【修正】と【訂正】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「修正」と「訂正」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「修正」と「訂正」という言葉は、どちらも何かを正す意味を持つという共通点があり、本来の意味は違いますが混同して使われる傾向があります。

修正と訂正の違い

修正と訂正の違いを分かりやすく言うと、不十分であるところをより良く直すことか、誤っている部分を正しく直すことかの違いです。

修正という言葉は、「一部、修正を加える」という例文のように、間違っているわけではないけれど、より良い内容にするためにその箇所を直す、または内容を付け加えるという意味を持っています。

それに対して、訂正は「訂正し、お詫び申し上げます」という例文のように、謝罪とセットで使われるケースが多くあります。訂正の場合は、明らかな間違いがあったので、正しい内容に直すという意味を持っています。

修正の場合は、文具店などに売っている「修正液」で修正しても問題ないような場面で使うと考えても良いでしょう。他者に謝罪するような必要もなく、個人の判断でより良い内容に直すことが可能です。

一方、訂正の場合は、会社などで使用する「訂正印」で直さなくてはいけないようなものと考えます。明らかな間違いであり、場合によっては他者に影響を及ぼす可能性があるものと考えます。

修正の意味

修正とは、間違っているわけではないが、より正しくすること、より良くすることを意味しています。

場合によっては、内容が不適当であった際にも「修正」という言葉を使いますが、この「不適当」というのは間違っているという意味ではなく、その場にそぐわなかった、ぴったりとはまっていなかった、という意味です。

修正とは、手を加えてより詳しくしたり、直したほうが良くなる場合に使う言葉です。「改良」という言葉にも似ています。

修正の「修」という字は、「形をよく見せる」「手を加えてなおす」という意味を持ちます。

言葉を美しく巧みに効果的に表現する様子を表す「修辞」や壊れたり悪くなったりしたところを繕い直すことを意味する「修繕」などの語句を思い起こすと「修正」という言葉の持つ意味がわかりやすくなります。

訂正の意味

訂正とは、明らかに間違っていて、直さなくてはいけないことを意味しています。

場合によっては、スケジュールを「訂正」する際など、他者に迷惑をかけてしまうこともあります。本当ならば2月の予定であったものを、3月であると伝えてしまっていた場合などに、「訂正」という言葉を使います。

訂正は、間違っている状態から、正しい状態にすることを言います。お詫びとセットになりやすいのもこのためです。

訂正の「訂」という字は、「言葉や文字の誤りを正す」という意味を持ちます。

書物の内容を改め正すことを表す「改訂」や新聞や雑誌などで記事に間違いがあった際に後日掲載する謝罪と訂正の記事を表す「詫び訂」などの語句を思い起こすと「訂正」という言葉の持つ意味がわかりやすくなります。

修正の例文と使い方

1.話し合いの結果、完成度を高めるために締め切り日を修正することにした。
2.道路工事の指針について、今回の会議では修正案が出されることになった。
3.文脈に違和感があったため、文章を一部修正する。
4.返却された論文の赤字部分を修正して、より良い状態にして再度提出する。
5.手帳に予定を書いたら、字を間違えてしまったので、修正液で消した。
6.世界的なパンデミックの影響で、あらゆる経済的試算はすべて下方修正しなければいけないようだ。

修正は訂正よりも気楽に直すことが出来る場合が多いです。修正の目的が、明らかな間違い、誤りを直すことにはなく、より良いものに正すことにあるからです。

この言葉がよく使われる場面としては、「修正案」や「日程の修正」など、会社や企業での打ち合わせの場などがあります。

また、固定的ではなく流動的な数値を直す場合なども「修正」の言葉が使われます。予算案の「下方修正」や株取引などで使われる「修正平均株価」などが例として挙げられます。

この場合、数値は予測していたものであったり、予期していたものであって、決定していたものではありません。決定していた数値を変更する場合には「訂正」を使うのが正しい使い方となります。

訂正の例文と使い方

1.相手方に間違った締め切りを伝えてしまったため、訂正し、お詫びをする。
2.会社の書類に訂正印を押す。
3.重大な訂正の場合は、上司と一緒に謝罪に行くほうが良いだろう。
4.出版直前になって、一部内容を訂正した。
5.同音異義の漢字を間違えて使ってしまったので、訂正をした。

訂正は謝罪を伴うことが多く、気楽に直すことが出来ない場合が多いです。明らかに間違ってしまったこと、誤報や誤情報を正す場合に訂正という言葉を使います。

この言葉がよく使われる場面としては、「訂正印」や「訂正し、謝罪する」など、会社や企業の打ち合わせの場などがあります。

その他、出版業界でもよく使われる言葉です。本の内容を照合したり語学的に検討する「校訂」や本の誤っている箇所を正して追記する「増訂」などは出版業界の用語としてよく使われるものです。