【ソース】と【リソース】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文

似た意味を持つ「ソース」と「リソース」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「ソース」と「リソース」という言葉は、ソースという語を含むという共通点があり、本来の意味は大きく異なりますが混同して使われる傾向があります。




ソースとリソースの違い

ソースとリソースの意味の違い

ソースとリソースの違いを分かりやすく言うと、ソースは事物の源を表現する時に使い、リソースは事物を動かすための資源を表現する時に使うという違いです。

ソースとリソースの使い方の違い

一つ目のソースを使った分かりやすい例としては、「ソースコードを書けるほど詳しくはない」「友人に不思議な情報をもらったがソースが不明だと言う」「ソースを記載できないものに説得力はない」などがあります。

二つ目のリソースを使った分かりやすい例としては、「リソース管理を怠れば最悪事故が起きかねない」「割けるほどのリソースがないと見放された気分だ」「必要なリソースが見つからずアプリがダウンロードできない」などがあります。

ソースとリソースの使い分け方

ソースとリソースはどちらも、「ソース」という語を含むIT用語ですが、意味や使い方は大きく異なります。

ソースは、出所や源を意味する言葉で、コンピューターへの指示プログラムの構成元を表す言葉として使われています。アプリを例に挙げた場合、そのアプリの動作内容を指し、ソースがなければアプリが存在し得ません。

一方のリソースは、資源や供給源を意味する言葉で、コンピューターが動くために必要な環境を表す言葉として使われています。上記同様にアプリを例に挙げた場合、そのアプリの動作環境を指し、動作環境が整備されていなければ動作しません。

つまり、ソースは事物の源を表し、リソースは事物を動かすための資源を表すという違いがあり、後者は必ず人間が何らかの形で関わっているものに対して使われています。

ソースとリソースの英語表記の違い

ソースを英語にすると「source」となり、例えば上記の「ソースコード」を英語にすると「source code」となります。一方、リソースを英語にすると「resource」となり、例えば上記の「リソース管理」を英語にすると「managing resources」となります。

ソースの意味

ソースとは

ソースとは、出所や源を意味しています。

その他にも、IT関連用語として、コンピュータに対して指示を行うものを表す言葉として使われています。

ソースの使い方

「ソースコードは手入力だけではなく変換ツールて書かれることもある」「ソースを書く方法が分かればホームページを一から作ることができるだろう」などの文中で使われているソースは、「コンピュータに対する命令」の意味で使われています。

一方、「雑誌の記事のソースは明かされないことの方が多い」「どこを探してもソースが見当たらなかった」「自分で本などを読んでソースが得られなければその情報は使えない」などの文中で使われているソースは、「情報源」の意味で使われています。

ソースは英語で「source」と表記され、「源泉」「原因」「出所」といった意味を持つ言葉です。同じ読み方をする調味料のソースは「sauce」と表記するため意味が大きく異なります。

日本語でも同じように使われており、コンピュータに対する一連の指示やプログラムを構成するテキストを指す言葉で、「ソースコード」「ソースプログラム」を省略したものでもあります。

また、テレビやラジオ、新聞などのネタとなる情報やその情報源を意味し、「ニュースソース」を省略した言葉として使われており、匿名掲示板やSNSなどでもスラングとして広く使われるようになりました。

ソースの類語

ソースの類語・類義語としては、引用や事柄の出所となるものを意味する「出典」、頼りにできる根拠を意味する「典拠」、引き比べて参考にすることを意味する「参照」、ある事柄と他の事柄との間につながりがあることを意味する「関連」などがあります。

リソースの意味

リソースとは

リソースとは、資源や供給源を意味しています。

その他にも、ハードウェア資源やメモリ空間などコンピュータを動かすための資源を表す言葉として使われています。

リソースの使い方

「社内リソースが不足しているためどこかを削らなければならない」「作業量に見合った人的リソースが割かれているわけではない」「今後のためにもリソースの確認をするべきだ」などの文中で使われているリソースは、「資源」の意味で使われています。

一方、「リソース情報が古い場合は時間を置いてトライするよう言われる」「システムリソースが不足しているままでは不安である」などの文中で使われているリソースは、「使用可能なメモリや能力」の意味で使われています。

リソースは英語で「resource」と表記され、「資源」「物資」「資産」といった意味を持つ言葉です。日本語でも同じように使われており、物質に限らない資源も多く、様々な分野で使われています。

「社内リソース」の意味

企業にとってのリソースは、商品の素材や原材料などのモノ、それを生み出すヒト、モノやヒトを揃えるためのカネ、さらに時間などが該当し、これら業務に必要とされる経営資源は「社内リソース」と呼ばれています。

「リソース情報」の意味

また、上記例文の「リソース情報」などのリソースは、プログラムが使用するデータを指し、コンピュータの動作に必要な処理速度やディスク容量といった資源を表す言葉として使われています。

リソースの類語

リソースの類語・類義語としては、物を作るための材料を意味する「資材」「素材」、ある物を作るもととなる材料を意味する「原料」、材料や材質を意味する「マチエール」、才能があって役に立つ人を意味する「人材」などがあります。

ソースの例文

1.ソースを表示させたところで自分には読むことができないが、文字色の変更方法くらいは知っている。
2.プログラミングを学んだことがないためソースコードは暗号か何かにしか思えない。
3.ソース元をはっきりさせてから発言してほしいと言われたが、個人の勝手な想像に過ぎないためあまり口を出されたくはなかった。
4.友人が、ソースは俺と言っていたのを聞いて、確かに信用に値する情報かもしれないと笑ってしまった。
5.信頼できるソースを明かすことは雑誌や新聞記事を書く人たちからは考えられないことなのかもしれない。
6.あなたの説明は信頼性に欠けるソースから得たものであり、科学的な根拠がないと思われます。
7.ソースコードを書けるほど詳しくはないが、プログラミングのある程度の仕組みくらいは心得ているつもりだ。
8.ソースを明示しなければ、この主張に対する説得力はありません。信頼性のある情報源を提供してください。
9.我が社のシステムのソースコードに外国のハッカー集団が不正アクセスしていたことが判明した。
10.今はこのサイトで簡単にホームページを作ることができるので、ソースを書く方法が分からなければホームページを作れないという時代はすでに終わっているのだ。

この言葉がよく使われる場面としては、出所や源を意味する時などが挙げられます。

例文1と例文2ではコンピュータに対する命令を指す言葉として、例文3から例文5では情報源を表す言葉として使われています。

リソースの例文

1.弊社のリソース不足を解決するために、根本的な原因から見直されることが決まった。
2.自宅にて作業をする場合、どの業務にリソースを多く割くかによって、一日の時間の使い方がおおよそ決まる。
3.リソースの管理はシステムによっても出来るようだが、手作業で進行する業務は他者が管理することでより効率的になるに違いない。
4.システムリソースの不足を確認する方法が分からず困っている。
5.リソースの概要を見て問題ないと判断したものの、実際にはメモリ容量が足りなかったようでアプリのダウンロードを断念した。
6.人手不足の今、人材をコストではなくリソースととらえ、賃上げにより人材確保と生産性の向上を目指す企業が増えつつある。
7.リソース管理を怠れば最悪事故が起きかねないため、しっかりと対策を講じる必要があります。
8.重要なプロジェクトの進行に必要なリソースが不足しているため、根本的な原因を見直すことが決まりました。
9.自宅で作業をする場合、どの業務にリソースを多く割くかによって、一日の時間の使い方が決まります。
10.社内リソースが不足しているためどこかを削らなければならないが、どの部署からも反対に遭うだろう。

この言葉がよく使われる場面としては、資源や供給源を意味する時などが挙げられます。

例文4の「システムリソース」とは、アプリケーションが動作するために内部に確保している領域を指す言葉で、不足すればシステムが不安定になる場合があります。

ソースとリソースのどちらを使うか迷った場合は、事物の源を表す場合は「ソース」を、事物を動かすための資源を表す場合は「リソース」を使うと覚えておけば間違いありません。

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