【支配】と【征服】の意味の違いと使い方の例文

言葉の使い方の例文
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似た意味を持つ「支配」(読み方:しはい)と「征服」(読み方:せいふく)の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。

どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。

「支配」と「征服」という言葉は、どちらも服従させることを意味しているという共通点があり、本来の意味は少し違いますが混同して使われる傾向があります。



支配と征服の違い

支配と征服の意味の違い

支配と征服の違いを分かりやすく言うと、支配は武力行使の有無を問わず使われ、征服は武力行使があった場合に使うという違いです。

支配と征服の使い方の違い

一つ目の支配を使った分かりやすい例としては、「アジア諸国を支配する」「異民族による支配の歴史を持つ」「支配したがる人は嫌いだ」「強制手段による支配」「操られ支配されることに気付いてほしい」「支配欲が強い彼氏で困っている」「運命を支配する占いと言われている」などがあります。

二つ目の征服を使った分かりやすい例としては、「アメリカ大陸を征服した」「独占欲と征服欲が強すぎる」「アステカ帝国の征服の話は好きだ」「一攫千金を夢見た征服者の物語である」「長い間わずらっていた病気を征服する」などがあります。

支配と征服の使い分け方

支配と征服という言葉は、ある地域や組織を服従させることという共通する意味を持っているのですが、征服には武力によって従わせる意味合いが強くあります。一方、支配という場合には武力が行使されたかどうかという点は分かりません。

支配も征服も世界史の教科書において多用されており、歴史を語るうえでは欠かせない表現となります。支配は武力の有無に関わらず服従させた場合に使われ、征服は武力により服従させた場合に使われていることを理解し、正確に読み取りましょう。

支配と征服の英語表記の違い

支配を英語にすると「domination」となり、例えば上記の「支配の歴史」を英語にすると「history of domination」となります。一方、征服を英語にすると「conquest」となり、例えば上記の「征服者」を英語にすると「conqueror」となります。

支配の意味

支配とは

支配とは、ある地域や組織を自分の勢力下に置いて治めることを意味しています。

他にも、人や物事に対して考えや行動を束縛することの意味も持っています。

表現方法は「支配する」「支配される」「支配欲」

「支配する」「支配される」「支配された」「支配欲」などが、支配を使った一般的な言い回しです。

支配の使い方

「世界の4分の1を支配したと言われている」「インドによって支配された国々である」「支配的市場地位の確立を目指す」「本土の支配力が強まるように思える」「実効支配力がない」などの文中で使われて支配は、「ある集団や地域を意のままに動かせる状態」の意味で使われています。

一方、「催眠術で相手を支配する」「支配的な人の見分け方」「好きだからこその支配欲である」「人の心を支配するのは難しい」「感情に支配されがちな子供」などの文中で使われている支配は、「人や物事の考えや行動を束縛すること」の意味で使われています。

支配という言葉は、日常生活やビジネスシーンなど幅広い場面で使われており、とても馴染みのある言葉なはずです。特に日常生活においては「考えや行動を束縛すること」の意味で使われることが多く、束縛したがる人のことを「支配欲が強い」と表現します。

「支配下選手登録」の意味

日本のプロ野球業界の用語に「支配下選手登録」という言葉があります。これは、プロ野球の球団に所属するチームが特定の選手との間で独占的に契約を結べる状態であることを各リーグに届け出ることを言います。

支配の対義語

支配の対義語・反対語としては、権力や威力のあるものに依存して従うことを意味する「従属」、他に頼って存在することを意味する「依存」などがあります。

支配の類語

支配の類語・類義語としては、組織を支配し思いのままに動かすことを意味する「牛耳る」、調節や統制することを意味する「コントロール」、競争相手を押さえて権力や主導権を握ることを意味する「制覇」、ある分野で強大な力を持って他を支配することを意味する「君臨」などがあります。

配の字を使った別の言葉としては、軍勢を配置し指揮することを意味する「軍配」、ある人の支配下にあることを意味する「配下」、割り当ててそれぞれの部署に定めることを意味する「配属」、心づかいを意味する「配慮」などがあります。

征服の意味

征服とは

征服とは、武力で敵を負かして人や組織を服従させていることを意味しています。

他にも、困難を克服して目的を達成することの意味も持っています。

表現方法は「征服する」「征服された」「征服欲」

「征服する」「征服された」「征服欲」などが、征服を使った一般的な言い回しです。

征服の使い方

「世界を征服することを目指す敵キャラは多い」「征服者になる方法などない」「征服した面積は広い」「アジアの征服王朝の征服から独立までの歴史が学べる」「このあたりは征服された地域だ」などの文中で使われて支配は、「武力で敵を負かし服従させていること」の意味で使われています。

一方、「私が英語を征服できた方法を教えます」「大病を征服して今は元気である」「困難を征服することで強くなれる」「この課題は征服すべき課題である」などの文中で使われている支配は、「困難を克服して目的を達成すること」の意味で使われています。

征服という言葉は上記の例のように二つの意味を持っています。歴史上に出てくる征服は「武力で敵を負かし服従させること」の意味で使われています。征服という表現が使われたら、武力行使があったと理解できます。

日常生活で使われる征服は、「困難を克服して目的を達成すること」の意味で使われることが多くあります。「高所恐怖症であったが征服することができた」「がんを患っていたが奇跡的に征服した」などと使います。

征服の対義語

征服の対義語・反対語としては、服従して下につくことを意味する「服属」、他の支配を受けて言いなりになることを意味する「隷属」などがあります。

征服の類語

征服の類語・類義語としては、兵を出して背く者や逆らう者を討ち鎮めることを意味する「征討」、攻撃して攻め落とすことを意味する「攻略」、ある場所を占有して他人を寄せつけないことを意味する「占拠」、努力して困難にうちかつことを意味する「克服」などがあります。

征の字を使った別の言葉としては、征服し押さえこむことを意味する「征圧」、罪のある者や反逆者などを攻め討つことを意味する「征伐」、遠方の敵を征伐しにいくことを意味する「遠征」などがあります。

支配の例文

1.インド太平洋における法の支配の課題と海洋安全保障に関する研究が発表された。
2.これまでの歴史上においてヨーロッパの支配を受けたことがある国を色分けする宿題を課された。
3.相手よりも優位に立って支配することを「マウントを取る」という。
4.統合失調症の症状の一つに、自分の行動や考えを誰かに支配されているように感じることが挙げられる。
5.ネガティブな気持ちに心が支配されていると、すぐにイラっとしたりムッとしたりしてしまう。

この言葉がよく使われる場面としては、服従させることや行動を束縛していることを表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文2で使われている「支配」は、ある地域や組織を自分の勢力下に置いて治めることという意味になります。例文3から例文5で使われている「支配」は人や物事の考えや行動を束縛することという意味になります。

征服の例文

1.世界征服という言葉には魅力的な響きがあるので、小さな子供たちがよく使う。
2.他人を征服する者は勇敢で、自分自身を征服する者はこの上なく気高い人間だと言われている。
3.イングランドの征服王と呼ばれたウィリアム1世はカリスマ性があったそうだ。
4.彼は世界最高峰チョモランマの登頂に成功したことにより、世界五大陸の最高峰征服を果たした。
5.各種癌や難病の征服を目標に、新しい医療技術や治療剤開発の研究に勤しむ。

この言葉がよく使われる場面としては、服従させることや目的を達成することを表現したい時などが挙げられます。

例文1や例文3で使われている「征服」は、武力で敵を負かし服従させていることという意味になります。例文4や5で使われている「征服」は困難を克服して目的を達成することという意味になります。

支配や征服は歴史的にも政治的にも、また日常生活でも使ったり聞いたりする言葉なはずです。正しく理解して使い分けるようにしましょう。

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