似た意味を持つ「お時間を頂戴できればと存じます」(読み方:おじかんをちょうだいできればとぞんじます)と「お時間を頂戴したく存じます」(読み方:おじかんをちょうだいしたくぞんじます)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「お時間を頂戴できればと存じます」と「お時間を頂戴したく存じます」という言葉は、どちらも時間をもらえないかと依頼することを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
「お時間を頂戴できればと存じます」と「お時間を頂戴したく存じます」の違い
「お時間を頂戴できればと存じます」と「お時間を頂戴したく存じます」の意味の違い
「お時間を頂戴できればと存じます」と「お時間を頂戴したく存じます」の違いを分かりやすく言うと、「お時間を頂戴できればと存じます」の方が「お時間を頂戴したく存じます」よりも柔らかい表現という違いです。
「お時間を頂戴できればと存じます」と「お時間を頂戴したく存じます」の使い方の違い
一つ目の「お時間を頂戴できればと存じます」を使った分かりやすい例としては、「下記の日程でお時間を頂戴できればと存じます」「ご多用の折申し訳ありませんがお時間を頂戴できればと存じます」「ご迷惑をおかけしますがお時間を頂戴できればと存じます」などがあります。
二つ目の「お時間を頂戴したく存じます」を使った分かりやすい例としては、「今週のどこかで打ち合世話のお時間を頂戴したく存じます」「大変恐縮ですが以下の候補でお時間を頂戴したく存じます」などがあります。
「お時間を頂戴できればと存じます」と「お時間を頂戴したく存じます」の使い分け方
「お時間を頂戴できればと存じます」と「お時間を頂戴したく存じます」はどちらも時間をもらえないかと依頼することを意味しており、大きな違いはありません。
あえて違いを挙げるならば、「お時間を頂戴できればと存じます」の方が「お時間を頂戴したく存じます」よりも柔らかい表現という点です。
したがって、相手に柔らかい印象を与えたいのであれば、「お時間を頂戴できればと存じます」を使うと覚えておきましょう。
「お時間を頂戴できればと存じます」と「お時間を頂戴したく存じます」の英語表記の違い
「お時間を頂戴できればと存じます」も英語にすると「Could you please give me a time」「I would like to give me a time」となります。
「お時間を頂戴できればと存じます」の意味
「お時間を頂戴できればと存じます」とは
「お時間を頂戴できればと存じます」とは、時間をもらえないかと依頼することを意味しています。
「お時間を頂戴できればと存じます」の使い方
「お時間を頂戴できればと存じます」を使った分かりやすい例としては、「ご多忙の中大変恐縮ですがお時間を頂戴できればと存じます」「一度打ち合わせのお時間を頂戴できればと存じます」「本日のどこかで10分ほどお時間を頂戴できればと存じます」などがあります。
「お時間を頂戴できればと存じます」はある長さをもつ時のことを意味する「時間」に、接頭語の「お」、もらうの謙譲語の「頂戴」、可能と仮定を表す「できれば」、思うの丁重語「存じる」、丁寧語の「ます」が合わさった敬語表現です。
「お時間を頂戴できればと存じます」は目上の人に使える
「お時間を頂戴できればと存じます」はビジネスシーンにおいて、相手に時間をもらえないかと依頼する場合に使います。分かりやすい場面を挙げると、上司に相談をする場合や、社外の人にアポイントを取る場合などです。
また、とても丁寧な表現なので目上の人に対して使うこともできます。
「お時間を頂戴できればと存じます」はクッション言葉とセットで使える
「お時間を頂戴できればと存じます」は「大変恐れ入りますがお時間を頂戴できればと存じます」「ご迷惑をおかけしますがお時間を頂戴できればと存じます」などのように、クッション言葉とセットで使用することで、相手に良い印象を与えることができます。
クッション言葉とは、伝えたい本題に入る前に一言添えて気遣いを示す言葉のことを意味しています。
「お時間を頂戴できればと存じます」の類語
「お時間を頂戴できればと存じます」の類語・類義語としては、時間をもらえると嬉しいことを意味する「お時間を頂戴できれば幸いです」、時間をくれるようお願いすることを意味する「お時間を頂戴くださいますようお願い申し上げます」などがあります。
「お時間を頂戴したく存じます」の意味
「お時間を頂戴したく存じます」とは
「お時間を頂戴したく存じます」とは、時間をもらえないかと依頼することを意味しています。
「お時間を頂戴したく存じます」の使い方
「お時間を頂戴したく存じます」を使った分かりやすい例としては、「ご相談したいことがあるのでお時間を頂戴したく存じます」「ご紹介したい商品がありますのでお時間を頂戴したく存じます」「今しばらくお時間を頂戴したく存じます」などがあります。
「お時間を頂戴したく存じます」は、ある長さをもつ時のことを意味する「時間」に、接頭語の「お」、もらうの謙譲語の「頂戴したく」、思うの丁重語「存じる」、丁寧語の「ます」が合わさり、相手に時間をもらえないかと依頼することの意味で使われている言葉です。
「お時間を頂戴したく存じます」は目上の人に使える
「お時間を頂戴したく存じます」はとても丁寧な表現なので、ビジネスシーンにおいて上司や取引先などの目上の人に対して使うことができます。また、とても堅い表現なのでかしこまった場面で使うことが多いと覚えておきましょう。
「お時間を頂戴したく存じます」は社外の人に対してビジネスメールや電話などで、相手に時間をもらえないかお願いする場合に使うのが一般的になります。その他にも、上司に対して相談する場合にも使うことが可能です。
「お時間を頂戴したく存じます」はクッション言葉とセットで使える
「お時間を頂戴したく存じます」は「大変恐縮ですがお時間を頂戴したく存じます」「ご多忙のところ恐れ入りますがお時間を頂戴したく存じます」などのように、クッション言葉とセットで使うことで相手により良い印象を与えることができます。
「お時間を頂戴したく存じます」の類語
「お時間を頂戴したく存じます」の類語・類義語としては、時間を頂戴とお願いすることを意味する「お時間をください」、時間をもらいたいことをお願いすることを意味する「お時間を頂戴したく申し上げます」などがあります。
「お時間を頂戴できればと存じます」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、時間をもらえないかと依頼することを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「お時間を頂戴できればと存じます」はビジネスシーンにおいてよく使われている言葉です。
「お時間を頂戴したく存じます」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、時間をもらえないかと依頼することを表現したい時などが挙げられます。
上記の例文にあるように、「お時間を頂戴したく存じます」はビジネスシーンにおいてよく使われている言葉です。
「お時間を頂戴できればと存じます」と「お時間を頂戴したく存じます」はどちらも時間をもらえないかと依頼することを表します。
どちらの言葉を使うか迷った場合、「お時間を頂戴できればと存じます」の方が「お時間を頂戴したく存じます」よりも柔らかい表現と覚えておきましょう。