の駅より遠くまで乗ること、例文4と例文5の「乗り越す」は物の上を越して進むことの意味で使っています。

「乗り過ごす」と「乗り越す」はどちらも電車やバスなどで下車する予定の駅より遠くまで乗ることを表します。

どちらの言葉を使うか迷った場合、無意識で下車する予定の駅より遠くまで乗ることを表現したい時は「乗り過ごす」を、意図的に下車する予定の駅より遠くまで乗ることを表現したい時は「乗り越す」を使うと覚えておきましょう。

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