【教える】と【教わる】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「教える」(読み方:おしえる)と「教わる」(読み方:おそわる)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「教える」と「教わる」という言葉は、似ていても意味は大きく異なりますので、ご注意下さい。




「教える」と「教わる」の違い

「教える」と「教わる」の違いを分かりやすく言うと、「教える」は知識を伝える側が使う言葉、「教わる」は知識を受ける側が使う言葉という違いです。

一つ目の「教える」を使った分かりやすい例としては、「彼にプログラミングを個人的に教えています」「コンピュータの使い方を教える」「ネットで知り合った友人に電話番号を教えてる」「彼は高校で化学を教えています」などがあります。

二つ目の「教わる」を使った分かりやすい例としては、「彼から数学を教わる」「この料理は母から教わりました」「私はピアノの弾き方を父から教わりました」「礼儀作法を教わることはとても大切です」「私は先生に数学を教わりました」などがあります。

「教える」と「教わる」は似た言葉ですが、意味は異なっているので間違えないよう注意が必要です。

「教える」は知識、学問、技能などを相手に身につけさせるよう導くことを意味しており、「生徒に勉強を教える」のように、知識を伝える側が使う言葉になります。

一方、「教わる」は教えを受けることを意味しており、「先生から勉強を教わる」のように、知識を受ける側が使う言葉というのが違いです。

「教える」を英語にすると「teach」「instruct」「tell」となり、例えば上記の「彼は高校で化学を教えています」を英語にすると「He teaches chemistry at high school」となります。

一方、「教わる」を英語にすると「learn」「taught」となり、例えば上記の「私は先生に数学を教わりました」を英語にすると「I learned math from my teacher」となります。

「教える」の意味

「教える」とは、知識、学問、技能などを相手に身につけさせるよう導くことを意味しています。その他にも、知っていることを相手に告げ知らせることやものの道理や真実を相手に悟らせて導くことの意味持っています。

「愛犬に芸を教えることにしました」「生徒達に日本の歴史を教える」などの文中で使われている「教える」は、「知識、学問、技能などを相手に身につけさせるよう導くこと」の意味で使われています。

一方、「困っていた外国人に道を教える」「今回の事件が我々に教えることは多いです」などの文中で使われている「教える」は、「知っていることを相手に告げ知らせることやものの道理や真実を相手に悟らせて導くこと」の意味で使われています。

「教える」は知識、学問、技能などを相手に身につけさせるよう導くこと、知っていることを相手に告げ知らせること、ものの道理や真実を相手に悟らせて導くことの複数の意味を持つ動詞です。

「教える」は単なる情報提供から、教育や指導といった幅広い分野において使うことができます。また、日常生活やビジネスシーンなどの様々な場面で使うことができると覚えておきましょう。

「教える」を教育や指導という意味で使う場合は、単に知っていることを話せばよいわけではありません。相手の理解度や背景を考慮しながら、適切な言葉や方法で伝える必要があるので、とても難しいことなのです。

また、「教える」は基本的に知識を伝える側が使う言葉であるというのが特徴です。

「教える」の類語・類義語としては、ある人間を望ましい姿に変化させるために、身心両面にわたって、意図的、計画的に働きかけることを意味する「教育」、ある目的や方向に向かって教え導くことを意味する「指導」などがあります。

「教わる」の意味

「教わる」とは、教えを受けることを意味しています。

「教わる」を使った分かりやすい例としては、「先輩からグラウンドの整備方法を教わる」「歴史の授業で戦争の悲惨さについて教わる」「何事も挑戦することが大切だと彼から教わる」「私は祖母から肉じゃがの作り方を教わりました」などがあります。

「教わる」は教えを受けることを意味する動詞です。基本的には、知識を受ける側が使う言葉になります。

「教わる」は日常生活やビジネスシーンなどの様々な場面で使うことができます。また、どちらかというと話し言葉として使う口語的な表現であると覚えておきましょう。

「教わる」は何か新しいことを学ぶという積極的な意味合いだけでなく、感謝の気持ちや謙虚な気持ちが含まれることがあります。例えば、初心者が経験者からアドバイスを受けたり、素直に指導を受け入れたりするときに、「教わる」という表現を使用します。

「教わる」の類語・類義語としては、教えを受けたり見習ったりして知識や技芸を身につけることを意味する「学ぶ」、知識や技術などの教えを受けることを意味する「習う」、学問や技芸などを学んで身につけることを意味する「修める」などがあります。

「教える」の例文

1.子供に自転車の乗り方を教えるのが、父親としての務めだろう。
2.この料理教室では、本格的なイタリアンを教えるのを売りにしています。
3.私は都内にある大学で、生徒たちに刑法を教える仕事をしています。
4.駅への行き方を尋ねたら、親切な人が地図を見せながら教えてくれました。
5.今回の悲惨な事件は、私たち国民に教えることはとても多いと思います。

この言葉がよく使われる場面としては、知識、学問、技能などを相手に身につけさせるよう導くことを表現したい時などが挙げられます。その他にも、知っていることを相手に告げ知らせることやものの道理や真実を相手に悟らせて導くことを表現したい時にも使います。

例文1から例文3は知識、学問、技能などを相手に身につけさせるよう導くこと、例文4は知っていることを相手に告げ知らせること、例文5はものの道理や真実を相手に悟らせて導くことの意味で使っています。

「教わる」の例文

1.とあるイベントで、プロ野球選手から直接野球を教わることができました。
2.料理は一通り母から教わったので、一人暮らしで困ることはありませんでした。
3.仕事の進め方を先輩から教わることができたので、職場に少し慣れてきました。
4.私は学生時代に、恩師から諦めないことが大切だと教わりました。
5.小さい頃に祖父から将棋を教わったのが、棋士を目指す切っ掛けとなりました。

この言葉がよく使われる場面としては、教えを受けることを表現したい時などが挙げられます。

上記の例文にあるように、「教わる」は様々な場面で使うことができる言葉です。

「教える」と「教わる」は似た言葉ですが意味は異なっています。どちらの言葉を使うか迷った場合、知識を伝える側が使う言葉なのが「教える」、知識を受ける側が使う言葉なのが「教わる」と覚えておきましょう。

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