同じ「はなしかける」という読み方の「話かける」と「話しかける」の違いを例文を使って分かりやすく解説しているページです。
どっちの言葉を使えば日本語として正しいのか、迷った方はこのページの使い分け方を参考にしてみてください。
「話かける」と「話しかける」という言葉は同音の言葉ですが、それぞれの漢字によって使い方には少し違いがあります
「話かける」と「話しかける」の違い
「話かける」は「話しかける」の間違い
「話かける」と「話しかける」の違いを分かりやすく言うと、「話かける」とは「話しかける」の間違った使い方、「話しかける」とは相手に話をしかけることです。
「話かける」は誤字
一般的には「話かける」という言葉は存在しません。漢字の成り立ちや読み方が似ていることから、「話しかける」のことを間違えて「話かける」を使っている人がほとんどです。
「話しかける」は正しい日本語
正しい言葉である「話しかける」を使った分かりやすい例としては、「外国人の方には英語で話しかける」「みんなと仲良くなりたいのでたくさん話しかけることにしました」「好きな人に話しかけるのには勇気が必要です」「私はドイツ語で話しかけられました」などがあります。
「話しかける」という言葉はあっても、「話かける」という言葉は存在しません。同時に「話しかける」という単語の意味について「相手に話をしかけること」と覚えておきましょう。
「話しかける」の英語表記
「話しかける」を英語にすると「speak to」「begin to talk」となり、例えば上記の「私はドイツ語で話しかけられました」を英語にすると「I was spoken to in German」となります。
「話かける」の意味
「話かける」とは
「話かける」とは、「話しかける」の間違った使われ方です。
「話かける」が間違っている理由
「話かける」という言葉は存在せず、間違った言葉として広まっています。読み方が似ているため、「話しかける」と混同してしまう人が多いようですが、間違った言葉なので使わないように気を付けましょう。
「話かける」と「話しかける」を間違ってしまう理由としては、「話」という漢字は「はなし」と読むので、「話」+「かける」で「話かける」としてしまっているのが原因です。ただし、正しい日本語は「話しかける」なので、間違えないよう注意が必要です。
ではなぜ「話かける」が間違った言葉かというと、「話しかける」は「話+かける」の名詞に「かける」がつく言葉ではなく、「話す+かける」の動詞に「かける」がつくなので、「話しかける」とするのが正しい日本語になります。
基本的に「愉快なお話」「昔の話」などのように、「話」を名詞として使う場合は送り仮名の「し」をつけません。
反対に、「話し込む」「話し合う」のような動詞として使う場合は送り仮名の「し」をつけるのが一般的と覚えておきましょう。
「話しかける」の意味
「話しかける」とは
「話しかける」とは、相手に話をしかけることを意味しています。その他にも、話し始めることの意味も持っています。
「話しかける」の漢字表記
「話しかける」を漢字にすると、「話し掛ける」と表記することができます。
表現方法は「話しかけるきっかけ」「話しかけると」
「話しかけるきっかけ」「話しかけると」などが、「話しかける」を使った一般的な言い回しになります。
「話しかける」の使い方
「フランス語で話しかけられました」「彼は誰にでも話しかける」などの文中で使われている「話しかける」は、「相手に話をしかけること」の意味で使われています。
一方、「彼は話しかけてやめました」「話しかけてからすぐ終わらないでください」などの文中で使われている「話しかける」は、「話し始めること」の意味で使われています。
「話しかける」は相手に話をしかけることと、話し始めることの二つの意味を持つ動詞です。基本的に、相手とコミュニケーションを取る際に使う言葉になります。
そのため、「話しかける」は日常生活だけではなく、ビジネスシーンにおいても使うことができると覚えておきましょう。
「話しかける」の特徴
「話しかける」は基本的に人に対して使う言葉ですが、稀に「動物に話しかける」のような言い回しで使うこともできます。
「話しかける」の類語
「話しかける」の類語・類義語としては、声をかけて相手の注意をこちらに向けさせることを意味する「呼びかける」、相手に話をしかけることを意味する「語りかける」などがあります。
「話かける」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、「話しかける」という言葉を間違えて「話かける」と表現している時などが挙げられます。
「話かける」という言葉は辞書にも載っていませんし、広く使われている言葉ではなく、「話しかける」を間違えて使っている可能性が高いです。
「話かける」という言葉の意味を理解した上で、あえて使っている場合以外は、「話かける」ではなく、「話しかける」と表現するのが正しい使い方になります。
「話しかける」の例文
この言葉がよく使われる場面としては、相手に話をしかけることを表現したい時などが挙げられます。その他にも、話し始めることの意味も持っています。
例文1から例文4は相手に話をしかけること、例文5は話し始めることの意味で使っています。
「話かける」と「話しかける」どちらを使うか迷った場合は、「話かける」は辞書にない言葉なので、辞書に載っている言葉の「話しかける」を使うようにしましょう。