似た意味を持つ「クーデレ」と「ツンデレ」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「クーデレ」と「ツンデレ」という言葉は、「好意的な態度をとる人」という共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。
クーデレとツンデレの違い
クーデレとツンデレの意味の違い
クーデレとツンデレの違いを分かりやすく言うと、クーデレは普段は冷たく無口である態度を表現する時に使い、ツンデレは普段はツンケンした態度を表現する時に使うという違いです。
クーデレとツンデレの使い方の違い
一つ目のクーデレを使った分かりやすい例としては、「クーデレ男子のギャップがたまらない」「毒舌な彼女はいわゆるクーデレと呼ばれている」「自分にしか見せない笑顔を見るとクーデレは可愛いと思わざるを得ない」などがあります。
二つ目のツンデレを使った分かりやすい例としては、「ツンデレ美少女が出てくる日本のゲームは海外でも人気を集めている」「ツンデレモードでナビゲーションをしてくれる携帯も存在したようだ」「ツンデレ女子が魅力的な女性像と聞いた」などがあります。
クーデレとツンデレの使い分け方
クーデレとツンデレは、好意的に感じる人に対してその好意を隠せていないような態度をとる人を指す言葉ですが、普段の態度や打ち解ける前の態度が大きく異なります。
クーデレは、普段は感情表現をしないものの好意を持つ特定の相手には甘えるようになる態度や、あえてクールな態度をとるような人を指す言葉です。
一方のツンデレは、普段はツンケンしているものの行為を持つ特定の相手には優しくなる態度や、わざと好きな相手にツンツンした態度をとる人を指す言葉です。
つまり、クーデレは普段冷たい印象を与え無口な性格であり、ツンデレは普段ツンケンして怒っていることが多い性格であるという違いがあります。
クーデレとツンデレの英語表記の違い
クーデレとツンデレに該当する英語表現はありません。ですが英語圏では、クーデレは「kudere」と、ツンデレは「tsundere」という表現で使われています。
例えば上記の「クーデレキャラ」を英語にすると「kudere character」となります。一方、ツンデレを英語にするととなり、例えば上記の「日本のツンデレ美少女」を英語にすると「tsundere bishōjo」となります。
クーデレの意味
クーデレとは
クーデレとは、普段は感情表現をしないものの好意を持つ特定の相手には甘えるようになる態度を意味しています。
その他にも、特定の相手に好意を寄せていることを知られるのが恥ずかしいなどの理由で、あえてクールな態度をとるような人にも使われています。
クーデレの使い方
「クーデレ男子はギャップ萌えと言われている」「クールな女性は多いがクーデレだと分かるような関係になったことがない」などの文中で使われているクーデレは、「クールな態度から徐々にデレデレした態度をとる人」の意味で使われています。
一方、「実際クーデレだと思っていたら無口な人である可能性もある」「クーデレを目指したいという友人をどう応援すればいいのか悩んでいる」などの文中で使われているクーデレは、「あえてクールな態度をとる人」の意味で使われています。
クーデレは、「クールで近寄りがたいものの打ち解けた後にはデレデレする様子」を表す言葉として使われている、「クール」と「デレデレ」を組み合わせて省略した言葉で、「ツンデレ」の派生語とされています。
「素直クール」の意味
クーデレに似た言葉に「素直クール」がありますが、これはクールな性格で聞き手が恥ずかしくなるようなことを言う人を指す言葉です。ただし、クーデレはクールを装い好意を外に出しませんが、素直クールは堂々と相手に好意を伝えるという違いがあります。
ツンデレ表現をしないツンデレキャラクターがクーデレに該当すると考えられることもあることや、『現代用語の基礎知識2007』ではツンデレの正反対の態度が素直クールであると記載されていることからクーデレと混同して使われることも多くあります。
クーデレの類語
クーデレの類語・類義語としては、普段は凛々しいものの好意を持つ特定の相手にはデレデレな様子を意味する「キリデレ」、凛とした雰囲気を持つ女性を意味する「クールビューティー」などがあります。
ツンデレの意味
ツンデレとは
ツンデレとは、普段はツンケンしているものの行為を持つ特定の相手には優しくなる態度を意味しています。
その他にも、照れ隠しのように好きな相手にツンツンした態度をとる人を意味する言葉として使われています。
表現方法は「ツンデレ女子」「ツンデレ男」
「ツンデレ女子」「ツンデレ男」などが、ツンデレを使った一般的な言い回しです。
ツンデレの使い方
「ツンデレが好きな男性は実際にそういう女性を相手にしたことがないのだろう」「友人がツンデレキャラクターについて語るとうるさい」などの文中で使われているツンデレは、「ツンツンした態度から徐々にデレデレした態度をとる人」の意味で使われています。
一方、「ツンデレかよと言われたがそこまで好意的に振舞っていない」「ツンデレ男を女性は可愛いと思うのだろうか」「ツンデレは照れ隠し行為の一つだ」などの文中で使われているツンデレは、「わざと好きな相手にツンツン振る舞う人」の意味で使われています。
ツンデレは、「ツンツンしていた女の子が打ち解けた後には素直に甘えてデレデレする様子」を表す言葉として使われている言葉で、2002年にインターネット上で「ツンツンデレデレ」という表現を用いた投稿がされた後に「ツンデレ」と省略された説があります。
この言葉が使われ始めたのがゲームのキャラクターに対するものだったことから、アニメやゲームが好きなオタクの間で多用されていましたが、2005年頃には雑誌でも使われるなど一般的に使われるようになり、辞書にも掲載されています。
今日では、ツンデレにも様々なタイプがあり、特に好意を持つ相手に対して照れ隠しとしてツンツンした態度をとるといった二面性を持つ性格を表す言葉として使われることも多くなり、気性が激しい人に対して使われるようにもなりました。
ツンデレの類語
ツンデレの類語・類義語としては、普段は強気な態度を見せているものの恋人と二人になった時は甘えてくるような男性の態度を意味する「オラニャン」、人の意にさからった行動ばかりするような人を意味する「天邪鬼」などがあります。
クーデレの例文
この言葉がよく使われる場面としては、普段は感情表現をしないものの好意を持つ特定の相手には甘えるような態度を意味する時などが挙げられます。
例文2のように時間経過で甘えるようになった人に対して使われることもあれば、例文3のように相手を選んで甘える人に対しても使われています。
ツンデレの例文
この言葉がよく使われる場面としては、普段はツンケンしているものの行為を持つ特定の相手には優しくなる態度を意味する時などが挙げられます。
例文5の「ツンデレラ」とは、ツンデレキャラを好んでいる人たちを指す言葉で、「ツンデレラー」「ツンデラー」とも呼ばれています。
クーデレとツンデレは、どちらも「好意的な態度をとる人」を表します。どちらを使うか迷った場合は、普段は冷たく無口である態度を表す場合は「クーデレ」を、普段はツンケンした態度を表す場合は「ツンデレ」を使うと覚えておけば間違いありません。